息子から学ぶこと
小学5年生の長男は1年半ほど前から本格的にマインクラフトというゲームをしている。私は見ているだけで実際にやったことがないのでよく分からないのだけれど、ブロックを組み立てて自分の世界を創っていくゲームらしい。
建築物を作ったり、ものが動く仕組みを作ったり、音ブロックで音楽を作ったり、、、色々な創作活動ができるようだ。コンピューターに指示を出して、そのとおりに動かすといった、プログラミングの要素もある。
先日、長男が2年生の弟と話しているのを聞いて驚いた。
マイクラでコマンドを教えてほしいという弟に対して、
「コマンドは、結構難しいで。自分も初めの頃は一つのコマンド打つのに2時間ぐらいかかってたかな。今は簡単に打てるけど。」
と言っていた。
コマンドとは、マイクラのソースに直接コードを打ち込んで動かす、完全にプログラミング的な作業らしい。長男は小学3年生の時点で自らの意思でコマンドをやりたいと思い調べて、キーボードすら打てない状態から膨大な時間をかけて諦める事なくたゆまぬ努力をした結果、コマンドを使って遊べるようになっているのだ。
一つのコマンドを打つのに2時間もかけていたなんて!、知らなかっった・・・よく諦めずにやっていたと思う。正直、我が子ながら尊敬する。
誰にも一切教えてもらわずに、必要なことはググって調べて実戦する。小学3年生からこんなことをしている長男はまさにデジタルネイティブだと思う。少なくともマイクラの知識に関しては、到底敵わない。
ちょうど彼がマイクラを始めた頃からコロナの影響で学校が休みになり、ステイホームの期間に突入した。その結果、家で自由にパソコンを触れる時間が格段に増えて、それを機に長男のマイクラの技術は急速に進歩した。集中して取り組めるまとまった時間ができたのは長男にとってはラッキーだったようだ。マイナスの状況をプラスに変えられるとは、正にこのこと。長男がオタク気質だということもあって、水を得た魚のようにステイホームを楽しんでマイクラの技術を向上させ、意義のある自粛期間を過ごした。そして今も継続中だ。
余談だが、長男はやたらと「自粛、自粛」と言っって、ステイホームを好機と捉えているようだ。オタクにとっては誰にも咎められずにひきこもって過ごせることは辛いことでも何でもない。ただ、健康にはもう少し注意してもらいたいけれど。
誰でも初めは初心者だ。大変で時間がかかることでも好きなことでどうしてもやりたい事ならば、なにが何でもやり抜く事ができるのだと長男を見ていて思う。そして、それほどまでにやりたい事が見つかったのならば、とことんっやって一流になるまでやり切れば、どんなことでもお金を稼げる手段になると私は思う。
楽しんで実績を作る事ができるなら、そのことを優先すべきだし、逆に楽しくないことで意味のないことを、世間の目を気にしてやり続ける必要はない。
親の立場として、長男との決め事はひとつ。
・最低限のやるべき事をしていれば、パソコンはどれだけやっても良い。ただしスクリーンタイムは20時まで。
多感なこの時期にマイクラという創造的なゲームにとことんハマって、大人でも理解できないようなことをすんなり理解して吸収してどんどん成長する長男を見ていると、遊びで稼ぐ生き方が本当にできるような気がしてくる。実際に可能だと思うし、そのための知恵さえあれば、楽しく遊んで自由に生きることができる。
子供たちの人生が、決められたレールの上ではなく、自分たちで作った道を歩むことを選べるように、親としてできる環境作りを意識したい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?