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全赤サンマで勝つために大事な3つのこと#4
1⃣他家よりも「早く」「良形」を作る
2⃣しょーもない手から放銃しない
3⃣親番は誰か、を意識する。
過去の記事で1⃣と2⃣を説明したので、今日は3⃣について。
このゲームは平均打点が高い、と繰り返し書いているが、その中でも親番のときの打点の高さと言ったらスゴイ。
親番時の打点の高さゆえに、箱下寸前からの大逆転劇がサンマではたびたび起こる。まずは下の画像を見てみよう。
オーラスの親番に気をつけろ
オーラス、61000点持ちのダントツのトップ目である。
2着目の親とは26000点差ある。
これだけ離れていれば大丈夫だろう、と高を括ることなかれ。
油断する前に、親の跳満ツモは何点縮まるかをまず計算してみよう。
親の跳満ツモは9000オール。子供と27000点差が縮まる。
27000点!!!?
こんなにリードがあるように見えて、親の跳満ツモで一瞬でまくられてしまう程度の差だったのだ。
ドラが16枚入っているこの麻雀において、跳満などすぐに出来てしまう。
オーラスにどれだけリードがあっても、油断せずに局を消化する意識を持つ必要がある。
子供のときに局を消化する方法は2つ
・自分がアガる
・もう一人の子供にアガってもらう
のどちらかだ。
この持ち点であれば3着目は着アップではなく、トビ回避が目標になるだろうから、そことの共闘も見込める。
「西家にあがってもらう」ための行為として、差し込みをしてトップを確定させてしまおうというのも手段のひとつである。
オーラスに限らず、(自分が子供のときの)親のアガリというのは、自分の着順期待値を大幅に下げてしまうものなので、起きないにこしたことはない。
もちろん自分がアガれるのが一番良いとして、アガれなさそうだなぁ、となったときはもう一人の子供にアガってもらうのが次善の策だろう。
では、子供にアガってもらうための策として、差し込み以外にどんな手段があるだろうか?その状況を作り出すために出来ることはなんだろうか?
親の一人旅を防ぐ(染め手に対してのケア)
親はピンズの数牌を切った後、役牌をポンしてソーズの染め手模様。
西家も初打に白を切ったあとに1mの対子落としをして、79sのターツ落としを『内側から』切ってきている。速度感は十分で、次の手出しでリーチ!と言われてもおかしくない状況だ。
それに対して、自分の手牌はメンツがゼロの4対子。七対子のリャンシャンテンではあるが、生牌の字牌が2つ余っていて、スピード的にも打点的にも2人に全く対抗できる手材料ではない。
親はまだ1つ鳴いて数牌が余っておらず、テンパイしていないことの方が多いだろう。それならばロンと言われる前に不要な字牌を切ってしまおう!と先切りした方が良いのだろうか?
もちろん自分の手牌次第だが、今回のこのアガれなさそうな手牌から切っていくのはオススメできない。
こういった手牌から字牌をかぶせていく選択は、基本的に親の連荘を助長する行為でしかないのだ。
この局面では、
西家もかなり速度感があって、「アガってくれそう」な河であることがポイントである。
西家からリーチが入れば、イーシャンテンの親が回ってくれるかもしれないし、テンパイが入っていた場合も横移動で済むケースが増える。
それに対して、南家がここから字牌を切って、親が2副露でソーズのホンイツのテンパイです!となった場合はアガってくれそうだった西家がソーズを引いてヤメてしまうかもしれない。自分は元からほとんどアガれないような手牌だったため、西家がやめてしまった場合は対抗できる人がいなくなってしまい、結果としては「親の一人旅」という状況を作り出してしまう。
仮に親の手牌がこんな感じの字牌に依存した3対子のイーシャンテンだった場合は、南家がこの字牌を切らないことで親のテンパイまでの速度は大幅に下がり、結果として西家はある程度自由に打てるので親の連荘率を下げることが出来る。
このように、親の高そうな仕掛けに対してラフに鳴かせることは親の一人旅という状況を生んでしまいかねないので、
自分がアガれなさそうなときは、親の手を進ませないようにして、
『もう一人の子供をやりやすくしてあげる』
という方針もあるのは頭に入れておくと良いと思う。
親の早いリーチを防ぐ方法はないが、高そうな仕掛けの速度を遅らせることはある程度出来る。特に字牌や端牌のような、自力で進めるのは大変で他家からのポンに依存しているような手牌のときはその効果はより大きくなる。
サンマでトップを取るために一番大事なのは
「親番でたくさんあがる」こと。
裏を返せば、
子供のときは「親にアガらせないこと」
がトップになるためのとても大事な要素になってくる。
毎局自分がアガることは不可能だが、アガれない局でもやるべきことはたくさんある。
バラバラの手牌でもしっかりと自分に得になる選択をしていこう。
以前の記事も載せておくので、まだ読んでいない方は是非!
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