いかにしてバリューを策定したか
こんにちは。佐藤(@syobon_san)です。
メグリ株式会社でアプリマーケティングプラットフォーム「MGRe」のプロダクトオーナーをしています。
今回は一年前に代表の田代が投稿したこの記事について実際に取り組んでいたことを書いてみたいと思います。
本記事の主旨
バリューの策定に取り組んだ際の試行錯誤についての内容となります。
バリュー策定以前
実は9年ほど前、それまで100%受託開発だった事業から、自社サービスへのチャレンジを始める際に「行動理念」として一度策定したものがありましたが、残念ながら浸透がうまくいかず形骸化していました。
あらためてなぜ浸透しなかったかを考えてみると
1つ1つの理念が長く、覚えられない
浸透施策が不十分
会社、社員が本来持っている価値ではなく、将来の理想を言語化してしまった
の3つが要因だと思います。これらを踏まえてバリュー策定プロジェクトでは以下のアップデートを行いました。
普段のコミュニケーションで使える表現にする
以前存在した行動理念は7つの日本語の文章から成り立っていました。そしてさらにそれぞれに具体的な解説注釈が記載されていました。浸透施策をいろいろ実施したとしても、普段の会話であったり業務上の判断軸として使えない表現を浸透させることは難しいと感じます。
そこで、文章ではなく単語、かつ馴染みのあるものにすることで、覚えやすく使いやすい表現にすることを意識しました。
浸透施策を最初から設計する
前回の反省からバリューを浸透させるためには、バリューに触れる機会を増やす、バリューを体現している具体例を示すことが重要だと考えました。
そこで、毎週開催している全社定例でのHRからのバリュー体現エピソードの紹介コーナー「シェアハピ」、Slack上のコメントにバリュースタンプを送れる「Colla」の導入、半期ごとの経営発表会での「バリューアワード」
これらの浸透施策をバリュー策定のタイミングで合わせて設計を行いました。またこれらの施策にはまずHRが率先して実施をすることを徹底しました。(HRチーム全員でSlackを回遊しまくり、バリュー体現エピソードみつけたらとにかくスタンプを送る。それによりそのアクションが徐々に伝播していく)
自分たちが持っている価値を言語化する
最後に、今となってはこれが一番重要だったと思えるのですが、先日たまたま目にしたログミーにココナラの代表 南さんが寄稿された記事にもあったのですが、
これに尽きると思います。
この前提がないと浸透施策も無理やりなものとなったり、実際の仕事との関連性も弱くなってしまいます。またメグリのバリュー策定プロジェクトのタイミングは創業15年目です。代表が体現しつづけ、社員に伝わっている価値観が言語化はされていませんが一定浸透していました。
そこで、まずは経営陣が大切にしている価値観を言語化し、ある程度候補が出たところで社員も参加するワークショップ通じて普段の業務で大切にしていることとの紐付けに取り組み、誰にとっても納得度の高いバリューを選定しました。
まとめ
過去の失敗の経験をもとに取り組んだバリュー策定でしたが、いまでは日常的に社員同士がバリュースタンプを送り合ったり、会話の中でも自然にバリューをつかっている状態になっています。
またこれらの取り組み自体も私としては「Ownership」を体現していたのだと今これを書きながら思った次第です。
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