はつこいのはなし。

思い出すに胸がキューッとする話。
僕の初恋は中学1年の入学式の日。(個人的には異性を意識していない時期の憧れは初恋と定義しない、なのでこの時期になる)僕は出席番号がほぼ最後の方、彼女は「あ」なので先頭だった。一目見た瞬間にやられてしまった。ほんとに一目惚れという言葉でしか形容ができない出会いだった。その娘はご両親の影響かわからないが色素が薄い人だったようでナチュラルに髪の毛も瞳もきれいな茶色の娘だった。入学式に惚れてしまったのでその日からというものなんとか彼女の視界に入るためにそれはそれは涙ぐましい(無駄ともいうw)努力を繰り広げた。勉強を頑張ってみたり(残念ながら目立つほどではないw)わざと声を大きくしゃべってみたり、これはもう大変反省しているというか、後悔しかないので許していただきたいが、意味もなくほんとはそんな事したくないのに、帰りのホームルームで僕が完全に悪いのに(確か別の女子の悪口を言った僕を彼女が責めた)僕が叩かれた(実はこれも嬉しかった、いや癖ではなくてね)のをいいことに、彼女を責めて泣かせてしまったりもした。表情とは裏腹にとても胸が苦しかったのを覚えている。彼女に何のことはない事で(おはようレベルでもご褒美w)話しかけられただけで一日夢心地で過ごせた。もう本当に学校へ行くのが楽しくて仕方なかった。だが現実とは皮肉なものでその当時僕が通っていた中学校はまさにマンモス校といえるもので3学年で生徒数は1000人を超えていた。そのせいで電車で通っていた(一駅)僕の地元に新しく中学校ができることになり、中学の甘い思い出は1年で終わってしまった。それはそれはつらかったのを覚えている。モノクロームヴィーナスとか当時流行っていて自分の事のように浸ったものだw(ハズいw)当時僕と同じクラスで彼女に惚れていることを公言していた同じ地区の同級生がいて彼は学校が別れるときに写真を撮らせてもらっていたので、僕は頭をゴリゴリに下げて写真を分けてもらったのもいい思い出だw本当にダメダメである。その後も僕は彼女のことが忘れられず、その後三回もラブレターを出すことになるのだが、もちろん成就することなく、僕は東京へとやってきてしまった。3回とも一応返事が届いたのがせめてもの救いだが。当たり前のように地元で有名な高偏差値の女子校に通い、当然のごとく彼女は美しく成長し、しっかり彼氏もいたようだ。運命かどうかわからないが(違う)僕が東京へ行くタイミングで彼女もご家庭の事情で東京へ引っ越す事を情報筋(どこの?w)から仕入れた僕は、今では話す事もはばかれるような事(たいしたことではありません。いやほんと)もやるのだが、その話は直接聞いてくれたら話しますw実に思い出というのは恐ろしいもので今も彼女のことは忘れられず、可能なら会ってみたいがまぁあり得ない奇跡なので無理だろうなぁ。当たり前のように現在の見た目になっているだろうが、それでもいいのだ。こっちだって目も当てられない程度には老け込んでいるwああ斉藤和義みたいに歌いたい(ずっと好きだったんだぜぇってね。)


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