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アドベントエッセイ(151/365) 明け方の部屋にブラキオサウルス

早いものでクリスマスまであと215日を切った。

どこよりも早いアドベント企画、151日目は「印象に残っているクリスマスプレゼント」の話。



毎日その時思いついたことを書いているエッセイ。たまに書いている本人も忘れそうになるが、この企画はあくまでクリスマスに向かっている。


ということで、今回はクリスマスプレゼントの思い出を振り返る。


我が家では、確か小学校の終わりくらいまでは「起きたら枕もとにプレゼントが置いてある」というクリスマスの朝があったと思う。


いつまでサンタクロースを信じていたかは定かでないが、史実の上では「気づいたらプレゼントがあった年」を「サンタクロースが来ていた時代」とカウントしている。


サンタクロースからもらったプレゼントはどれも飛び上がるほどうれしかったが、中でも特に印象に残っているのが、「ブラキオサウルスのプラモデル」である。


私は小さいころから恐竜が好きで、ある時期、田宮模型製の恐竜プラモデルシリーズにハマっていた。


恐竜本体だけでなく、小物や植物まで、恐竜が生きていた時代を細かく再現した大人なシリーズ。中でも、一番大きい「ブラキオサウルス情景セット」というのが欲しくて、その年のクリスマスの前、父親に超営業をしたのを覚えている。


父親に営業をしていたということは、その時にはもうサンタクロースの存在がだいぶぐらついていたのだろう。サンタクロースが親だとうすうす気づくということは、イコール「必ず来るとは分からない」というドキドキ感との隣りあわせである。


その日のクリスマスイブも、「多分まぁ大丈夫だとは思うけど…ちゃんと要望通ってるかな」そんな一抹の不安とともに眠りについた。


夜何回か目が覚めたが、その時はそれらしきものが無かった。「あぁ、やっぱり駄目だったかしら」と不安が募るばかり。


次に目が覚めた時、外はわずかに明るくなっていた。そして、ベッドの下には、巨大な箱があった。


飛び起きて確認すると、はたして「ブラキオサウルス情景セット」ではないか。


このシリーズは、箱が本当によくて、大きな箱に大きな図鑑の一ページがバーンと印刷されているようなデザイン。薄暗い部屋で見ると、存在感が凄い。中に何が詰まっているのか。体が震えるほどワクワクする。


「朝になってから、ゆっくり楽しもう」


ベッドに戻ってからの二度寝は、それは幸せな眠りだった。


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こんな山奥までありがとうございます!
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短編小説とエッセイがお好きさ
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