コンビニのトイレは無料ではない
今日は、どうでもいいようで、どうでもよくない事を書きます。
「コンビニでトイレを借りたら買物する?」皆さんはどうですか。
「申し訳ないので買う」「バツが悪いので買う」「何も買わなくても全く平気」「3回に1回くらい買う」「店員と目が合ったときは仕方なく買う」などなど、それぞれ考えがあるのではと思いますが、ぼくの周りでは結構買わない派が多いのです。
かくいうぼくは、必ず買物する派です。ってか絶対買うと決めています。これは倫理観の問題もありますが、ぼくなりの考えがあります。
一応、断っておきますがコンビニでバイト経験もなければ、親戚や友人にコンビニ経営者及びバイトはいませんし、直接的に苦労話も聞いたことありません。
コンビニのトイレは無料ではない
ちょっと考えればわかるはずですが、コンビニのトイレは無料ではありません。コストの塊です。電気代、水道代、トイレットペーパー、芳香剤、掃除などなど。
こういったコストの代償として、トイレをきっかけにお店に寄ってもらい何か買ってもらおうと売上アップを考えているわけです。なので何も買われないで店を出られては店は赤字なのですよ。
一昔前までトイレは借りれない店がほとんどでした。設置当初も「店員に一声おかけください」と書かれている店がほとんどで、気軽に借りづらかったんですよね。
お客の意見なのか、経営陣の意見なのかは分からないのですが、現在では「自由にお使いください」となっていることがほとんど。本当に便利で素晴らしいサービスです。
買うことで自分に返ってくる
結局は売上あっての経営ですから、お店が潰れてしまっては利用者である我々も不便になるのです。もちろんトイレも借りれない。
コンビニでトイレを借りる人が100人/1日いたとします。その100人が100円ずつ買物をしたら、100円×100人×30日=300,000円/月の売上です。
粗利は約30%らしいので、90,000円/月。収益アップすれば新たにバイトも雇えます。ただでさえ人手不足の昨今ですから、人を雇うには広告費や高い時給など、一昔前と比べてとてもお金がかかります。
新たに求人しない場合も、既存の従業員の賃金を上げたりできるので、定着にもつながります。結果的に安定した運営ができる可能性が高まります。
ちなみに「おにぎり」や「お弁当」などが売れるとお店は嬉しいんですね。廃棄すると一部がオーナー負担になるためです。あとはカウンターコーヒーやホットスナックは原価率が低いので利益率高し。この辺りを意識するとコンビニさんは喜びます。
まぁ利益率を上げることを目的にする必要はないので、この辺は知っておく程度で良いと思いますが、何かしら買ってあげようよって話です。
こちらの記事を参考にさせて頂きました。
コンビニオーナーの年収教えます おにぎり1個の利益知ってますか?
数字のこともそうですが、人間同士の付き合いですから。トイレだけ借りて退場ってのはテロみたいなもんですよ。ガムひとつでも良いのでなにか買った方が健全とぼくは考えています。
当たり前のことですが、気持ちいいですよ。投げ銭的な意味合いも込めて意識して買い物をすることも経済循環のひとつですし、なにしろ大人ですからね。
ネットの普及である意味「無料」が当たり前の世の中で、「タダ・ネイティブ」という言葉もあるくらいですから、その辺の線引きがわからない人が多いような気がします。今回はコンビニの例ですが、他のサービスにもあてはめて考えてみると色々見えてくるかも。
そんな世の中だからこそ「粋」な振る舞いをしたいなと。たった100円で「粋」な男になれるなら安いものです。