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「デザイン」はありとあらゆる場面で役に立つ

  今回は、募集中のお題に乗っかった記事にしようと思います。

 私は3年ほどある芸能団体でデザイナーのようなものをさせていただいていました。人手が足りなかったところ、絵と画像編集に興味があった私が抜擢されたのがきっかけでした。一番初めは好きな絵で人に喜んでもらえてウレシイ~って程度の仕事観でしたが、この仕事をすればするほど自分なりのデザイナー観のようなものが芽生えてきて、どんどん楽しくなってきました。

 私は常々「デザイナー」というものに憧れを抱いておりました。憧れと現実のギャップ、とはよく言いますが、私はデザイナーの「現実」を知れば知るほど魅力的を。

 そも、デザインとは何か、ってところから、人によって考えが分かれそうな気がしています。なので、まずは私なりの考えを記してみたいと思います。

 私は「デザイン」の在り方をその語源に見出します。
「design」の元の意味は「指し示す」です。designate(指示する)やその名詞形のdesignationという英単語では今でも一般的に使われています。つまり私は、デザインとは「指し示す」ものだ、と考えます。

すなわち、デザインは
・散らばった、まとまりの無い概念に「方向を与える」
・一つの目的/目標へ人を「導く」
ことを求められている
と私は考えます。

これを具体的な話に落とし込んで行きましょう。

例えば、「標識・アイコンをデザインする」。
これは文字通り「人に指示を与える・人を導く」ことが求められています。「カッコよさ」に傾倒して、標識としての役割を果たしていない本末転倒な「デザイン」は、笑われてしまいますよね。

他には「プロジェクトのキービジュアル・ロゴをデザインする」。
これは、プロジェクトのイメージを表現する仕事でありますが、逆説的にキービジュアル・ロゴがプロジェクトの方向性を指し示すことがしばしばあります。
社訓やCredoのようなものですね。
プロジェクトには、様々な背景や個人的目標を持つメンバーが参加します。そういった多種多様なメンバーの中でもひとつの目標を共有することで、プロジェクトは動き出します。
バラバラに散らばった指向を、「プロジェクト」を通じて一筋の道に導く
そうして、プロジェクトの描く道筋を指し示すことがまさにデザインの役割だと私は考えます。

 そうして、仕事に「デザイナー」という名がついていなくても、この「デザイン的視点」はありとあらゆる所で役に立つでしょう。
起業も、資料作りも、飲み会の幹事も、建築も、夕食を作るのも、友人のをプレゼントを買うのも、どれもデザインです。
ある目的があって、それを達成するための道筋を(他人に見える形で)組み立てる。
これが私のデザイン観です。

そうして、それを実現するためには、毎日のインプットが大事です。
科学を学ぶことも、文化や歴史を学ぶことも、人と出会うことも、全部デザインにつながります。
いままでの人生で吸収してきたものは全てデザインに役に立ちます。
そうして、私は、そんなデザインの仕方をしていきたいです。


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