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大阪大学外国語学部という選択肢


はじめに

こんにちは、防衛大学校に進学して12か月で中退した者です。



私はその後予備校に入り、結果として大阪大学に入学しました。学部は外国語学部
大阪大学は旧帝大の中でも東京大学、京都大学に次ぐ上位校の位置づけにありますが、その中において外国語学部は1点、強い特徴があります。

「入りやすい」

シンプルですね。ぶっちゃけ入りやすいんです。
今回はそんな母校を紹介します。

ターゲット(見てほしい人)

高校3年生、浪人生、または仮面浪人生の役に立てればよいなと思い投稿します。

大阪大学外国語学部は入りやすい

正確に言うと「大阪大学としてはかなり入りやすく、旧帝大として見てもやや入りやすい。ただし英語が得意なものとする」という表現に収まります。
ぶっちゃけ世の中で言う「簡単」とか「楽勝」ではないです(笑)

これは、学部自体が大阪外国語大学という別の大学を吸収合併したことにより創設されたことに起因します(2007年)。ちなみに創設以来、継続して偏差値は上がっている模様(依然として他学部との差は大きいですが)。

難易度比較1:学内

難易度を理解してもらうため、大阪大学(文系)の偏差値を下記で比較します。
参考サイト

文学部:71
法学部:70
経済学部:69
人間科学部:69
外国語学部:61-68

明らかに、1つだけ変なのが混じってるレベルで違います(笑)

理由は専攻が多いから


外国語学部は学部内に25の専攻があって、それぞれの難易度にばらつきがあるためこのような表記になっています。元々は独立した大学ですからね。

一番難しいのは英語専攻(68)で、基本それにフランス語(66)・スペイン語(66)など欧州の言語が追随します。なおその途中に中国語(65)が入る。以降はアラビア語(63)・トルコ語(63)が続き、アジアの諸言語(62~61)やスワヒリ語(61)でまとまる感じ。

とはいえ、正直、入試当日の難易度は偏差値では測れません。
なぜなら各専攻の定員が約20~80人と少ないので、当日の倍率などがギャンブルかのように変わり、それにともない難易度も変化するんです。

センター試験の易化・難化にともない、入りやすいとされる言語に受験者が殺到して激戦区になったり、逆に人気のある言語の倍率が極めて低くなることもあります。
このような場合、少しの偏差値の違いは意味をなさなくなります。

(私が受験したときの倍率は公式発表で4倍弱だったけれど、後期入試だったため空席が少し目立っており、実質もう少し低かった)

比較2:旧帝大

次に、旧帝大の文学部と比較します。

名古屋大学文学部:68
九州大学文学部:66-68
東北大学文学部:65
北海道大学文学部:64-66

外国語学部のやや難しい専攻なら、旧帝大の文学部の難しさに相当する感じですね。

比較3:準旧帝大


更に、準旧帝大的な位置づけである大学(ここでは横浜国立大学、筑波大学、千葉大学、金沢大学、広島大学)の文系学部と比較します。

横浜国立大学経済学部:65-68
筑波大学人文文化学類:64-68
千葉大学文学部:61-64
広島大学法学部:59-64
金沢大学人間社会学域:58-65

個人的には、

・上記の大学をもともと目指している
かつ
・学部選びにこだわりがない(やりたいことがない)

このような人は、大阪大学外国語学部を検討してみても良いのではないか
と思っています。

参考:センター試験配点(実は一番大事)

センター試験配点は150点に圧縮。

5~6教科8科目(150点満点)
【国語】国語(25)
【数学】数IA必須,数IIB・簿記*・情報*から1,計2科目(25)
【理科】物基・化基・生基・地学基から2(備考参照)(25)
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](25[6.25])
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(25)
《公民》「倫理・政経」(25)
 ※理科は,「基礎2科目」または「発展2科目」から選択
●選択→地歴・公民から2

二次試験の配点は500点満点。


3教科(500点満点)
【国語】国語総合(100)
【外国語】コミュ英語I・コミュ英語II・コミュ英語III・英語表現I・英語表現II・英語会話(備考参照)[音声テストを課す](300)
《地歴》世B(100)
《数学》数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)(100)
●選択→地歴・数学から1

何がすごいって、センター試験をアホみたいに圧縮するんです。
センター:二次が150:500、つまり1:3.33の比率にするのって、東大に次ぐ圧縮率です(東大は長年センター110:二次440なので1:4)
これが何を指すかというと、仮にセンター試験で大失敗を犯しても二次試験でワンチャン懸けられる可能性があるということです。しかも阪大で。

そういう意味でも、センター試験後の駆け込み寺として検討してもいいと思います。

二次試験について

難しいです(笑)過去問
まず第一に、阪大の問題形式は基本的に京都大学の下位互換。
下位互換とはいえ、普通~に勉強しているとまず歯が立ちません。

第二に、英語。
そもそも、配点500点のうち300点が英語です。
更に、外国語学部の英語試験は一部独自のもので、他学部の英語試験より難しいです。長文にアレルギーがある人はまず無理です(読むのにスタミナいります)。

まとめ

最後の最後で英語ができない人を突き落とすようなことを伝えましたが、

1.基礎学力があり、ハイレベルな大学を目指している
2.学部にこだわりはない
3.センター試験に自信がない(もしくは既にやらかした)
4.英語がかなり得意(英作文およびリスニングを含む)

上記のような受験生は大阪大学外国語学部の存在を頭の隅に入れておいてもいいと思います。
受験は勝てば官軍で受かったやつが偉いんです。

ちなみに、こういう風な形で母校の学部を宣伝(むしろ扇動?)しましたが、次回は「大阪大学外国語学部にはどんな人が進学するのか」という記事で書きたいと思います。
端的に言うと、(相対的な)偏差値の低さや、上記で私が書いたような人たちがいっぱい集合するので同大学の他学部から下に見られる話や、実際に授業態度が悪い事実など、ブラックな内容を説明したいと思います。こうご期待。

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