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濱松哲朗
2019年11月15日 00:00
傾いてゐたのはこちらだつたのか扉、とほれなくてもとびらそれつきりの人あまたゐて感情は草の湿りのごとく残りぬ飴玉を転がすやうに歌ふから歌詞がかなしくても気づかないタスクひとつ塗りのこしたる週末の手帳にほそき銀のペン挿す以前より薄くなりたるハムカツの衣ばかりが皿をこぼれる呻きから寝息へ変はり裏道に室外機しんと並んでゐたり長雨は地下のホームに流れつき話せばわかる相手だつたが(