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濱松哲朗
2018年8月15日 19:59
早くに両親をうしない、12歳まで父方の祖母の元で暮らした私は、祖父・浜松小源太について色々聞かされながら育った。祖母はよく、お前は絵描きのおじいちゃんと顔立ちが似ていると言って可愛がってくれた。その一方で、叱る時にはお前を置いて出て行った母親にそっくりだと罵った。私の血にまつわる呪縛は、思えばここから始まったのだ。 その後、家庭の事情という大義名分の下で、私は何度も自分の夢を諦めさせられてき