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色塗り天気図自動作成システムまとめ

はじめに

しばらく天気図作成のnoteを書いてこなかったが、以前の内容はマガジンにまとめていた。

以前はGMTを使ってシステムを運用していたのだが、昨年からGMTを使わずにPythonを使ったスクリプトへ移行をしてきた。その一通りの完成したのが下記のnote。

その後、2,3のnoteを書いてきたが、今年8月以降は関連するnoteは書いてこなかった。理由は単に日常の運用ができるようになったこと、さらにその後のネタもなかったから、ただそれだけ。

ふと振り返ってみると、システム全体のことを書いていなかったので、一部は他のnoteにも書いていることもあるかと思うが、今回は全体についてまとめてみた。

PC

使用しているPCは下記のマガジンにまとめている自作PC。

そこそこのスペックで、これ以降もM.2のSSDに置換したりしているので使い勝手は良い。CMOSカメラを使った惑星撮影にもたいへん役立っている。

Linux

天気図作成のプログラムはLinux上で運用しているのだが、そのLinuxはWindowsのHyper-V上で動作している。

Linux上でシステムを運用している理由は、元々の天気図作成がGMTを使ったBashのプログラムだったから。今のプログラムはPythonで書いているので、やろうと思えばWindowsで実行することもできるけど、システムとして運用する上ではLinuxの方が自分にとっては使い勝手がいい。

天気図作成処理シーケンス

毎朝天気図作成を自動で作成するためにWindowsを6時過ぎに自動起動している(以前は5時過ぎに起動させていた)。

その後の処理シーケンスは下記のようになっている。

システム処理シーケンス

天気図

下記に作成している天気図の一覧を示す。括弧内は相当する気象庁が公開している天気図(以前はFAX図と言ったりしてた)を表している。

実況図(GSM/MSM)

前日21時を初期値とするGSM/MSMを使用して作成。

  • 300hPa高層天気図(AUPQ35)

  • 500hPa高層天気図(AUPQ35/AXFE578)

  • 700hPa高層天気図(AUPQ78/AXFE578)

  • 850hPa高層天気図(AUPQ78/AXFE578)

  • 地上天気図(ASAS)

  • 北半球500hPa(AUXN50)

  • 高層断面図(AXJP130/140)

実況図(GSM/MSM以外)

  • 雨雲レーダー図
    レーダーGPVから作成

  • ウィンドプロファイラー(鳥取/美浜/尾鷲)
    気象庁HPよりJSON形式データを取得して再構成

  • アメダス(雨量/気温)
    同上

  • 気象衛星画像
    気象庁HPよりダウンロード

予想図

GSMより作成

  • 500hPa高層天気図(FXFE502/FXFE504/FXFE507)

  • 850hPa・700hPa高層天気図(FXFE5782/FXFE5784/FXFE577)

  • 850hPa相当温位(FXJP854)

  • 地上天気図(FSAS48)

局地図(予想)

MSMより作成

  • 西日本地上天気図(MSMで1時間毎/気圧/風向風速/雨量・雲量)

  • 近畿地方北部、中部、南部の予想雨量/気温/湿度/雲量グラフ

  • 大阪付近のエマグラム・温位エマグラム

これ以外にHBCお天気HPなどから気象庁が配信している天気図(FAX図)をダウンロードしている。こちらはRaspberry Pi上でPythonスクリプトを実行してダウンロードしている。

作成した天気図、ダウンロードした天気図は全てRaspberry Piに接続している外付けHDDで管理している。

システム構成

さいごに

やっていることはBashからPythonに変わっただけでそれ以外は特に変わっていないのだが、Pythonになったことでメンテナンスはしやすくなったと思う。

問題は毎朝せっかく天気図を作っても、天気図解析をする時間がないこと。それでも天気図作成を続けているのは、止めてしまうのは簡単だけど、一度止めてまた一から始めるとなると相当のモチベーションが必要になるだろうと思うから。続けていれば、そこから次にステップにすぐに進めるだろうから。

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