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コンピューターで気象を表現する

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気象予報士であり、ソフトウェアのエンジニアでもある筆者が、Pythonなどを駆使して、天気図を描いたりするマガジン。 天気図の作図にあたっては、京都大学生存圏研究所の生存圏デー…
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記事一覧

【AtmosChart】 エコー頂高度を描く

先日5分毎全国合成レーダーGPV対応を行った。 この対応をしていたときにエコー頂高度のGPVデ…

【AtmosChart】 5分毎全国合成レーダーGPV対応

TL;DR10分毎全国合成レーダーGPVの配信がなくなっていた 代わりに5分毎全国合成レーダーGPVが…

プロセスプールで天気図作成を高速化してみた、その他諸々

TL;DR色塗り天気図自動作成システムをAtmosChartと命名 プロセスプールを使って天気図生成時…

高解像度化したGSM(日本域)の天気図を描いてGSM(全球域)と比較する

はじめに気象庁は2023年3月14日の00UTCのGSM(日本域)をより高解像度化したデータの配信を開…

天気図自動作成システムの実行環境をWSL2に変更する

はじめにこれまで天気図作成システムにはHyper-V上のLinux Mintを使っていた。 天気図作成に…

MetPyでK-indexを計算する

はじめに最近noteへの投稿が約2ヶ月滞っていたのだが、天気図ネタは昨年末以来になる。いろい…

色塗り天気図自動作成システムまとめ

はじめにしばらく天気図作成のnoteを書いてこなかったが、以前の内容はマガジンにまとめていた。 以前はGMTを使ってシステムを運用していたのだが、昨年からGMTを使わずにPythonを使ったスクリプトへ移行をしてきた。その一通りの完成したのが下記のnote。 その後、2,3のnoteを書いてきたが、今年8月以降は関連するnoteは書いてこなかった。理由は単に日常の運用ができるようになったこと、さらにその後のネタもなかったから、ただそれだけ。 ふと振り返ってみると、システ

MetPyでSSIを計算する

以前のnoteで紹介したが、MSMを使ってエマグラムを予想図として描いていた。 その後さらにMet…

リニューアルされた気象庁HPからデータをダウンロードしてPythonで実況図を描く - ウ…

前回はアメダスのデータをPythonでプロットしたが、今回はウィンドプロファイラをプロットして…

リニューアルされた気象庁HPからデータをダウンロードしてPythonで実況図を作成する -…

はじめに先月気象庁のホームページがリニューアルされた。使いにくくなったといったツイートも…

Pythonで断熱線、等混合比線付きエマグラムを描く

通常エマグラムは実況図だが、以前からGSM/MSMのGPVデータを使ってエマグラムの予想図としてを…

GMTを使わずPython + MetPy + MatplotlibでGSM/MSMのGPVデータから天気図を描く

はじめに昨年夏から似たようなタイトルでこれまで複数のnoteを書いてきたのだが、色塗り天気図…

Pythonを使ってGSM/MSMのGPVデータから天気図を描く・・・終盤戦

はじめにいつものことだが、前回の天気図ネタを書いてからまた間が空いてしまった。 相変わら…

Pythonを使ってGSM/MSMのGPVデータから天気図を描く上での課題

はじめに長らく天気図ネタを書いていなかった。 いろいろと訳があって、時間が取れなかったのだが、時間を見つけては、コツコツと天気図自動生成システムをPythonに置き換えるべく、コードを書いている。表紙タイトルの天気図がその一つ。 ただ、いくつか課題がある。今回はその課題を紹介する。 課題1 - どうやって、どのくらい”ぼかす”のか?”ぼかす”? とは何なのか? GSMやMSMのGPVデータを何かのツールを使って天気図を書く場合、生のGPVデータをそのまま使って等値線を