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コンピューターで気象を表現する

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気象予報士であり、ソフトウェアのエンジニアでもある筆者が、Pythonなどを駆使して、天気図を描いたりするマガジン。 天気図の作図にあたっては、京都大学生存圏研究所の生存圏デー… もっと読む
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記事一覧

プロセスプールで天気図作成を高速化してみた、その他諸々

TL;DR色塗り天気図自動作成システムをAtmosChartと命名 プロセスプールを使って天気図生成時…

高解像度化したGSM(日本域)の天気図を描いてGSM(全球域)と比較する

はじめに気象庁は2023年3月14日の00UTCのGSM(日本域)をより高解像度化したデータの配信を開…

天気図自動作成システムの実行環境をWSL2に変更する

はじめにこれまで天気図作成システムにはHyper-V上のLinux Mintを使っていた。 天気図作成に…

MetPyでK-indexを計算する

はじめに最近noteへの投稿が約2ヶ月滞っていたのだが、天気図ネタは昨年末以来になる。いろい…

色塗り天気図自動作成システムまとめ

はじめにしばらく天気図作成のnoteを書いてこなかったが、以前の内容はマガジンにまとめていた…

MetPyでSSIを計算する

以前のnoteで紹介したが、MSMを使ってエマグラムを予想図として描いていた。 その後さらにMet…

リニューアルされた気象庁HPからデータをダウンロードしてPythonで実況図を描く - ウィンドプロファイラ編 -

前回はアメダスのデータをPythonでプロットしたが、今回はウィンドプロファイラをプロットしてみる。 ウィンドプロファイラのデータは3つのJSON形式のデータが取得可能だ。 ①観測所 https://www.jma.go.jp/bosai/windprofiler/const/station.json 観測所の名前、緯度経度、標高の情報。 { "47406": { "enname": "rumoi", "jpname": "留萌", "lat": 43.95,

リニューアルされた気象庁HPからデータをダウンロードしてPythonで実況図を作成する -…

はじめに先月気象庁のホームページがリニューアルされた。使いにくくなったといったツイートも…

Pythonで断熱線、等混合比線付きエマグラムを描く

通常エマグラムは実況図だが、以前からGSM/MSMのGPVデータを使ってエマグラムの予想図としてを…

GMTを使わずPython + MetPy + MatplotlibでGSM/MSMのGPVデータから天気図を描く

はじめに昨年夏から似たようなタイトルでこれまで複数のnoteを書いてきたのだが、色塗り天気図…

Pythonを使ってGSM/MSMのGPVデータから天気図を描く・・・終盤戦

はじめにいつものことだが、前回の天気図ネタを書いてからまた間が空いてしまった。 相変わら…

Pythonを使ってGSM/MSMのGPVデータから天気図を描く上での課題

はじめに長らく天気図ネタを書いていなかった。 いろいろと訳があって、時間が取れなかったの…

PythonでGMTを使わずにGSMのGPVデータから天気図を描く

はじめにここ一ヶ月余り、週末にはPythonで天気図を描くことをテーマに、試行錯誤してきた。 …

Pythonでエマグラムと温位エマグラムを描いてみた

はじめに以前、GMTで温位エマグラムを描いたnoteをエントリーした。ただ、後日追記したのだが、どうも計算がおかしいのでは?と疑問を持っていた。 また先日、PythonからGMT6.xはまだ使えないね、というnoteをエントリーしていた。 ただ、Python使ってエマグラムぐらいはGMT、PyGMTを使わずに書けそうだよね。それなら、再度正しい計算をしてエマグラム、温位エマグラムを書いてみることにした。 正しく計算するためにMetPyを使う上記のnoteでも紹介したが、