Pythonを使ってGSM/MSMのGPVデータから天気図を描く・・・終盤戦
はじめに
いつものことだが、前回の天気図ネタを書いてからまた間が空いてしまった。
相変わらず、集中して取り組めるだけの時間がなかったのだが、年が明けてようやく時間的にも、精神的にも余裕ができてきた。
余裕ができれば、これまで課題だと思っていたことが、たいした課題ではないことに気づいてきた。自作のカラーマップの作り方が分かったら俄然やる気が出てきた。
天気図の例
早速だが、できあがった天気図の一部を示す。
まず、300hPaの高層天気図。60kt以上のところに色塗りしている。
そして、850hPaの相当温位図。GMTではベクトルで風向風速を表現していたが、矢羽根に変更した。matplotlibは矢羽根の描画もサポートしてくれていて助かる。このスケールで全てのGPVの矢羽根を描くと、天気図が矢羽根で埋まってしまうので、間引いて描画している。
このカラーマップはmatpplotlibで提供されているものを使っている。
表紙タイトルは850hPaの気温と700hPaの上昇流を描いた天気図だ(FXFE5782の下の図相当)。赤は上昇流、下降流を示す。
さいごに
まだ、Python版への置き換えは一部にとどまっているが、置き換えられるところから変更をして、色塗り天気図自動生成システムで日々運用を始めている。
完全にPython版へ置き換えるにはまだもう少し時間が必要だが、大きな課題もなくゴールが見えてきた。
天気図の作図にあたっては、京都大学生存圏研究所の生存圏データベースのGPVデータを使用させて頂いています。
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