天空を繋ぐ蜘蛛の糸
空に浮かぶ蜘蛛。
天を支えるささがねの糸…
朔日詣でに訪れた朝、
さわやかな晴天を見上げた目に写った、
小さな点。
神社の拝殿前の参道、かなり離れた位置に、
御神前の左右を守るような2本の大樹があり、
そこからはるばる糸を引いて、見上げるほどの高さに、蜘蛛が巣をかけていました。
さすが匠の技、おみごとです!
天空を支えているよう。
よくよく見ないと気がつかないような、小さな蜘蛛。
こんな小さな蜘蛛が、風に揺られながら、
誰にも邪魔されず、手の届かないところに、糸を繋ぐ。
御神前に邪気が近寄らぬよう、守護する天の網。
蜘蛛には、天地を繋ぐ聖なる使いという言い伝えのある国もあり、
ドリームキャッチャーのようなお守りのもとになっているそうな。
そして、蜘蛛が、巣を編むのは、
日本では古来、恋しい人が訪れる兆しです。
〜わが背子が 来べき宵なり
ささがねの 蜘蛛のふるまひ
今宵しるしも〜
(『日本書紀』允恭天皇紀・衣通郎姫)
さてさて、今月はいいことあるかな♪
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