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音・楽器と仲良しになっていく

以前、直感で、未知の異国の笛、
あとでネパール・カトマンズの横笛とわかったものを、入手したと書いたことがありますが、

これがだんだん、醍醐味になってきました♪

笛単体が手に入った以外、もともとどんな用途で用いられてる笛か、奏者や、
運指や音階の手がかりすら見つからないから、

本当に手探りで、音を探し、音階を見つけて覚え、
音遊びからはじめて、一ヶ月ほど経ちました。

最初はヘロヘロだった音も、だいぶブレなくなってきて、
日々、愛着が増していきます。

いずれは自由奏のアドリブを吹く笛にしていきたいけれど、
音に馴染むには、まずは、知ってる曲を、
手探りで音を探しながら吹く遊びをするのが、一番早い。

これは、かつて学生のサークルで、マンドリンオーケストラに入ったばかりの頃、
最初の2ヶ月は、どうにもダメダメで、
先輩たちから「うしろで弾くマネだけしてて」と、さじを投げられたくらいだったのが、

次の年には、コンサートマスターになったくらい上達できたのは、
家でひとりで、ヒマさえあれば、オーケストラの演目以外の、
当時好きだった歌謡曲とか、耳コピした何かのテーマ曲などを、
楽譜なしで、音を探しながら、弾いて遊んでいた成果なんです。

だから、未知の笛も、そのやり方が、やっぱり効果的。

もともと笛のねに憧れて、ドラマなどを観るようになった、
きっかけの『陳情令』の曲をはじめ、
『もののけ姫』『ラピュタ』など、

あまり早すぎず複雑すぎない曲を、
音を吹きながら探して、自分で笛譜を作ったりして。

笛孔の六穴は、ハンコで作りました

『陳情令』の「忘羨(无羇)」の譜は、違う音階で3パターン作りました。
写真は、初めて作った1回目の譜。
3回目に作った譜が、一番しっくりくるので、常はそれで練習しています。

笛譜はなくても、音を探しながらでもいいのですが、
これをやっていくと、譜を作る段階で、自然に音と指を覚えていきます。

一番の難関は、半音の出し方。
だいたいは孔を半分塞いで出すけれど、どうにも流れとして難しい場合もあります。

また、西洋楽器と違って、手作り笛は、正確な音階ではないことも多く、
曲を吹くと、どことなく音がズレた感じになるのは、私が未熟なせいだけじゃない場合もあります。

他の運指で、カバーして出せる音もあるかもしれないものの、ともかく未知の、わからない楽器だったので、遊びながらの、試行錯誤です。

でも、いろいろやっていくと、
だんだん、たまたま間違えて押さえた指で、出せなかった半音が見つかったり、
これまで無理やりだった音が、別の運指で出せるのがわかってきたり。
発見が増えてくる。

そうやっていくつか、出づらかった音の、独自の運指を見つけました。

こうなると、楽しくてしかたなくなります♪

私オリジナルを発見できたようで、
どんどん、この笛と仲良しになってくる。

笛は、音が響くから、ご近所に下手なのを聴かれちゃうのが恥ずかしいですが、
私が昔から能楽をやっていて、今は琴を弾きながらでも歌うし、
あらかじめ町内会とかを通じて、
“奇声を発してるようでも怪しまないでね、変な宗教とかじゃないんです(汗)練習なんです”
と、一応断っているし(^^ゞ

ためらいながら練習すると、いつまでも上手くならないから、もう開き直ってます。
(早朝と夜は吹かないし、幸い、近所に乳幼児もいないからよかった)

最初はみんな初心者。ヘタであたりまえ。
でも、やがては、ちゃんと聴ける音楽になっていく。

気長に、日々根気よく。そして楽しく。
なにより、ヘタでも好きだということ。
それが、音を楽しむ上で、一番大事。

ヘタは、やがて個性として、他とは違う自分だけの響きに変化していきます。
それまで、ひたすら楽器を親友として、日々共に愉しむのみ💖

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