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それでも私は働きたい。 #未来のためにできること



新卒から勤めた会社をこの夏、退職した。
昨年結婚した夫が九州に転勤になり、それに帯同することにしたからだった。

異動が決まり、先に夫は九州に行くことになった。
私は今住んでいる名古屋に実家があったから、居候して会社を続けることにした。
新婚早々、遠距離生活となった。

私の手元にある選択肢は2つだった。
①今の会社を続けて、九州と名古屋を行き来すること
②今の会社を辞めて、九州に移ること

当然①にしたかった。
されど九州と名古屋は頻繁に行き来するには遠すぎた。会社とも交渉したが、フルリモートでの九州勤務は叶わなかった。

先輩に相談したら、夫と協力し、子どもが出来るまでお互い行き来して仕事を続けて、妊娠したらそのとき考えたら、と言われた。

されど婦人系のトラブルを抱え、身体も強くない私と激務の夫には、現実的でない選択肢だった。
私にとって子どもを産むというのはどうしても叶えたい夢であり、大きな壁でもあった。
だから、万全の状態で挑みたかった。

すべては選べないんだな、と痛感した。
私は未来のために、ひとつの道を閉ざすことにした。

幸い夫は頑張って働いてくれる人なので、九州ではゆっくりすれば良いよ、と言ってくれた。
家族にも、友人にも同じことを言われた。

それでも私は何故か、せっせと新天地での職を探している。

働き方っていろんな選択肢があるのだなと、改めて感じた。そしてそれほどの選択肢があっても、いまの自分が難しい状況であることを理解した。
これが女の働く難しさか、と思った。

転勤族の妻であり、いつ子どもが出来るかわからない私は正社員として雇いづらい。

派遣社員になれば、次正社員に戻るにはハードルが上がる。

フルリモートのフリーランスの道も考えたが、そこまでのスキルが今の私の手元にはない。

なにも高い給料が欲しいのでもない。
昇進も望まない。なのにこんなに難しい。
誰にも私が働くことを求められていないのに、私は何をしているのだろうと悩む日も多くある。

それでも、私はキャリアを止めたくない。

私にだって、私の人生がある。
みんなと同じように、働き手として社会に所属していたい。そしてなにかしら、私なりのキャリアを積み上げていきたい。それがきっと、未来の私のための糧になるはずだから。

現実は厳しい。
それでも今、私は私なりの道を足掻きたい。

きっとそれが未来の私のために、
そして、未来の同じように悩む女性の道標になるはずだと思うから。

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