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6Bくらいの醜い気持ちを 消しゴムで消す

消し跡が残らないように

丁寧に祈るように消したら

今度は消しカスが残ってしまった

何度もなんども消したから

黒い部分より むしろ白い部分が多かった

自分で消したのに

消されたぼくの心が 可哀想で

せめてもの気持ちで

澄んだ水面に浮かべて弔った

重いはずの 想いの残りカスは

何故だか なかなか沈んでいかなくて

水面で花びらのように そっと震えた

それを見ていたら

弔ったはずのぼくの方が

涙みたいなその池の水の中で

溺れていってしまいそうだった