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ナツが迎えに来た日

それはすれ違う音のようだった

ナツが迎えに来る 踊るような足音がする


その日はハッキリと 感じられた

太陽を抱き締めたような 輝きが満ちる香り

どこまでも伸びていく 青い葉と土の香り

どこかに隠された やさしい雨の香り


そわそわした肌に 少しだけくすぐったい風

ぼくだけのナツが 手を振っている

きっと君は

待ちきれないような 半袖のシャツで

ぼくを覗き込んだ顔を くしゃくしゃにしてる


わかってる もう行くよ!





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