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エンゲル係数

幸せって何だっけ何だっけ
ってCM、ありましたね。

幸せって何かなんて、
人生最後の日を迎えても
わかる気がしないけれど。
ひとまず、
今の私を幸せにしてくれるものの1つは
"美味しいもの"

料理するようになって、さらに好きになった。
自分では到底生み出すことのできない品々に
心から感動するのだ。
大好きなお店がどんどん増える。
"布教活動"と称して
友人を連れて行ってみたり、お裾分けしてみたり。



漫画家のカマタミワさんのブログに
【食いしん坊の"型"の話】
というのがあった。
(カマタさんのブログや書籍面白いのでぜひ。)

とにかく量!
"ボリューム型食いしん坊"

とにかく味!
"グルメ型食いしん坊"

食べたことないもの食べたい!
いろんなものちょっとずつ食べたい!
"食体験型食いしん坊"

これでいえば、
私はグルメ型と食体験型のハイブリットかしら。

(グルメといっても、
味の違いがわかる優れた舌を持ち合わせているわけではないことを、ここで注記しておきたい。)

コストパフォーマンスに関しては、
「この金額に見合う量か?」ではなく
「この金額に見合う味か?」で考える。

たくさんの種類を食べたいという気持ちが強いので
品数の多いお店はわくわくするし、
気兼ねなくシェアしてくれる人は有難いと思う。



南インド料理の人気店「エリックサウス 」の
総料理長イナダシュンスケさんは
自身を"フードサイコパス"と称する。
以前、フォロワーからの質問箱にこう返答していた。


この診断に沿って考えるならば、
今の私はフードサイコパスに属するだろう。

"食いしん坊"であり
"フードサイコパス"と化した私の
エンゲル係数が急上昇していることは
言うまでもない。
でも幸せを得られるのだから。
しょうがないこととしよう。


外食していて思うのは、
料理の味以外にも
満足度を高める要素が沢山あること。
自分の心身のコンディションや、
誰と食べるか、というのも
とても重要な要素だけれど、
今回は客側(自分側)ではなく
お店側の点について書こうと思う。



飲食店からの帰り道、
幸福感で満たされるのは
店員さんの接客や、内装を含めて
お店全体の雰囲気が良いお店。

心地よい丁寧な接客、話しかけやすい雰囲気。
人見知りしない人間なので、
店員さんとお話することもしばしば。
おススメや売れ筋を聞いたり、
前回の感想を伝えたり。
時にはシェフのバックグラウンドを
聞かせてもらうなんてことも。

素敵なお店は、
あの雰囲気をまた味わいたい、
あの人に会いに行こう、と思う。
イートインの場合、お店の空気感は
その日の客層によっても変化するので
判断が難しいところではあるけれど。


シェフとのお話や、
SNSの投稿などを通して得られる
"料理に関する情報"も、満足度を高めてくれる。

料理名以外に、原材料は何か、どんな調理法か、それらに対するこだわり等々。
「なんかわからないけど美味しい!」から
「これが、こう美味しい!」になると
料理の解像度が高まり、
より充実した食体験になると思う。
公式SNSの投稿で語られている場合は
事前に熟読しておく。
極力、情報を得た状態で食事したいのだ。

とある、私の大好きなお店のシェフは、
原材料にめちゃくちゃこだわっているのに
それを全面に押し出すことなく
尋ねるとサラッと答えてくれる。
「カッコいいなあ」と思うと同時に
「もっと押し出せばいいのに」と思ったり。
シェフ曰く、「あくまで自己満だから」と。
ああ、やっぱりカッコいい。


こんなに私を幸せにする、
美味しいものを生み出してくださる方々へ
最高の敬意と感謝を。