トランスポーター

私は運送会社に勤務している。
特別積合せ貨物運送をメインとしている。
<特積み>や<路線便>と言われるやつだ。
東京臨海エリアも仕事エリアに含まれていて、オリパラ実施が間近に迫って異様な雰囲気にある。
新型コロナウイルス対策をしつつ経済を回さなければならないのが我が使命だ。


運送業界は「きつい」「きたない」「きけん」の3Kがまだまだ残っている一方、コンプライアンス社会やネット社会が後押しして急速にホワイト化が進んでいる。
まだまだ伸び代がある業界であり、AIを活用しても人的仕事は必ず発生するが仕事内容は単純作業なため、今後人気が出るのではないかと思っている。

運送業の最も大きなリスクは、車輌事故であり、その中でも人身事故だ。
車輌事故費は実績から予算計画も行うが、一番組みたくない予算計画である。
次にリスクなのは、貨物事故だ。高額商品を破損させれば一発で大きな損害になるが、細かい貨物事故が多くなればそれに対する貨物事故担当の仕事も増えて人件費も同時にかかる。
運送業ではこの2つの「事故」を抑えることが常に最重要課題である。


近い将来、トラックの運転は自動運転になって、荷積み荷卸しは人間が行うという時代が来る。トラックドライバーという職種は失くなり、運送業界で働く人は一括に【トランスポーター】と言われるようになる。そんな時代が近づいてきている。

全ての業界で言えるが、時代の流れを掴む【応用力】や先を見据える【先見の明】といった力を持った人間だけが職にあり付ける“AI社会”がもう目と鼻の先に来ている。

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