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自主音楽イベント開催記録 -Presented by Blue Balloon

2023年2月25日(土)
私は友人らと自主音楽イベント
「Blue Balloon Party」を開催した。

本記事は読み物というより、記録である。
ありがたいことに、第1回目のBlue Balloon Partyは無事成功を収めることができた。既に第2回開催をも目論む本イベントにおいて、初心を忘れぬため、今後の発展のため、そして、我々と同じようにお金も脳もないけれど、自主イベントの開催を目指している誰かの手助けとなれたら、などと図々しいことを考えながら、ご来場いただいたすべての皆さまへの感謝の想いを胸に執筆していこうと思う。

・Blue Balloon Party開催記録・

◎Blue Balloon Party開催の背景

企画の発端は、音楽制作をしている友人GENと、彼の高校時代からの友人RYU、そして私の3人で「何かクリエイティブなことをしたい!」という、他愛もない会話からであった。
GENは既にいくつかのライブで演奏しており、RYUはそんな彼の活動を支える影の立役者。2人の活動を見る中で、これが単なる遊びではなく、1つのライフワークとして機能したら素敵だな~…と思い、GENの音楽活動を主軸に、「日常を離れて何かを創造できる場所」として、社会人サークルのような創作コミュニティ「Blue Balloon」を結成した。

本イベントは、そんな「Blue Balloon」初となる公式イベントである。目玉はもちろんGENの音楽ライブだが、同じメンバーとしてRYUのDJパフォーマンスや、私のトークイベント等も挟みつつ、結成から約1年の感謝と、「Blue Balloon」お披露目の場として企画の実現に至った。

①Blue Balloon Party 企画概要

主催:Blue Balloon (GEN HIROI・RYUNOSUKE SAKAMAKI・HIROTAKA KATAYANAGI)

日程:2023年2月25日(土)

場所:池袋NaNaiRo(パーティースペース)

内容:音楽イベント
GENのオリジナル音楽ライブ
RYUのDJパフォーマンス(オープニングアクト)
トークセッション(HIRO・GEN)

時間:18:00~21:00
3時間飲み放題+軽食付き


②イベントの目的

GENの音楽活動を主軸に結成したコミュニティ「Blue Balloon」
・そのお披露目と、結成から約1年の感謝を伝えること。
・GENの活動を通じて音楽を気軽に楽しんでもらうこと。
・Blue Balloonの活動を知ってもらうこと。
(・現代の社交場として活用されること。)

今回の最終ゴールは収益化ではなく、GENの音楽活動、並びにBlue Balloonの活動を知ってもらうこと。
特にGENとRYUの2人は、この春で大学を卒業する。彼らの友人を含めて、人生における1つの節目となる季節に、様々な感謝やけじめが必要だったはずである。表向きの発想ではないかもしれないが、彼らのそうした想いを形にすることも、大きな目的の1つであった。
かくいう私は既に社会人。何の目的を持って本企画をしているのかと問われれば、なんとも言葉に詰まるのだが…仕事の傍ら、友人と音楽イベントを開催しているという贅沢な日常を送るだけでも十分過ぎる目的だろう。
その上で、「Blue Balloon」を結成した以上、GENとRYUが楽しく活動できる舞台を作ることは必要最低限のミッションである。また、このコミュニティが我々3人だけのものではなく、今後たくさんの方たちを巻き込み、現代の社交場のようにして機能すること!が私の密かな野望だが、それはまた長い将来の話である。

HIRO, GEN, RYU


③会場下見・打合せ

2023年1月29日(日)
会場:池袋NaNaiRoさんの下見兼打合せ

池袋NaNaiRoは2022年に学生主体でオープンしたパーティー会場施設。運営している学生のうちの1人がGENの幼馴染ということで、快く貸出しを許可していただいたが、偶然に私の大学の後輩でもあった。学部学科までも一緒というのだから、まさにit's a small worldである。ご縁とは本当に不思議ですな。

打合せ:約2時間

・機材チェック
・マイクチェック
・照明チェック
・映像出力のチェック
・提供いただく飲食の内容相談
・コロナ対策(換気の時間)
・会場内レイアウトの相談 等

会場内は大きく3つのエリアに分けて配置
《喫煙エリア・食事エリア・ステージエリア》
音楽を聴きながら自由に飲食・喫煙して構わないが、お客さん同士のトラブルを避けるため、可能な限り室内のすみ分けも行った。

④集金・集客

上述の通り収益化を目的とはしていない。そのため、今回は会場費の支払ができるだけの金額を集めることが、このパートでの目的となる。

会場費:¥120,000/3時間飲み放題付
果たして本当に人が集まるのかどうか、確約もされていない状態で、急に¥120,000の負債を抱えたようなものなのだから、集客には必死である。

池袋NaNaiRoさんからの提案は¥3,000/人で40人集めるのはどうか?というものだった。

繰り返しとなるが、今回のイベントの目的は収益ではなく、GEN並びにBlue Balloonを広く認知してもらうこと。したがって、提示額より低い金額設定にして、少しでも多くの人にご来場いただくことを優先とした。

最終決定は以下の通りである。

第1ターム:早期予約チケット¥2,500
第2ターム:通常予約チケット¥3,000
第3ターム:当日チケット¥3,500

早ければ早いほどお得!という売り出し方に定め、2週間前までに予約いただいた方は¥2,500で販売することにした。

加えて、この決定はイベント当日までだらだらと集客するのではなく、第1タームの短期間で50人の集客、2週間前までに¥125,000を確保することを目標とした。
会場費の支払に焦ることなく、パフォーマンスの準備をするという観点からも、この施策で押し進めることにしたというわけだ。

結果
第1ターム:予約 59名(¥147,500)
第2ターム:予約 0名 (¥0)
第3ターム:当日 12名 (¥36,000)

計) 来場者数: 71名 (¥183,500)

上記の金額設定を踏まえ、
自分たちの友達への声掛けはもちろん、「友達の友達」を呼び込むように意識してSNS発信を実施。

投稿のデザインは見よう見まね。基本的には無料のデザインソフトを使用。個人アカウントではなく、"公式アカウント感"を失わないよう配慮しつつ、中の人の雰囲気が分かるような投稿づくりを意識。イベント全般に関するQ&Aなどは内外からも好評だった。

よかったらインスタチェックしてみてネ!
(Blue Balloon Official Instagram)
https://instagram.com/blueballoon_official?igshid=YmMyMTA2M2Y=


なお、当日の会場では物販展開も実施。
DES!GNED BY HIROTAKA.Kとしてステッカー5種、GENの未発表曲を収録した限定CDの販売をした。

完売御礼!ご購入いただいた皆さま、ありがとうございました!


⑤コンテンツ準備・その他

イベント成功のための要である。
ここではGEN、RYU、HIROの3つに分けて、各自の準備内容を記録しておこう。

GEN
言わずもがなパーティーの目玉である。
・セットリスト作成
・全体構成のチェック
・物販(ステッカー印刷/CD録音)作成

RYU
会場の雰囲気を決定付けるオープニングアクト
・約30分のオープニングアクトとなるDJのセットリスト作成
・チケット/集金管理
・会場NaNaiRoとの連絡

HIRO
SNS広報と各種デザイン/ファシリテーション
・Instagram更新
・ポスター/物販/会場映像等 デザイン作成
・トークセッションの開催/MTGファシリテーション

それぞれに得意分野があるのは素晴らしいこと。

GENは圧倒的パフォーマーである反面、キャラクターとしては比較的裏方寄り。全体把握に長けており、イベント全体における自分の立ち位置をよく理解した上で準備をしている様子が伺える。常に人当たりが良く、我々他のメンバーのこともよく気にかけてくれる。表に立つ人間としてこれ以上相応しい者はいないだろう。

RYUはなんといってもGENのいちばんの信奉者。他者を信じて全面協力できるというのは決して容易なことではない。裏方業務は卒なくこなす一方、DJとしては高校時代のメンバーも呼び込みパフォーマンスを行うなど、会場全体の巻き込み力も十分。イベント当日は誰よりもあの空間を楽しんでいたのではないでしょうか。

と、偉そうに他人の分析をする一方、自分自身の分析は恥ずかしいからここでは割愛。
代わりに、当日会場で販売したステッカー他、「DES!GNED BY HIROTAKA.K」の作品たちを見ていってください♡


各人のInstagramはこちら
GEN:https://www.instagram.com/genfromthebasement/
RYU:https://instagram.com/imsaka_mk43?igshid=YmMyMTA2M2Y=
HIRO:https://instagram.com/_hirotaka.k_?igshid=YmMyMTA2M2Y=



⑥リハーサル

2023年2月23日(木・祝)
池袋NaNaiRoにてリハーサル(3時間)

本番2日前。
会場への機材搬入を含め、リハーサルを行った。
マイク・音量出力・映像出力・当日の立ち位置と会場内の導線などを中心に確認作業を進めた。

リハーサルの時点で、来場者数が60人近く見込めることが分かっていたため、お客様が会場内でどう過ごすのかを想像しながら、音量チェックと会場内のレイアウトを考えた。

また、DJパフォーマンスのヘルプ並びにカメラマンとして、GENとRYUの高校時代からの友人2人に協力をお願いをしており、彼らとの顔合わせもすることができた。
私服があり得んお洒落な理系メンの日下君と、一眼の腕が最強な撮り鉄の渡邊君。本当に個性的な友達が多いコミュニティですよ。豊か、豊か。笑


⑦本番

2023年2月25日(土)
Blue Balloon Party 当日

まずはこの場をお借りして、改めて・・・
ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

そして、そんな皆さまのご支援のおかげで、
ただただ楽しかった。
このひと言に尽きるのではないでしょうか。

開場:17:30
イベント開始:18:00
オープニングアクト DJ:18:15~18:50
会場アナウンス(換気):18:50~19:10
GENオリジナルライブ:19:15~20:30
(トークショー①~③ 各10分ずつほど)
歓談の時間・物販販売:20:30~21:00
アフタ―パーティー:21:00~

大きなトラブルもなく、2週間以上経過した今、どこからもコロナやインフルエンザ発症の声もなし。これは無事成功といって良いでしょう。皆さまのご協力ありがとうございました。
3時間があっという間だった、そうお客様からの声を頂戴したとき、イベント開催を決めてよかったなと心から思いましたよ。

最後はすっかりGENたちの同窓会のような雰囲気でもありましたが・・・笑
素敵な夜を創り上げられたこと、とてもホッとしています。

チューニングのタイムロスや、会場内レイアウト等においては反省点もありますが、ぜひ次回に活かしたいところです。

第2回開催も、また遊びに来てくださいね。


⑧おわりに

本イベントの開催を決めたとき、GENはこう語っていました。
「俺なんかが言うほどのことではないけど、みんなが音楽をもっと気軽に楽しんでくれる場所にできたらいいな」と。
ひと口に「音楽」といっても、その幅は計り知れず、多種多様な形の"音楽イベント"が存在していることは言うまでもありません。
特にGENはひとりの音楽制作者として、これまでもたくさんの音楽イベントに参加していますが、その至るところで「見えない壁」を感じているようです。荘厳なオーケストラも、ラップバトルも、ビジュアル系ロックバンドのパフォーマンスも、弾き語りライブも、クラブも、アカペラから路上演奏、音痴な友達といくカラオケだって、どれも正真正銘、「音楽」を主としたイベントに変わりありません。ですが、実際にはそれらのイベント同士が交わることはごく稀で、イベントの主催者はもちろん、音楽が好きという者同士ですら、多様なイベントをまたにかけて楽しんでいる様子は、ほぼほぼ見ることがないと言います。

我々Blue Balloonのメンバーは不思議な縁で出会った者同士です。音楽イベントを開くといったら、誰しも音楽ができる者たちの集いかと思うでしょうが、私は楽譜も読めない、音の違いも分からない、音楽センス皆無の人間です。まさに異分子同士の集まりといえるでしょう。しかし、誰にだって「好きなこと」があって、そのすべてに何かの"繋がり"を見出すことができると信じています。そんな誰かの「好きなもの」同士の繋がりで、全く新しい何かが生まれるのではないか、見えない壁を取っ払うきっかけになるのではないか、もっといろんなことを"気軽に"楽しめる寛容さが生まれるのではないかと、そんなくだらないことを考えては、ぽやぽやと活動しているわけです。

今回のBlue Balloon Partyで皆さんがどんなことを感じ取ってくれたのかは分かりませんが、プロフェッショナル型の思考が強い現代において、ゼネラルな思考、今風にいえばダイバーシティな舞台が一瞬でも広がって見えたなら嬉しい限りです。
特に「音楽イベント」と銘打った3時間の中で、クラブのようであり、弾き語りライブのようであり、フェスのようでもあった、なんて感じていただけていたら、我々の狙い通りです。GENの音楽がノンジャンルであることも、そんな想いが見え隠れしている証なのかもしれません。
今回の初イベントは、そんな錯綜した想いをひとつ形あるものとしてお披露目できた素晴らしい機会となりました。

今後の活動は一旦未定ですが、自由な発想だけは今日も沸々と湧き上がっています。
いつかの「Blue Balloon Party Vol. 2」では、あなたも演出する側にいるかもしれません。それは決してステージでスポットライトを浴びるだけではなく、私のように物語の全体を眺め続けるという立場も含めて、です。

最後となりますが、私はGENのように素敵な音楽を生み出すことも、RYUのようにフロアを沸かせるDJ技術も持ち合わせていません。イラストを描くことやデザインをすることは好きですが、まだまだ人からお金を頂くほどに活躍できる自信もなく、GENの曲に作詞したり、イベントではMCをやったり、いまこうしてnoteを書いたりもしていますが、どの技術も未熟です。

そんな私がいま自慢できることは、他人を"その気にさせる"力ではないかと思っています。
捻くれた性格の私は、基本的に「絶対大丈夫だよ」や「まずはやってみよう」「君なら上手くいくよ」といった、裏付けのないポジティブ発言が苦手です。善悪は置いといたとしても、人は皆、他人が思っている以上に努力をしているし、思考をしているし、信念やモットーを持って生きているものです。前述の言葉は、そうした他人の大切な価値観を無造作に扱う結果となることが少なくありません。
誰に対しても区別はするけど差別はしません。嫌いなところと好きなところは同数見つけます。自由な発言をする代わりに、その言葉には責任は持ちます。そうして他者と関わり合っていくことで、いつの間にか自分の周りには"凄い人"がたくさんいるようになっているんです。そうしてなんだかその気になって、音楽イベントを開こう!なんて、素敵な企画が生まれたりもするんです。

さて、そんな私と個性豊かな仲間で立ち上げた「Blue Balloon」は常に開かれた場所であることをアイデンティティとしています。
異分子は集まれば集まるだけ、その化学反応が美しく、内外に影響を与えていきます。皆さんの秘めた想いは、きっと私が"その気にさせる"ので、少しでも我々と何かをしたい!と興味を持ってくれた方がいたら、どうぞお気軽にご連絡ください。

これからも皆さんと一緒に、この青き風船を膨らませていけたら幸いです。


以上、Blue Balloon Party 編集後記的記事でした。
今後ともよろしくお願いいたします。

ー Blue Balloon: HIROTAKA KATAYANAGI

Blue Balloon Official Instagram
https://instagram.com/blueballoon_official?igshid=YmMyMTA2M2Y=



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