コロナ禍、これまで起きたこと〜中国政府とWHOの致命的な初動ミス〜
まずはNY Timesの最も冷静に分析された記事。
英語の記事をざざっと読める人はこれだけ読めば良い
1.感染力は?
⇨SARSと同様、中等度
2.どのくらい致命的か?
⇨死亡率は3%未満でSARSよりはずっと低い
3.感染してからの潜伏期間は?
⇨最後まで症状も出ない人もいるが2日から14日くらい
4.どうやって感染が拡大?
⇨武漢が国内外の交通のハブだったので飛行機などで
5.拡大防止対策は効果あり?
⇨WHOは中国の対応を称賛してるが封鎖措置だけでは防ぎ切れない
6.ワクチンができるまでどのくらいかかるか?
⇨少なくとも1年
こういう必要な事だけきちんとまとめた記事が日本のマスコミからでないので日本人向けに必要であると思うこと3回に分けて書きたい。
個人としては取り急ぎ落ち着いていて良い
今の時点では3%と致死率は低く、濃厚接触(2m以内30分以上)がなければ感染しない、ので外出先から戻ったらとにかく手洗いを徹底する、何かを触った手で顔を触らない程度の予防で大丈夫とされている
感染防止に関しては1/13の週の初動の遅さが致命的
12/8 原因不明の肺炎患者発病
1/1: 武漢華南海鮮市場封鎖
1/14: WHOによる新型コロナウィルス認定(但しヒトからヒトへの明らかな証拠がないとして中央政府とWHOに医療現場の深刻さが伝わっていない)
1/15: 「ヒトからヒトへの感染」について武漢市衛生当局は15日に「排除しない」と曖昧な回答
1/12-17: 全人代両会の期間(湖北省としては不都合な真実を中央政府につたえたくない時期)
「地方政府は権限を与えられて初めて発表できるということが理解されていなかった」と武漢市長中央政府の責任示唆(1/27)
たとえ報告していたとしても、発表は指示を待っていた可能性
1/13-17:外務省秋葉事務次官、外交トップの楊氏来日の調整に向け訪中
1/13-17 : 武漢からのバス旅行客からバスの運転手(1次)とガイド(2次)へ感染
1/16: 日本で初の感染確認
1/20ようやく習近平政権が動く
1/20 習近平から重要指示
1/23 武漢市からの移動制限
1/24 (中国政府に忖度した?)WHO緊急事態宣言見送り
1/18-22 バスガイド3次感染発生
1/26には左遷間違い無しの武漢市長が逆ギレのように、もう既に世界中に市民が移動していることを容認する記者会見
1/31 そしてWHOがようやく緊急事態宣言
この記事のようにWHO事務局長が習近平とチャイナマネーで昵懇だから手心が加えられているという見方は穿ち過ぎと思うが、
日程的には1/14の新型コロナ認定のタイミング、1/24に2日かけて議論したと言われる緊急事態宣言の見送り等、WHOの初動が遅かったとされている
1/28 日本政府も指定感染症閣議決定、政令前倒し施行
厚労省が人権保護と法的根拠がないことから、2名の帰国者を検査なしに帰宅を認めたとか、この緊急事態に政令施行に内閣法制局の審査が1週間はかかるので2/7になっていた、等、いかにも日本官僚機構のシン・ゴジラ的な、サイドストーリーはあるがここでは些末なことなんので取り上げない。
感染ルートが不明の死者も国内で相当数今後出てくる
・初動対応がおくれ水際戦略は失敗(中国政府と地方の関係、国際的な政治日程等から)
・既に潜在感染者は一定数中国から入国済
これまでのこの経緯から考えて次回②では感染ルートが不明の死者が国内に相当数今後出てくることを分析していく。
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