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コロナ禍、これから起きること〜感染ルート不明死者の国内発生と拡大〜


1.武漢帰国者の隔離や、指定感染症施行による入国拒否によってはもはや拡大防止はできない

日本人帰国者は下記の厚労省の発表にある通り、日本政府により病状安定、濃厚接触者数も確認されており経過観察されている。おそらく重篤化せずに病状回復し帰宅するであろう。


2.それよりも前回①の記事の日程分析からも、既に一定規模の感染者が入国していると考える方が適当

バス運転手やガイドへの3次感染が起きていることを考えると、1月中に武漢、それ以外の中国から入国した1次感染者から既に(潜在含め)相当数が感染していると予測される。

以下は、あくまで机上の計算。

・11月単月で武漢から日本への渡航者23000人

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・感染は等比級数的に上がっていくと思われるので後半の渡航者のみが感染リスクありとして(マイナス要因)
・ただし春節シーズンに入り、普段以上に渡航者は多い(プラス要因)
・武漢経由でなくても、武漢から中国他都市に移動した感染者からの2次感染者が武漢以外の他都市から訪日(プラス要因)

・仮に1万人程度の感染リスクあり(帰国便の状態)の封鎖前来日者がいたと仮定

565人の帰国者で8人の感染が確認されており

チャーター機で帰国の日本人 これまでに8人感染確認https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200202/k10012269701000.html

・単純計算で8/565=1.4% の推定感染率をかけて140人くらいの感染者(症状なし不顕感染含む)が入国していると推定される

先のNY Timesによると 新型コロナウィルスは特に制御してない限り1人あたり1.5〜3.5人に感染すると研究者は推定しており仮に2.6人に感染するとすると

5人→18人(2次)→52人(3次)→140人(4次)→368人(5次)

と感染が広がる。

これを先の推定入国済感染者数140人で単純計算すると

140人→504人(2次)→1,456人(3次)→3,920人(4次)→10,304人(5次)

となる。

3.入国者の規模から新型コロナウィルスによる国内感染者死者が2−3週間で数10名〜100名規模に拡大してもおかしくない

ここで中国新型肺炎の患者数14,380人死者304人(死亡率2.1%)の数字が正であること仮定すると、

3人→11人(2次)→31人(3次)→82人(4次)→216人(5次)

これは、感染制御しない前提なので2/3は制御されたとし、かつ3次〜4次感染程度にとどまったとしても

新型コロナウィルスによる国内感染者死者が2−3週間で数10名〜100名規模で拡大してもおかしくない。

NY Timesの取材にWHOの教授も言っている。感染を防ぐことはできないと。

“You can’t board up a germ. A novel infection will spread,” said Lawrence O. Gostin, a law professor at Georgetown University and director of the World Health Organization Collaborating Center on National and Global Health Law. “It will get out; it always does.”

既に渡航者の圧倒的に少ないフィリピンで1名発生している。

これまでの過熱した報道から、感染ルートがみえない日本人の感染死亡者が発生するとパニックになる恐れがある。

福島の時のように、毎日死者が増加しているような報道や、謎の不安を煽る科学的根拠のない数値が報道されるかもしれない。マスコミの報道姿勢、政府の情報操作等、全て折込済で、冷静に対応したい。

死亡者が発生した自治体、病院、所属企業などが風評被害を受ける。最初の死亡者が被害を受けるので、場合によっては政権側(企業側)は情報を操作(隠蔽)しようとするかもしれない。(新しい検査手段等プラス材料とまとめて発表等)これも政府が不都合な情報を隠蔽している等の風評に踊らされたりしないようにしたい。

国内でのインフルエンザの感染者数が年間1000万人で死者が1万人、月にすると830人ほどいると言われていることを考えると、今後発生すると新型コロナウィルス感染による絶対死者数は、数値的には必ずしも多くない。

では最後に③で、では今具体的にどうすれば良いのか、について整理したい。



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