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東大英語を活用しよう

 東京大学はHP上で,「高等学校段階で身につけてほしいこと」を各教科について述べています。

 英語について重要なところを抜粋します。

… 本学で学ぼうとする皆さんは,高等学校までの教育課程の範囲内で,それぞれの言語によるコミュニケーションに必要とされる理解力と表現力を備えていることが期待されますので,その言語についての正確な知識に裏打ちされた論理的な思考力の養成に努めてください。外国語文の和訳,和文の外国語訳,文法的知識を問う問題は言うまでもなく,ときにその言語の背景にある社会・文化への理解を要求する問題が出題されるのも,そうした努力の成果を見るためです。

 そして,3つの力として,

① 英語による受信力

② 英語による発信力

③ 批判的な思考力

を挙げ,

こうした英語力を身につけるためには,発音・語彙・文法構造などの細部の把握と,論理構成の理解や文化的背景についての知識に裏打ちされた大局的な把握との両面での訓練が必要であり,教養教育ではそうした英語教育を目指しています。

と述べられています。

 これを踏まえると,感覚ではなく,さまざまな知識を裏付けとした英語力を身につけ,論理的に思考し,外国語で受信・発信する力を求めていることがわかります。だからこそ,東京大学が出題する試験問題は解いていて興味がわき,面白く,力になります

 まさに,語学におけるエッセンスがここに詰められていると思います。単語を覚え,たくさん読み,たくさん聴き,たくさん書き,たくさん話すことが語学力の向上につながるわけではないことを東京大学は示しています。

 今後,少しずつにはなりますが,東京大学の入試問題解説を始めていきたいと思います。東大の過去問をやることで,上記のような力を養うことができるということです。

 東大受験生だけでなく,難関大受験者および英語学習者(大学受験生以外にも)には有用なものにしたいと考えています。「東大」という名前を聞いて,「難しいのではないか…」と考える必要はありません。チャレンジするつもりで活用してもらえればと思います。




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