安くて感じのいいイタリアン、今日は贅沢しちゃったね、バナナのラム酒煮
妻と暮らすようになってから、あるいは人生において金のある時期は多くなかった。大体の時期はなんとか家賃を払って、時々は電気が止まるまでの余裕があと何日あるか数えたりもした。米が尽きてくると不安になったし、傘を紛失するたびに500円を後悔した(これがまた実によく紛失するのだ!)。それでも娯楽のない人生に僕たちは耐えられないから、たまにはうまいものを食いに行ったりもした。学生時代はアルバイトで稼いだ金で急き立てられるようにレストラン通いをしたものだけれど、それを過ぎれば田舎者コン