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【日記】目標のある人、ない人

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■目標がある人とない人


この日は朝から2人の中国人スタッフに対して1on1ミーティングを行った。
いつも通り「この時間はあなたの好きなように使ってください」と伝えてスタートした。


ひとり目の彼は、最初から最後まで「しごとの話」だった。
「進捗報告は別の機会にしよう」と伝えていたので細かい話はなかった。
しかし、総論として「この案件で困っている」という話が多かった。


ある程度、彼の話を聞いたところで「彼の目標」について質問をしてみた。
それでも出てきたのは「この案件とあの案件、できればあちらも確保したい」と、仕事の話だった。

しかも、仕事の目標なのに数字を含まない内容だったことが気になった。


そこでもう少しつっこんで「3年後、5年後、10年後どんな生活をしていたいか、どんな仕事をしていたいか?」を質問してみた。

それに対して

「目の前の仕事に追われてそんなことを考える余裕はない」

との回答。


彼によると、まいにち仕事に疲れているそうだ。
だから、平日も21時頃には眠りについて翌日の7時半まで寝るとのこと。
土日もほとんどの時間を寝ているのだとか。

正直、これは寝すぎだと思う。

それに、ここまで疲れるほどの仕事は与えていないし、ここまで疲れるはずはない。
人によって、能力やキャパシティは違うのは分かっている。
それでも、ここまで寝ないと回復しないのであれば、別の問題だと思う。


ふたり目の彼も、初めは「しごとの話」が多かった。
ひとり目の時と同じように、「彼の目標」について質問をしてみた。
これについては、ひとり目と違う答えが返ってきた。


彼の目標は2つあった。
1つはいま彼が力を入れている業界でシェア1位を取ること。
もう1つは、東南アジアに販路を広げたい、ということ。


目標の有無が、2人の行動を分けているように感じた。

ひとり目の彼も動きが悪いわけではない。
受注もしている。

ただ、なんというか、動きのスケールが小さいのだ。

アタックする顧客の数が少なく、自分の行動範囲の中で頑張っている感じがする。
これは、彼の目標が「1年以内にこの3つの商品を販売する」だからだと思う。

「どれくらい売るのか?」という数字のイメージがないからだ。
(もちろん、年間予算や注力する商品の販売予算は決まっている)


これに対して、ふたり目の彼は「シェア1位」という大きな目標を具体的に決めている。
その目標から逆算することで「アタックしなければならない顧客」も明確にしている。
だから、自分の行動範囲を超えた顧客にも接触し、スケールの大きな動きになっている。


個人の目標もそうだ。
ふたり目の彼は東南アジアでビジネスをやるためには「英語力」が必須と考えている。
だから、どれだけ疲れていても少しは英語の勉強をやるようにしているらしい。
一方でひとり目の彼が帰宅後に寝てしまうのは「あるべき姿」が想像できていないからだと思う。

「目標が大切」という事は、誰もが言っていて「当たり前」のことだ。

ただ、今回は、2人の部下から話を聞いている中でリアルに感じられた。


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