ラストバイト

3月にたくさん働かないと4月分の収入がないので、3月いっぱいまでバリバリバイトしていました。

そんなバイトも3月30日で最後。

大学4年の10月から、観光地で接客業をしていました。大体半年間。単発バイトも多くやっていたわたしにとっては、2番目に長く働いた場所です。

このバイト先では、多くの非正規雇用の人と会いました。もちろん非正規の人自体は前に働いていた受付事務のバイトの時もいたのですが、その多くは主婦でした。ですから、今のバイト先で働くようになってから、非正規の独身がどれだけ大変かというのを身近なものとして考えるようになりました。色々とお話してもらうことが多かったので。

でも、どんよりとした話ばかりしていたわけではありません。うきうきの話もたくさん聞きましたし、わたしのくだらない話にもたくさん付き合ってもらいました。大学4年なのに関わらず、わたしが一番年下だったので、すごく可愛がってもらったと思っています。元彼との話とか、サークルの話とか、卒論がヤバい話とか、バイトの人に全部ベラベラ話していました。いつも優しく聞いてくれて、感謝しかないですね!

やっぱりわたしは接客が好きだなぁ、と感じながら働いていました。もちろんクソみたいな客(もはや客とも言いたくないけどわたしは可愛いので言ってあげている)もいますけど、それ以上に声を出してお客様とお話するのが楽しすぎました。レジ業務が本当に好きなのでめちゃくちゃ入りまくっていたら、他の業務をなかなか覚えられなかったのはご愛嬌です。

わたしはイレギュラーに弱い人間で、経験していないことに対して強く不安を覚える人間です。だから接客は好きだけど、得意だとはずっと思っていませんでした。でも、バイト先の先輩から「接客に愛がある!」と言ってもらえたこと、マネージャーから「一人ひとりの様子見ながら微妙に対応変えてるよね!みんなのお手本!」と言ってもらえたことによって、自分悪くないじゃんみたいな自信がつきました。

バイト先が観光地だったので、接客を頑張ろうという意識は強かったかもしれないです。というのも、たくさんある国の中からわざわざ日本を選んで、日本の中でもわざわざ東京を選んで、そしてわざわざこの店を選んでくれた観光客って、めっちゃすごくないですか。だからこそ接客は一人ひとり丁寧にやろうと思っていました。一生に一回かもしれない日本の思い出のひとつがわたしのバイト先になるのなら、その思い出は最高まで引き上げないとね!!!!!

まあミスは色々しましたけど!周りの人がカバーしてくれたから、なんとかやっていけました。

バイト最終日に、バイト先の皆さんからプレゼントをいただきました。半年しかいなかったし、さっきも言ったようにミスもたくさんしてたのに、申し訳ないやら嬉しいやらです。愛を感じました。ここでもらった愛は、またわたしが別に返す必要があるんだろうな、とぼんやり思います。あれだな、自分を漢字一文字で表すと「愛」かもしれませんな(だまれ)

名残惜しい別れの後は、ゼミの友だちと待ち合わせて飲みました。いかにも下町っぽい居酒屋に入ったところ、周りの人とも会話が大いに盛り上がりました。隣のおじさまからいぶりがっこと、焼きとんの腕と、ウーロンハイをご馳走になり、隣のご夫婦から冷奴と、焼きとんの腕(また食う)と、かしらをご馳走になりました。ご夫婦はわたしのパパママと同じくらいの年齢でした。良いなあ、今でもふたりで飲めるほどの仲睦まじさ。息子のデートの話とか、うちらの恋愛の話とか、色々話しました。でも、連絡先とか交換しないでパッといなくなっちゃうのが、こういう居酒屋の良いところです。

友だちとはゴールデンウィークにも会う約束をしました。同じ公務員だから、休み合うのが嬉しいです。お互いに話のネタたんまりつくっておいて、会ってから爆発させようぜ!と盛り上がって別れました。思い返せば2年間も一緒にいる友だち、たぶんどこかのタイミングで疎遠になってしまうんでしょうけど、今のわたしにとってはかけがえのない友だちです。会うまで仕事を一生懸命頑張ります。

では、明日は出勤初日です。ドキドキだ〜!

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