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2人目も産後ケア使ってみた(通所・訪問型編)

こんにちは、ぺろよしです。
保育士試験・子ども家庭福祉での出題範囲にもなっている「産後ケア事業」について、今回利用して来ましたのでその体験を書いていきます。
ちなみに上の子の時に利用した産後ケア事業についてはコチラです。

当時ぺろよしの住む自治体での産後ケアと言えば、助産師さんが家まで来てくれて育児アドバイスや乳房ケアする所謂訪問型のみでした。現在ではかなり拡大されまして、病院や助産所や産後ケア専門施設に出向いてケアを受ける宿泊型と通所型が追加となり、お母さん達の休息という目的も兼ねる様になりました。

これら3つの産後ケアを全て受けて来たので、保育士試験を受験される方や産後ケアを知らない方に読んで頂けたら幸いです。

今回も長いけどすいません!


◆利用決定まで

産後ケアは無条件で誰でも使える訳ではありません。居住する自治体によって利用条件に差はあると思いますが、ぺろよしの自治体では産後1年未満でないと使えません。
実際は利用するなら宿泊型が産後2〜3か月まで、通所型は産後7か月までの施設が大半でした。
この様に使える期間が限られているので、ケアを希望するのであれば早めの情報収集(出来たら産前からHPを見るなど)をおすすめします。

私は保育士試験で学んだり一人目もお世話になった経験から、妊娠届を出したあたりで利用する事は前もって決めていました。

…が、うちの自治体の場合産後ケアの申請は
出産後でないと受付不可。恐らく出生日から利用期限のカウントが始まるからとか予約の兼ね合いの問題じゃないかなと思いますが、産前からでも利用申請が出来れば最高かなと。

産後は昼夜問わずの新生児育児で疲労困憊状態ですし、心身共にダメージを受けています。頭も回らず赤ちゃんのお世話に追われる中で、情報収集して役所に繋がる時間帯に電話をかけて状況説明して…となるとなかなかに大変なんですよね。申請も最初だけウェブ申請可能ですが、最終的には自治体とのやり取りや施設への予約はほぼ電話オンリー。
赤ちゃんが寝た僅かな時間でこちらも寝たり休憩するので電話にすぐには出られない、折り返そうにも対応時間が過ぎているというのもあるあるです。

私の場合産後2日目に最初のウェブ申請→数日後自治体から折り返し電話があり状況の聞き取り調査→メールで利用決定通知が届く(後日郵送でも紙の通知が届く)という流れでした。
最初のウェブ申請の時に様々な項目を入力しますが、その後の聞き取り調査で聞かれた事は以下の通り。
・赤ちゃんについて(誕生日・何人目か・出生時の状態・母乳かミルクか)
・私について(生年月日・分娩施設・妊娠の経過・産休中かどうか・心身の状況)
・家族について(上の子や夫、それぞれの両親の状況)
・ケアについて(利用希望の目的・宿泊通所訪問の希望・希望施設)
ウェブ申請とかぶって聞かれる事も多かったですが大体15分程で終了し、その場で産後ケアの利用可能が決定しました。産後ヘルパーなんかは利用するならより細かい条件がありますが、産後ケアは利用可能期間さえクリアしていれば誰でも使えるのでその場で利用決定がされるのかもしれません。
その後は今後の流れとして施設に直接電話して自身で予約を取る事、予約が取れたら電話かウェブ申請で自治体まで知らせる事、利用料の納付方法などを伝えられました。


◆産後ケア施設の予約

産院の退院日に利用決定したものの、クリスマス〜年末年始は家ですごしたいし夫が1か月育休を取るので、実際に利用するとしたら年が明けて夫の育休明けの一月半ばくらいに宿泊型で一週間ほど使おうと考えていました。

…が、退院後しばらくすると胸が張ってじわじわ痛む様に。

最低でも初乳期間の内は母乳!と決めて、1日の授乳回数8回の内3回くらいは何とか頑張っていたので多少は私のパイ乙もエンジン始動した模様。
しかし相変わらずパイ乙のマッサージも赤ちゃんに上手く飲ませるのも出来ないので、ものは試しと急遽通所型でプチ休憩も兼ねて行ってみる事にしました。

市の産後ケアのHPを改めて確認すると、妊娠届提出時に見てみた時よりも利用施設が増えているではありませんか。ありがたい〜。
ただし市内で行ける所となれば通所型は2ヶ所、宿泊型も2ヶ所(うち1ヶ所はそこで産んでないとダメ)。あとは全て市外です。
うーん…生後間もない赤ちゃんを連れてオムツやタオルや着替えを持って遠い所に行くのも一苦労なので、市内の施設がもう少し増えてくれたら万々歳なのですが仕方ない。

幸いにもドゥーラさんからの紹介で完ミ移行時に卒乳ケアを受けた助産所が該当していたのでそちらに行く事に。
個人の勝手なイメージですが完ミ派にとって助産所=お呼びじゃない感満々なハードルの高い施設。そして色んな意味で個性的な助産師さんがいそう…母乳以外は許さない!的な。
でもそこは変に主張を押し付けてくるでもなくツボ押しの痛くないケアが受けられるので安心感がありました。
ちなみにもう一つの通所型の助産所は「おっぱいにキャベツの葉」と言う文言を見つけた時点でそっ閉じしました。

助産所には電話の後、予約のLINE。
が、なんと最短でも1か月先しか空きがないとの事。
産後ケアは1日2組限定な事、年末年始、寒くなり冷える事でパイ乙トラブルも急増という理由で予約が重なったらしいのです。
通常ケアはどうですか?と聞かれましたが助成なしだとパイ乙ケアのみになり金額も5500円と安くはありません。痛みも我慢出来そうだし急ぎではないのでとりあえずキャンセル待ちを依頼しました。

そうなると宿泊型の予約も急がなければ!と思い立ち慌てる私。
以前は市内の総合病院しか選択肢はありませんでしたが、ちょうど隣市に新しい施設が追加されていたのです。
早速そこのHPをチェックすると改装したばかりの産婦人科病院でとても綺麗。ごはんも美味しそうだし、オムツやミルクは持参不要で持ち物も少なくてすむしサービスでエステやよもぎ蒸しなんかも付いてます。何より母子同室の言葉がない!
宿泊型産後ケア!ここに決めた!と電話すると年内から年明けまで予約はすでにいっぱい。連泊を希望していたので予約可能なのが少し先の一月末となりましたが無事申請が出来ました。


◆産後ケア(通所型)行ってみた

数日後助産所から「キャンセルが出たので急ですが明日いかがですか」とLINEが。
張りと痛みもほんの少しありましたし、授乳の姿勢も見てもらいたかったので急遽朝10時半から14時半まで行く事に。
(うちの自治体だと通所での利用時間は4時間です)

産後ケアに行く場合持参物で大荷物になる事が多いです。赤ちゃんのオムツ・お尻拭き・哺乳瓶・着替え・タオル複数枚・ママの着替えなどなど。赤ちゃんも連れて行くのでレンタルがあるなら使ってもいいのかなと。
我が子は1か月検診前だったので横抱き出来る新生児用抱っこ紐に入れ、先程の大荷物を抱えてバスで向かいました。
しかしバスは揺れます。優先席前に立っても譲ってもらえずいつもの急に寝たフリコースです。駅近施設だし家の前のバス停から二つ目だったのでバスにしましたがタクシーにすればよかったです…。

助産所はマンションの中の一室。
カーテンで仕切られていて私よりも1時間早く来た方が既にケア中でした。
助産師さんが出迎えてくれて着替えて待つ様に言われたので、私の着替えだけレンタルし待つ事数十分。

…え。まだ??

どうも私含めて2人のママを助産師さん一人でケアしている様子。その間我が子はグズり始めるし、隣はパイ乙ケア中なので静かにさせなきゃと焦る焦る。
「ぺろよしさーん!ごめんねー。もう少し待っててー」と声が何度かかかります。
そしてカーテン越しなので隣のママさんの母乳事情が丸聞こえ…。これ、いいのかな?

予約時間から45分くらいしてやっと助産師さんが来てカウンセリングが始まりました。
我が子は抱いてもらって分娩時の状況やら悩みやらパイ乙の事を聞かれます。
D-MERや卒乳について相談すると、とりあえずいつまで頑張るかは無理して今決めなくていい、あなたはよく頑張ったと労ってくれました。パイ乙に関してはあまり触るともっと張って母乳が作られてしまうので、やや楽くらいに圧抜きするねと言われマッサージ。その間すぐそばのお布団でややグズりつつ赤ちゃんは転がっています。もうお腹空いてきたっぽい。早いよ。

色々お話ししつつ施術されますが力加減がちょっと痛かったです。たまたま?
それにしてもこのデリケートなパイ乙の話、当然お隣さんに聞こえてる訳でちょっと抵抗感がありました。
マッサージが終わると少し固くなっていたパイ乙はふわふわに。張りも痛みも解消されて楽になりました。
その後はお弁当が出ました。よくある幕内弁当です。
分娩可能な助産所なら食事も手作りですがここはワンルームの一室なので外部から届けてもらうタイプ。
隣のママさんともはじめましてをして3人でちゃぶ台を囲み赤ちゃんを抱っこしながらお食事タイム。このママさんとは年齢も産院も出血量も同じでビックリしましたが特にめちゃくちゃ仲良くなる訳でもなく終了しました(笑)
ママさんはケアを終えてさよなら、残り1時間で私の休憩と赤ちゃんの成長具合のチェックと沐浴をする事に。
疲れが溜まっていたのかすぐ寝てしまいました。
そして14時半に起こされ身支度をして終了。
放置されてたけど終了時間はピッタリ。結局授乳の姿勢やら育児の質問は全く出来ませんでした。
1時間でも寝れたのは有難いけどちょっと残念だったです。帰りはバスの時間も大分待たなければならなかったのでタクシーを呼んで帰りました。タクシーアプリ便利だけどなかなか高いですね…。


◆産後ケア(訪問型)使ってみた

通所型産後ケアの利用から約10日後。
ふわふわパイ乙で授乳そのものの痛みは多少楽になったのですが、クリスマスにケーキを食べたせいか急激に張りが出ました。
脂っこいものや甘いものは乳腺を詰まらせる…という説は否定されていますが何らかのトラブルが出る場合もやはりある様です。生クリーム大好きなので仕方ありません。
ヘタレなのでやっぱり痛みが我慢出来ず、さりとて急な予約は無理だろうし…。

そうだ!訪問型で助産師さんに来てもらおう!この間聞けなかった事も聞こう!

早速自治体の産後ケア担当部署に電話してお願いすると折り返しの後すんなり年内に来てもらえる事に。
「訪問する人の希望はありますか?」なんて聞かれましたがわからないのでお任せ。前回は遠い地区の保健師さんでしたが、2023年からは市内の助産師会に登録されている居住区域担当の助産師さんが来てくれる様になりました。
保健師さんもプロですがやはり助産師さんの方がより専門家なのでこれは有難いですね。

翌日助産師さんから私のスマホに直接着信があり、利用日時をすり合わせて決定。
当日来られたのはパイ乙ケアだけでなくベビーマッサージ等各種教室を開講しているベテラン助産師さんでした。

訪問型の最大のメリットは準備ほぼ不要な事です。家で待っているだけなのですごく楽。
代わりに助産師さんがベビースケールやらタオル類やら大荷物なのでちょっと大変そう…。

早速パイ乙を見てもらい圧抜きと軽いマッサージ。こちらでもD-MERと伝えていたので優しく圧迫する感じで再度ふわふわに戻してもらいました。

助産師さん曰くこの数年D-MERを自覚されて完ミに移行する方が増えたそう。産院の助産師さんも同じ様な事を仰っていたのでそれだけD-MERの知名度が増えたし、逆に昔ほど絶対母乳派は減ったという事なのだと思います。

ケアが終わると育休中の夫も同席して我が子の発育チェック。体重身長頭囲を測った後で色々と観察され、その後一言。
「これは確実にミルク足りてませんね」
ちなみに先日の二週間検診では体重の増えも順調だし1か月検診までは80mlを8回と小児科医から言われていました。

が、我が子は手足の力がかなり強い筋肉質タイプ。泣きながらずーっとジタバタ動いてる。
なので一般的な新生児よりも消費エネルギーが激しく、体重から計算した規定量は理論上では足りていてもこの子自体には少ない。
多分120mlあげてもケロッと飲みますよ…と。

更になかなか寝ないのも疲れてないからと言われました。
確かに泣き止ませて寝させる為にずーっとおひなまきで抱っこしていました。
これだと本人が動けないので疲れません。たまには安全な位置で放置して泣かせたり、うつ伏せにしてもいいですよと言うではないですか。

うつ伏せ!?まだ生後3週間なのに?
SIDSとか大丈夫なの!?

勿論目を離さず見ていなければなりませんが、「うつ伏せ遊び」と言って窒息しない様に顔を横向きにして、ちょっとお尻を持ち上げる姿勢で背中をさすったり足裏を刺激したりなら新生児期からどんどんやっていいそうです。
助産師さんがバスタオルを床に敷いて我が子をうつ伏せにすると…泣きながらハイハイっぽい動きで進んでいくじゃありませんか!!
その姿は進撃の巨人でロッド・レイスが巨人化した時の動き(壁の方へ腹ばいで一心不乱に進むやつ)にソックリでした。

「足の力も強いから蹴ってちゃんと進んでいくでしょう?首も上がってる時あるしこの子は普通の新生児さんより成長スピード早いと思う。今まで私たくさん赤ちゃん見てきたけど、この時点で成長早い子ははいはいもつかまり立ちも他の子より早く出来るようになる事がほとんどですよ」
マジですか…ベテランの助産師さんにそう言われると信憑性高いなあ。
普通の新生児ってここまで手足をバタつかせないらしいです。動かしたり力を入れても持続力がないから割とすぐくたっとしてしまう。
でもうちのおギャン様は同じ新生児でも生後2ヶ月〜レベルの成長具合で体力もあるし、筋肉がしっかりしているから長時間動いて泣く事が出来るんだそうで…。

「新生児と同じやり方でこの子の泣きを抑えようとかはなかなか通用しないと思いますよ。だってすんごい体力あるもの。お母さんお父さんは大変だと思うけど諦めて付き合ってあげて。たくさん体動かして疲れてくれたら…寝てくれるかもね」
そ、そうなんですか…。おギャン様は体力オバケなのか…。
うつ伏せ遊びの後は仰向けにして手足を持って動かしたり、左右に横向きになるくらい転がしたりといくつかの体操遊びも教わりました。
流石にここまでやると我が子も疲れたのか体の動きも緩慢になり、泣き声もちょっと落ち着いてきたので多めの120mlのミルクをあげる事に。

なんとミルクの途中でうつらうつらしている!寝ながら飲みきり満足そうにデカいゲップをして夢の中へ旅立って行きました…。

その後は母子手帳に発育具合を書いてもらったり授乳の姿勢を見てもらって細かい質問をしたりして2時間の訪問ケアは終了。
ちなみにお願いすれば沐浴や赤ちゃんを見てもらってその間自身の休息も可能です。


◆利用のポイント

さて、こんな感じで4年ぶりに産後ケアを受けました。
通所型訪問型どちらも助産師さんというプロに実際に見てもらい、発育発達具合の相談が出来るのはとてもいい事だと思います。母乳育児の方はパイ乙ケアも通常より安い金額で受けられるのでこれもメリットですね。自費で行くと一回5〜6千円くらいかかりますから。

どちらも利用してよかったですが、通所型の4時間という限られた利用時間の中で1時間程ほったらかしが発生してしまったのが本当に残念でした。
パイ乙ケア→休憩したいと前もって伝えていたのですが、そもそも助産師さん一人でママのケアと赤ちゃん複数を同時に見るのはちょっと無理があるかなあと。(ちなみに一万円の個室料金を自費で支払えばマンツーマンで見てもらえました)

通所型だけでなく宿泊型も同じですが、休息目的で利用するのであれば、必ず「母子同室の必要性(赤ちゃんの見守りは助産師さん等が行い、ママは完全に休めるのか)」を確認するとよいと思います。
授乳の時だけママとか、泣いてどうしようもなければ預かり不可とか施設によってバラバラ。産婦人科がケア施設なら分娩の状況によっても預かり不可になる事もあるそうです。
産後ケアはママの休息だけではなく、スムーズに育児生活を軌道に乗せるという目的もあります。
その為に母子同室を原則としている施設も多いので、もし休息メインで利用したいならしつこいですがどれくらい預かってくれるのかを必ず確認するようにして下さい。

改めて通所・訪問型産後ケアの利用ポイントを以下にまとめます。

【訪問型産後ケアのポイント】
・外出が難しいママ向け
・割と多くの自治体で導入されている
・短時間なので育児相談やパイ乙ケアメイン
・料金は安く予約も取りやすい

うちの自治体では地区担当の助産師さんが来てくれるので、乳幼児全戸家庭訪問から同じ方に続けて見てもらえる点が特によかったと思います。

【通所型産後ケアのポイント】
・日帰りの数時間〜半日利用可能
(自治体間で差があります。ぺろよしは4時間でしたが別の市だと9時〜17時までと長時間でした)
・持参物があるので大荷物になる可能性大
(施設でレンタル等あるか確認)
・昼食を出してもらえる
(私はお弁当でしたが美味しい手作りの食事が出されます。特に産婦人科は豪華、助産所は健康的な傾向)
・鍼灸や整体やエステ等の有料オプションもあり
・赤ちゃんを預けて少しは休める
(どれくらい預かってくれるかは必ず確認!)
・予約が取りづらい場合があるので早めに

その他キャンセル料が発生するかどうか、上のお子さんがいる場合同伴可能か、駐車場の有無(通所型だと荷物があるので電車バスでの移動は大変です。家族に送迎してもらうかタクシー利用がよいかと)も聞いておくとよいと思います。

産後ケアは自治体間で利用時間や回数・料金などかなり格差があります。税収の多い都市圏ほど充実している印象ですが、残念ながら未導入の自治体もあります…いわゆる努力義務なのでね。
そして最近では知名度が広がってきて施設利用の場合は予約が取りづらい事が多いので、利用を検討されている方は早めの情報収集と申請をお勧めします。

産後ケア、本当に有難いサービスだと思います。
利用可能な期間は限られていますが、プロに頼って息抜きしたり育児の不安が解消出来たらいいですね。

宿泊型産後ケアも利用したのでそちらの方もまたまとめたいと思います。

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