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土井善晴先生のレシピでおはぎ作りました(チョイ住みinキューバ編はいいぞ)

先日、Twitterを眺めてたらこんなツイートが目に入った。

土井先生がおはぎを作るとな。
実家にすぐさま連絡を入れた。
一人暮らしの部屋にはテレビがないので、たまーに見たい番組があると録画を頼んでおく。
二週間ぐらい、近所のカフェより遠くに行ってない。
しばらくぶりに、実家に泊まるかな。
母が、小豆を買ってくれていた。

土井先生を知ったのは、NHKの「チョイ住み」という番組のキューバ編だった。
「チョイ住み」とは、初対面の二人が異国の地で一週間「暮らす」ように旅をする、という趣旨の番組で、キューバ編で土井先生とタッグを組んだのは俳優の野村周平くん。
初放送は2016年。神回の声高くたびたび再放送がされていて、土井先生がその都度ちょっと照れ隠しの伝わる文面でTwitterで告知するのも趣深い。

私もキューバ編の録画はよく見返してるのだけど、土井先生のちょっとくどくどした細やかさと、野村くんの開けっ広げな自由奔放さとが醸すアンバランスさがすごくいい。
キューバで二人が「住む」部屋では途中停電もあり、土井先生が持参したヘッドライトをつけて暗闇の中でも難なくお料理するという先生の用意周到さが成せる画には爆笑したし、野村くんは初めての異国でも現地の子供たちとサッカーに興じてコミュ強ぶりを発揮して土井先生を物理的に置いてきぼりにするという、その「構わなさ」感がよかった。

お客様をお迎えするにあたって(そういう展開もあるのだ)花瓶に花を飾るのだけど、鋏を危なっかしい手つきで持って「(こういうの)やったことないんだよな」と首を傾げ傾げる野村くんに「やったことないのは見ていてようわかる!」とご指導する土井先生の場面は微笑ましい。
土井先生、小うるさいけど、野村くんが全然諦めないししょげないから見てる方もハラハラしない。俺のことどう思ってますか、と直球で先生に問いかけるし、土井先生もその問いから逃げない。
二人はほどけていく。近づいていく。
お酒を召し上がらない土井先生が、ジュースだけでご機嫌になって現地の女性と向かい合いにダンスする。一緒にいた野村くんの影響だろうと、見ていればちゃんとわかる。

ラストの空港の別れのシーン。背を向け合い、野村くんが視線をやると土井先生は見てなくて、土井先生が目を上げると野村くんはよそを向いてる。そのすれ違いのまま離れていく二人が、何度見てもじいんとする。
見ていて野村くんが素直に羨ましかったのは、日々、土井先生が自ら調達してきた材料で作った手料理を食べられることだ。オムレツがめっちゃうまそうなのだ。
いいなあ。キューバ編。チョイ住みも、基本的に放送を追い続けている番組だ。
コロナ禍の影響で長く旧作の再放送が続いていたけど、3月に新作のナポリ編(金子大地&大久保嘉人)の放送があった。ぜひ続いて欲しいものです。

キューバ編の紹介をしている内に1000文字超えてしまった。
話のきっかけだった土井先生レシピのおはぎ、録画を止めたり再生したり、母とわあわあ言いながら作りました。

番組で使われてた青のりもやってみたいのう

あっさりした甘さで美味しい。
ただ土井先生のレシピは小豆が300gで、母が買っておいてくれた小豆は200g入り。
あんこは全然問題なかったんだけど、お米の方は素人による量の調整でおかしなことになったらしくちょっと硬めだった。でも美味しい。
楽しかったです。ありがとう、土井先生。一汁一菜も続いてます。
ここ数年で日本女性を一番楽にしたのは、一汁一菜を提唱した土井先生ではないかな。

おまけ。土井先生によるチョイ住みキューバ編の再放送告知ツイート集。推したくなるから見て。できればキューバ編も見て。

改めて見たら告知の先生、照れ隠しどころかフツーにデレてる時もありますね。そのグラデーションも素敵です。

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