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好きなもの(ドラマ)に気になっているもの(本)を推される嬉しい感覚

私の記事(コーピングリスト)をご紹介くださった上で薫さんがnoteを書かれました。紹介頂いたのが初めてなので光栄……!

着想の素になれたなら嬉しく、また他の方のコーピングリストを拝見できるのは楽しいです! ありがとうございます! 自分の機嫌を自分で取るの、大事ですよね。

アパートの部屋に比べて、実家は雨音がダイレクトに聞こえる。雨粒が打つ音で目覚めた。
実家で聞こえてくる中でも、とりわけ好きな音だ。
この雨は朝から降り続き、午後から雪に変わる予報。
雨も雪も趣深い、と思える。なんといっても春ならば。

間断ない雨音を聞きながら、「和泉式部日記」(ビギナーズ・クラシックス)を一気に読み切った。

和泉式部日記は、かねてより読みたかった。でもなかなか、その先のきっかけが。
こういう、読みたいと脳裏には浮かぶけど、実際手に取るに至っていないタイトル。本読みには結構ありませんか?
いわゆる積ん読にも至ってない、ただ「読みたいリスト(暫定)」に挙がってるだけの書名。
しかし和泉式部日記を読むために背を押してくれたドラマがあった。
2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。年明けから視聴を始め、一気に完走した。

源頼朝は、正室の北条政子がありながら亀という女と度々通じていた。後妻(うわなり)打ちのエピソードで印象深い彼女が、「あのお方(和泉式部)の日記は目を通したの?」と政子に問うシーンがある。
鎌倉時代、既に教養とされていたんだな……! と感動して、早速本を買った。好きなもの(ドラマ)に気になっているもの(本)を推されるような嬉しい感覚だ。
買った本を積ん読にしていたのは2ヶ月程度。私としては上々の早さ。

角川ソフィア文庫の「ビギナーズ・クラシックス」シリーズは、初心者向けの古典の入門としていつも頼りにしている。
解説、訳文付きで原文も読めて助かる。目を通すだけでも原文に接すると、無実の罪を着せられる「濡れ衣」という言葉が平安時代からあったとわかる。
古典の、途方もない時間を孕んでいるところ、好きだ。

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