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令和六年 甲辰 三碧木気中宮     どうなる?社会・経済・政治を予測

気学の世界では立春で新しい年を迎えます。
いよいよ甲辰三碧中宮年のスタートです。
気学で今年の時勢(世の中の動き)を読み解いてみました。
当たるも八卦、当たらぬも八卦ではありますが、
一年後に振り返ってみると、結構当たっていたりして、我ながらびっくり!
やはり昔から伝え継がれてきたことには一理あるのだなぁと思います。
今年の指針としてお役立て頂ければ嬉しいです。 


        【今年の方位】

    
中 宮      三碧木気
    大歳方  巽方  二黒土気 (辰方)
    大歳生方 北方  八泊土気 (子方)
    大歳墓方 坤方  九紫火気 (申方)
    歳破方  乾方  四緑木気 (戌方)
    五黄殺  西方  五黄土気
    暗剣殺  東方  一白水気


中 宮= 本年一年間の話題を教えます。

本年は三碧木気回座となります。一年を通じて三碧の象意である活発性、発展性、露見、驚愕、青年(若者)に関すること、電気通信、情報、言論、広宣関係などの事柄が、表面化し、話題となり、人々の目耳を賑わすことになるでしょう。しかし何れも『声有りて形無し』の傾向があり、話題は結論を見ぬまま次々に移ろいます。前向き、活動的、発展的な空気に包まれますが、常に強い欲を内在していますので、勢いに流されぬよう、帰結をきちんと見極め、冷静で正しい判断が必要になります。      

  

大歳方= 本年一年間の流行を教えます。

本年は巽(辰)方で、昨年に引き続き二黒土気回座方位となります。労働者や女性の問題、庶民の暮らしや営業に関する問題、農業や大地、国土(地面)に関する問題などが何かとクローズアップされ論じられることになるでしょう。旧い問題や棚上げにされてきた問題の再燃があるかも知れません。また巽方では遠方、調うといった作用を受けますので、外交面、貿易、外国人労働者の問題なども論じられることになるでしょう。何れも外見上議論は順調に運びますが、結論は精査の必要があります。


歳破方= 本年一年間の不流行を教えます。

本年は乾(戌)方四緑木気回座方位となり凶殺方位です。遠方との信頼関係が破綻したり、調うと思われた話し合いが突然破談になったりといった現象を生じやすくなります。資本家や組織の指導的立場にある方では、支持やロイヤリティーが分散しやすく、集団のコントロールに苦慮されるケースもあるかもしれません。絶対的と思っていた信用・信頼関係が毀損されるといった事象も起きやすい時期ですので、何事も油断しないことです。


五黄殺= 本年は西方となり凶殺方位です。

五黄土気在泊方位に移転、動身すると、盗難にあう、事業の不調や失敗を招く、体調を崩す、事故に遭う、精神に異常を来すなど、直接的な厳しい災厄を被ります。何人もこれを用いてはなりません。特に転居では避けたい方位です。また、金融、投資など、金銭・経済に関する分野では、『もっともっと』と際限の無い欲が渦巻き、周囲を巻き込みます。欲や焦り、我欲を抑制し、周囲との協調・調和を図ることが、順調を得る策です。欲に駆られて強引に進めると、後に悪化して苦しみます。


暗剣殺= 本年は東方一白水気在泊となり凶殺方位です。

五黄土気在泊の対冲方位にして他動的かつ突発的な災厄を被ります。決して用いてはなりません。

本年は新規事、クリエイティブな事柄、若者、水に関すること、貧困問題などにおいて、他動的な障害が現れてきます。例えば遅霜の被害、水害、干ばつや、冷害などの気象災害、若者の非婚化、体力的に弱いスタートアップを直撃するような経済的な問題の発生などがこれに当たります。世の中全体は発展の気分ですが、突発的、他動的なトラブルは何が起きるかわからない不透明さを内包しています。決して油断しないことです。

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   【令和六年(三碧木気中宮年)の時勢】

本年中宮に回座する三碧木気は陽の出る象であり、闇の中から発芽し、地上の光を受けて勢いよく成長する様を表します。また天象では雷を表し、天から地へと稲妻が走り、雷鳴が地を震わせ、百里に轟く様を表します。陰陽ではこれを陽の気とします。

五行では木気でありますが、同じ木気の四緑が、成熟した樹木を意味するのに対し、三碧は春の新緑、若木、伸び盛りの樹木を表します。これらの事から三碧木気には、成長、発展、活発、驚き、激しさ、迅速、『声ありて形無し(話ばかりで実態が無い)』といった象意があり、九星の中でも最も活動的、発展的で勢いのある星気であります。しかし勢いがある故に、暴発する、或いは一時騒いで急速に収束してしまう、勢いで行動して後で失敗に気付くetc.といった負の側面があるのも事実です。三碧の激しいエネルギーは、上手に使えば発展・進展の機運となりますが、負の影響を受ければ事を破るリスクにもなりかねません。パワフルであるが故に、適切なコントロールとハンドリングを必要とする星気です。

これらのことから、本年は全般的に活動的・発展的な気分に包まれ、人々の心持ちもここ数年の閉塞的・抑制的な気分から、いよいよ活動的な気分へと変化してゆくでしょう。世間全体が少し元気に、賑やかになるといった印象です。しかし一方では勢いがある故に、深慮せず発言して他人を批判する、リスクを軽視して発展の機運に乗ろうとする・・・といった事象も散見されるでしょう。業界によっては少しバブリーな勢いを見せるかも知れません。三碧の負の作用です。良くも悪くも世間は騒がしくなると予想します。

『気分』はとても大切なのですが、活動的な気分になったからといって、必ずしも実態や実績が伴って来るとは限りません。地に足がつかぬまま気分だけが先走れば、中身が伴わず破綻することもあるでしょう。気分が乗っているときこそ、中身をしっかり詰めて充実した結果を残す好機と考えます。中宮に回座した三碧木星は、強い欲を持って八方を支配します。各方面に三碧木気の正負両面の作用が影響してきますので、気分や勢いに振り回されることなく、一つ一つの事象を冷静に判断して活動、発展の機運を上手に活用して参りましょう。

三碧木星は易象では☳(震)の象であり、土中の種が発芽し、土を破って地上に飛び出す様を表しています。三碧木気が持つ『驚愕・露見』といった象意はこの意に依るものです。

昨年終盤から芸能人の不適切な言動、政治資金の問題など、これまで隠されていた事柄が突然暴露されて『えっ!?』とびっくりするような事が続きました。加えて新年は元日から大地震、翌日には航空機事故。突然起きる驚愕の事態が続きました。気学では古来の慣習に基づき立春で新しい年を迎えると考えますので、本年二月節分以前に生じたこれらの事象は、前年の四緑中宮年として考えます。元日の能登地震については、昨年の本稿で『三碧が暗険殺を帯同するので、本年は地震にも注意が必要』と予測した範疇になります。癸卯年の最後の月に、大きな被害を生じる地震が発生してしまいました。航空機事故についても、飛行機は昨年中宮にあった四緑の象であります。しかしながら何れも『驚愕・露見・震』即ち三碧木気の事象でもあり、昨年暗険殺を帯同して巽にあった三碧が本年中宮に遁甲する流れの中で、中半先取りするような形でこれらの事象が発生していると考えます。本年も引き続き『驚愕・露見』の事象が散見される可能性が高いと観ます。

本年は世界各国で大きな選挙が続く年と言われます。我が国にとって影響が大きいとされるのが、一月の台湾総統選挙と秋の米国大統領選挙、そして国内でも秋までには自民党総裁選挙があり、首相が交代する可能性が高そうです。一月の台湾総統選挙は、与党の候補者が勝利しましたが、野党候補二人の得票数を合計すると、当選した候補のそれを大幅に上回る数字。選挙に勝ったのは与党候補ですが、これではまだまだ何が起きるか解りません。

一方もっぱらトランプ氏が優勢と言われる米国大統領選も、これと言った有力な候補者が見当たらない次期自民党総裁選も、秋までの間には『えっ?』と驚くような候補・若手の候補が突然表れて、一気に票をさらって行く可能性は十分にあります。そういった意味に於いて、本年はマスコミ等で流布される事前予測や解説を鵜呑みにしないことです。伏兵の登場やドンデン返しがあり得ることを常に頭の隅に留めておいてください。そして九星の配置は、リーダーシップに変化があることを示唆しています。即ちリーダーにドンデン返しが起きれば、私たちの生活も社会情勢も、国際情勢さえも急激にその影響を受けるであろうということです。

継続中の二つの戦争は、収束を目指して調整・調和が図られるでしょう。しかし一見纏まりそうに見えて破れると観ます。特にウクライナとロシアの問題については、ゼレンスキー大統領の生年月日が正しいとすれば、ウクライナ側が調整に応じない可能性が高くなります。基本的にはロシアの方が優勢を保ちそうです。またイスラエルの問題については、これもネタニアフ首相の生年月日が正しければの話ですが、彼は非常に強硬で、米国国務長官の提案もなかなか受け入れません。しかし本年は複数回の調整のうちに気持ちに変化を生じ、突然合意する可能性があります。ただ今年は強い欲に支配されますので、ネタニアフ氏の中でどちらに転ぶのか、非常に見極めにくいところです。

もちろんこのような外交の詳細は、各国の外交専門官同士、トップ同士のネゴシエーションを中心に行われるもので、私たち一般市民に伝えられるのはほんの一部と結果のみです。ここでご紹介しているのは、気学の理論を使って全体の流れを予測したものであって『予言』ではありません。その点はご理解頂いた上で、現実の成り行きと比較しつつご判断頂ければと思います。

チャイナリスクについては、一層緊張が高まると観ています。ソフト面、ハード面何れに関してもプレッシャーが強くなってくるでしょう。突発的な小競り合いも発生するかも知れませんし、あからさまな言葉の応酬も起きてくるでしょう。ただ本年に於いては、それが所謂有事に拡大することは無いと考えます。しかし地中の種の如く、静かに根を伸ばして浸透し、ある日突然地上に芽を出すことは十分考えられますので、為政者の方々には、彼の国に対してどのような立ち位置を取り、どのような状態を望むのか、長期的視野に立って方向性を見定めて頂きたいと思います。

経済面については、本年三碧木気の作用から、多くの財界人、アナリストの方々が予測するように、ここ数年の閉塞感から抜け出して発展の気分に包まれるでしょう。ただ、インフレーションについては、春以降再び進むと観ています。三碧の象意である『声ありて形無し』とは、賃上げが話題になり、実際従来と比較して大幅な賃上げが実現したしても、インフレの再燃や増税等の要因により可処分所得は伸び悩む状態と観ます。秋以降になれば、再び生活に不足感が出てくると予測しています。

現政権は昨年より『貯蓄から投資へ』という方針を掲げ、制度改革も行って広く一般に推奨しています。そこには社会構造の変化や低金利に苦しむ金融業界に対し、政策的支援の意向も見え隠れするようですが、現状、米国の景気が底堅く、国内企業の多くも高収益を上げていることから、相場は当面上昇傾向を維持すると観ています。但し、前述の様に三碧の発展は、急激故に中身が追いつかないデメリットを含みます。一般国民の資金も流入して、当面は上昇相場だとしても、ちょっとしたことで急激に調整局面に入る可能性は十分にあります。特に本年は選挙イヤーでありますし、現在継続中の戦争の成り行きなども、大きなインパクトになるでしょう。エネルギーや食料、原材料の多くを輸入に頼る我が国にとっては、経済や社会の気分を直撃する可能性は決して低くはありません。

本年西に五黄土星が回座していることから、金融経済界においては、私たちに見えないところで大きな欲が渦巻いていると考えるべきでしょう。そして相場は彼等の理屈で振り回される傾向が出て来ます。これらのことから、本年は『声の大きい所にこそ注意する』ことが肝要と考えます。

そして、相場の大きな流れは、現在の株価が『二十九年振りの高値』と伝えられるように、二十~三十年周期の大きな循環を持っています。その周期を待てるのであれば長期投資で放置も良いのですが、現在既に三十年振りの高値であることを考えれば、そう遠くない将来に一旦ピークを迎える可能性があると考えるのが順当でしょう。『放っておけばどんどん増える』『利率の良い貯蓄のようなもの』 といった『大きな声』に惑わされず、こまめに状況を確認し、慎重に運用することが無難な方法かと考えます。くれぐれも勢いに乗って後で後悔しないように、安全運転を心掛けてください。

昨年も本稿で三元九運のお話をご紹介しましたが、本年よりいよいよ第九運、下元六十年の中の下元=最後の二十年に突入します。三元九運について簡単におさらいしておきましょう。

十二支と十干が一巡する60年(還暦)を一元とし、上元、中元、下元と三元重ねて180年を一つの時代循環として考えます。この考え方ではザックリ次のように考えます

上元=新たな仕組みが構築され発展してゆく段階。

中元=上元で立ち上がった仕組みを成熟させ繁栄を見る段階。

下元=成熟~衰退し、破壊と再生の起きる段階。

そして一元を更に20年毎に上元、中元、下元に分割し、『上元の上元上元の中元上元の下元』(以下中元、下元も同じ)と重ねて、三元×三元で合計九元になります。これを上元の上元から下元の下元まで順番に一運、二運、三運・・・とする呼び方もあり『九運』と呼ばれる所以です。

そして本年はその第九運の最初の年になります。下元の時代が始まったのは今から四十年前。1984年=昭和五十九年のことです。我が国において振り返れば、当初にバブル景気を含み、その後『失われた三十年』と言われる平成の時代が中心です。高度経済成長時代を経て完熟した結果がバブルと考えると、下元の時代は成熟~衰退のサイクルであることが良く解ります。

衰退・破壊などと言うと、悪いイメージを持たれる方も少なくないかと思いますが、私たちの身体も常に新陳代謝を行っているように、新しいモノを生み出すためには、ピークを過ぎて劣化したモノは、一旦壊して捨てる必要があるのです。これが循環理論の考え方です。即ち破壊は再生の前段階であり、過去のモノを全部取って置けば、ゴミ屋敷になってしまいます。

そして本年第九運に入り、大きな時代の流れは壊して捨てる段階に入ったと考えて良いでしょう。加えて本年は盛進・発展の三碧木気が支配する年。社会や世の中の流れが新しい段階に向けて大きく一歩を踏み出す年になるでしょう。そこには『壊して捨てる』ための驚きや痛みもあるかも知れません。このような局面で大切なことは、従来の常識や方法に固執せず、頭を柔軟にして時代について行くことです。特に筆者を含め年齢を重ねられた世代は、『付いて行けないわ』『訳分からないから手を出さない』と諦めてしまいがち。しかし地上に顔を出した芽がグングン伸びてゆく、その勢いに上手に乗った人は大きな成果を手にすることが出来るでしょう。もちろん、勢いの裏にあるリスクには十分注意が必要です。一方『そんなものは・・・』と距離を置いていると、次第に衰退し、気付いた時は世間から取り残されてしまいます。

不安定な時代に大切な事は、幅広く情報収集を行い、自分で考えて、自分で判断することです。先見先知こそ気学の智惠であり『大難は小難に、小難は無難に』と教えます。大きな変化の時代、慎重に流れを読み、頭を柔らかくして発展の機運を掴んでください。本年が佳き一年でありますように!

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