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下請けライター、副業ライターを抜け出すための独自キャリア構築法

前置きとかすっ飛ばして本編から読みたい方は目次から「本編」を選んでそこから読み始めてください。僕の背景まで含めて知りたい方は最初から全部読んでいただけると嬉しいです。

◆はじめに

twitterを見てると広い意味でライターを名乗る方がたくさんいます。

ライター、セールスライター、コピーライター、コンテンツライター、WEBライター、SEOライターなどなど。

で、そういう方々を見てて思うことがあります。

◆「ぶっちゃけ稼げてなさそう」

稼ぐことが誰しもにとってゴールであるとは言いませんが、ビジネスツールであるTwitterをやっててライターを名乗っているなら、心の奥深くには稼ぎたいという欲求があるんじゃないでしょうか?

しかし、その欲求は無視して、文字単価1円(もしくはそれ未満)案件や副業で月5万円、多くて10万円を目指して頑張ってるのが現状ではないでしょうか?

また、独立していたとしても請負仕事を抜け出せない、ひたすら書き続けないと食べていけない状況じゃないでしょうか?

※本当に報酬額が月数万円で良い方や、報酬よりも書く喜びが勝つ人も素敵だと思います。ただ、この記事はそういう方にはお役に立てませんので、そっと閉じてください。

そこで、

・本当はもっと稼ぎたい

・下請けや格安案件ではなく高単価の案件を獲得したい

・その他大勢のライターではなく独自のキャリアを築いていきたい

といった方に向けて、脱・下請け、脱・外注、脱サラし、今よりももっと稼げるようになるための、ライターのためのキャリア構築法をまとめてみます。

◆そもそもなんでお前が語れるの?

「そんな無名のあんたに稼げるとか独立できるって言われても信憑性が薄い。」

と思われそうなので、簡単に自己紹介させてください。

僕も元々はコピーライターからキャリアを築いていき、今ではプロデュース業を中心に活動しています。

僕はセールスコピーライターからのスタートでしたが、ライター系の人は基本的に同じ方法で新たなキャリアを切り開いていけるはずです。

コピーライターとしての最初の仕事はセミナー集客でしたが、気づけばライティング以外の領域も含む仕事依頼がどんどん増えていったんです。

オンラインコンテンツ販売、研修事業立ち上げ数件、日用品物販のマーケティング支援、コンサルタントやコーチのプロモーション構築全般、HP作成のディレクション、プロモーション運営のディレクション、マーケティングコンサル、起業支援、交渉への立会い、ファシリテーション、採用面接の同行、マーケティングチームのマネジメントなど、様々な仕事ができるようになりました。

今は個人〜小規模事業のプロデュースやコミュニティ作り、独自のコンテンツ開発に力を入れています。

収入については細かく語ることは避けますが、まあいい感じで、年々右肩上がりに伸びてます。

多くの人が目指しがちな年商〇〇万円は独立3年目にクリアしてるとだけお伝えしておきましょうかね。

今もまだ発展途上ではあるもののある程度のキャリアを築けたので「元々、コピーライティングとかマーケティングに関わる仕事をしてたからそうなれたんですか?」と聞かれることも多いのですが、全くの異業種からの出身です。

◆元々は何のスキルもない普通の会社員

王道すぎる流れですが、独自キャリアを築くに至った背景も書いておきますね。エピソード自体もよくある話なので興味ない方は飛ばしてくださいw

僕は高専を卒業した20歳で大手企業に就職しました。

半官半民と言ってもいいような大企業で、定年まで勤め上げたら退職してのんびり過ごすのがテンプレートのように語られるような職場でした。

そのような環境だったので、僕自身も就職した時は全く独立する気なんかありませんでした。

ただ、会社員を続けていく中でのいくつかの出会いによって、「もっと自分の力を試したい」「安定の世界じゃなく挑戦の連続の日々を送りたい」と思ったことから独立を志すことに。

そこで選んだキャリアがたまたまコピーライティング。

でも、コピーライティングに元々魅力を感じている訳ではありませんでした。

独立・起業のネタを探している時に、本屋で目に入った神田昌典さん著”禁断のセールスコピーライティング”がきっかけで、「文章で物売れるならこれで食っていける」と思ったことからライターというキャリアを選択することに。

我ながらとても浅はかな選択だなーと思います(笑)

でも、集客や販売に苦しむ人が多いことは分かっていたので、ここでキャリアを構築すれば独立してもやっていけるとの思いで、コピーライティングを学び始めました。

コピーライティング自体はある情報商材で半年間かけて学習。

ですが、半年間学習している間、なんならコピーライティングを学び始めて2ヶ月目(1ヶ月目だったかも)には最初の案件に着手していました。

◆気づいた頃には独自のキャリアで働くことに

そしてなんやかんやあり、気がつけば独立、そして先ほども書いたように様々な領域で仕事をさせてもらえるようになっています。

どのようにただの会社員から、普通のコピーライターを経て、ディレクター、マーケター、プロデューサーなどの仕事を任せてもらえるようになったのか?

そして結構いい感じの収入を得られるようになったのか?

この経緯をこれから6つのSTEPに分けて解説していきます。

この6STEPを実践すれば、僕のようなコピーライターの方はもちろん、それ以外のコンテンツライター、SEOライターの方も独自のキャリアを構築していくことができるでしょう。

では、本編に入っていきます。

◆本編

本編の最初では独自キャリアを築く上で大事な大事な大前提についてお伝えしておきますね。

◆【大前提】稼げるようになるために理解しておくべきこと

稼げるようになるために理解しておかないといけないのは事業の大まかな成り立ちです。

ライティングの仕事が事業のどこに位置しているのか?そしてどのような役割を担っているのか?をまずは押さえておく必要があります。

例えば、

・SEOライター:アクセス獲得、リスト獲得、問い合わせ獲得

・セールスライター:リスト獲得、見込み客との関係性作り、セールス、LTVアップ

・コンテンツライター(kindle、WEBメディアなど):顧客のファン化、リスト獲得、見込み客との関係性作り

などです。

これらはライターの仕事の中でも一部ですが、共通点として挙げられるのはライティングは事業の一部でしかないってことです。

特に顧客接点があるところに対してなんらかの情報を届ける役割を担うことで報酬をいただくのがライターの基本的な役割です。

ここで鍵になるのは事業の一部でしかないってこと。(大事なことなので2度目)

業種・業態によっては異なりますが、事業を運営していく上では、経営企画、商品・サービス作り(選び)、納品、顧客フォロー、財務、人材マネジメント、採用などさまざまな役割が必要です。

なんども言いますが、ライティングはあくまでも一部。(大事なことなので3度目)

仕事を依頼する側は他の業務も同時に並行し全体のバランスを調整することで収益を挙げているのです。

だから、売上に直結するとは言い切れないSEOライターやコンテンツライターの報酬は低くなりがちです。文字単価1円とか大量に納品して月額数万円という話もあるあるです。

また、売上に直結するセールスライターの仕事でも、販売管理やその後の顧客フォロー、それまでの企画など、他の業務が絡む中で報酬が発生するため、ライティングだけで多額の報酬をいただけるようになるのは至難の技なんです。

こういう背景もあって、ライターだけで独立してゆとりをもってやっていくほどの報酬を手にすることはなかなか難しいのが現実です。

◆低額報酬を抜け出すために大事なこと

では、このような状態を抜け出すには何をすべきなのか?って話ですよね。

この後、具体的な6STEPを解説しますが、この前提を理解することがこの記事の中で最も重要なパートと言い切れます。

ということで、ここからの内容は心して読んでください。

低額報酬を抜け出すために大事なこととして僕の見解は2つです。

1つは自分で事業を起こすこと。

身近な例で言うと、アフィリエイター、ブロガーも一つの事業です。

ただし、あなたもきっとご存知の通り、自力で生計が立つほどまでに稼ぐのは膨大な時間と努力が必要です。

他にも本題から外れるので言及しませんが、ライティングと全く関係がない事業を起こすのもありでしょう。

自分で事業を起こすことについては、このnoteではほとんど触れていきません。(最後にちょっとだけ触れます)

2つ目は、事業の上流に立ってライティング以外も扱えるようになること。

先ほど、ライティング以外にも企画、商品・サービス作り(選び)、納品、顧客フォロー、財務、人材マネジメント、採用などの役割が必要だという話をしましたが、他の領域の仕事もできるようになれば単純に報酬も増えます。

本来は複数人で進めるようなところを1人で進められるとなれば重宝されて報酬も上がりやすくなります。

具体的にライターからキャリアアップしやすいのは、ディレクター、マーケター、プロデューサーです。

それぞれ簡単に説明しておきますね。

ディレクターはライティングだけじゃなく、案件全体の進行管理、クオリティ管理、指示出しをするような役割です。

マーケターは利益を出すまでのプロセスと数字をコントロールする経営の番人みたいな役割です。

プロデューサーはそもそもの企画出しから、実務を推進するための統括を行う役割です。事業立ち上げを手伝うこともあります。また、人材の補填などもプロデューサーが行うことが多いです。

これら3つの役割はライティングスキルを発展させていくことで、できるようになっていきます。

このnoteでは普通のライターからキャリアアップして、これら3つの役割を担える人材になり、最終的には自分で事業を作れるようになっていくためのキャリア構築法を僕の実体験を元に6STEPに分けてお伝えします。

報酬の受け取り方なども言及していきますので、副業ライターを抜け出したい、下請けライターを抜け出したいって人は細部にまで目を通すことをおすすめします。

◆キャリアアップの6STEP

6STEPを理解する上で念頭に置いてもらいたいのは、最初からいきなり自分の理想のキャリアを作りにいくのももちろんOKだってことです。

今回お伝えする6STEPはあくまでも僕個人の経験に基づくもので、地道に実力を高めながらキャリアの幅を広げていきたい方に役立つものです。

一足飛びでとにかく稼ぎたいって方はいきなりSTEP6を目指すのも悪くはないと思います。(いばらの道になることも多いですし、一瞬稼げてもその後続かない方もたくさんいます。)

ここでは各STEPの見出しをお伝えし、この後、各ステップ毎の詳細に迫っていきますね。

STEP1:最低限のスキルを身につける

STEP2:無料もしくは格安で仕事を始める

STEP3:小さくても良いから実績を作る

STEP4:実績を元に仕事を増やす&幅を広げ始める

STEP5:進みたい方向を決めてそれに沿った案件を増やしていく

STEP6:自分がコンテンツホルダーになる(経営者、オーナーになっていく)

では、それぞれの詳細に触れていきますね。

人ごとのように見えるかもしれないし、これは自分じゃできないと思うこともあるかもしれませんが、「もし自分がここに書いてあることを実践するならばどうするか?」を常に考えながら読み進めてください。

自分が実践することを考えずにここに書いてあることを他人事として捉えてしまう人は、ライターうんぬんの前に自力で仕事をやっていくのも厳しいことでしょう。

ということで頭を使って読み進めてください。

◆STEP1:最低限のスキルを身につける**

まずはライティングスキルそのものを身につけなければいけません。

これはどんなカテゴリーのライターでも同じです。

ライターのためのコンテンツなので、これを読んでいる方もすでに何かしらの方法で学習していたり、すでに仕事を始めていたり、様々な状況の方がいるはずですが、この続きには意外と大事なことが書いてあるので読み進めてください。

とてもベタな方法ですが、スキルを身につけるためには書籍や教材で学ぶ、オンラインサロンやセミナーなどに参加して学ぶといった方法があります。

最低限のスキルを身につけるだけならそんなに時間はかからないはずです。

ここで注目してもらいたいのが「最低限のスキルを身につける」という表現にしたこと。

ライター志望の方や副業ライターの方の多くは、スキル習得ばかりが先行していて、それなりの技術は身についているのに仕事を得ることができていません。

僕がライティングを学んだのはとある情報商材でしたが、500人くらいの購入者の中で、仕事にならずにスキル習得だけで終わった人がおそらく8割以上。

みんな学習するだけで仕事にできずに諦めていきました。

それに、ライティングスキルを学ぶ人はとても多いので、ライティングスキルだけでいきなり突き抜けていくことは、よほどのセンスがない限り不可能です。

なので、スキルは最低限にして仕事を得ることにも力を入れることが重要なんです。

結局のところ、仕事の現場で実践するのが一番早く簡単に効率よくスキルが磨かれていきますから。

ということで、スキル習得の話はこの辺りにしておいて、次のSTEPに入ります。

◆STEP2:無料もしくは格安で仕事を始める

ライティングを学び始めて最初に鬼門になるのがここです。

どれだけライティングスキルを身につけても仕事がなければ宝の持ち腐れですからね。

僕の体験談からお伝えすると、交流会やいろんなセミナーに参加してコピーライターを探していそうな人に片っ端から声をかけました。

その中で、毎月数回のセミナーをやっていた副業支援の会社とこれからセミナー事業をスタートさせようとしている方が僕に興味を持ってくれました。

その人たちに対して僕は、

「成果報酬で良いし、気に入らなかったら使わなくても良いので、コピーを書かせてください」

とお願いしました。

成果報酬であれば相手にとってのリスクは基本的になし。

こちらとしては時間を使うことにはなりますが、金銭的なリスクはなし、さらには実績を積んでいけるいい機会です。

結果的に副業支援の会社はセミナー経由の本命商品(単価30万円〜)成約で粗利の15%、セミナー事業をスタートさせようとしている方とは本命商品(単価30万円〜)成約で粗利の10%という形で内容が決まり、案件をスタートさせました。

この時点で発生している収益はもちろん0。

最初は収益を上げることよりもとにかく実務をこなして、スキルを身につける&現場感覚を身につける&実績を積むことを優先しました。

ちなみに、ここまでさらっと書きましたが、僕の場合はこの2人との契約以外にもだいたい3ヶ月ほどで100人ぐらいの方々とお会いしてます。

ネットで募集している交流会に参加し、Facebookで繋がり、お茶する約束をしひたすら人に会い続ける。

そして課題感や悩み事を聞き続ける。

大した解決策を出せなくても相手の話を聞ききる。

できればその話の中から本当の課題を探り出す。

これを繰り返していると、問題が解決していなくても相手はスッキリした表情になり、知り合いを紹介してくれるようになりました。

また、聞いた話をネタにしてSNS投稿もするようになり、いいねやコメントを一定数いただけるようになりました。

この100人くらいとのアポ自体はほとんど仕事には繋がりませんでしたが、

「人は自分が言いたいことをいえば満足する」

という性質を身を持って体感することに。

※ここはとても重要な要素です。

話を聞くことは誰にでもできることです。

でも、聞ききることができる人はなかなかいません。

なので、多くの人は日頃から自分の言いたいことを言いきる機会がほとんどありません。

だからこそ、話を聞ききってあげる。

これだけでも相手にとっては相当大きな価値を感じてくださり、満足に繋がるのです。

3ヶ月ほどで約100人に会ったことで、話を聞く力(=ヒアリング力)、相手のことを知る力(=リサーチ力)は相当高めることができたと感じています。

この経験はとても大きな財産になりました。

というのも、ヒアリング力、リサーチ力はマーケティングの要になってくる能力だからです。

相手のことを知ることで相手が何が欲しいか?そしてどう届ければ買ってもらえるか?の仮説を立てられるようになります。

僕はこの100人くらいとのアポの中のその感覚をなんとなく身に着けました。

ちょっと話がそれつつあるので戻しますね。

他には、最初の案件獲得のためにクラウドソーシングサービス(ランサーズ、クラウドワークス)も利用しました。

何件か記事を書きましたが、これじゃ発展しにくいと感じ、すぐに記事を書くのを辞めました。

なので、クラウドソーシングサービスのみを使ってキャリアアップしていく方法については僕は語ることができません。

クラウドソーシングで頑張りたい方、力になれずにすみません!ただ、プロセス自体は参考になるはずなので、そのまま読み進めていただけると光栄です。

◆STEP2で大事なこと

僕の実体験をベースに書いているため話が色々飛んでしまいましたが、このSTEPで大事な考え方、やるべきことを整理しておきますね。

・最初から売上を伸ばそうとしすぎず、成果報酬でもいいから実務のチャンスを得る。

・直接売上貢献する仕事なら報酬割合は粗利の10%〜20%ほど(粗利については調べて勉強してください。)

・直接の売上貢献のない仕事(WEBライティング、コンテンツライティングなど)なら、書いた記事が相手にとって満足のいくものなら買い取ってもらうor安価で納品する。

・とにかく大量行動して最初の仕事を獲得する。

・SNSの活用法はリアルで会った人や交流を持った人へのアピールツール&連絡取るツールとして活用

・リアルで人に会いに行けないならSNS上でリプで絡みにいきまくってチャンスを掴む

・いい解決策を提示できなくても、話を聞ききれば相手は満足してくれることが多い

・いい提案が思いつけば積極的にしていく

・当たって砕けて問題なし!

要点をまとめるとこんな感じです。

言葉にすると簡単ですが、これができる人がほとんどいないからこそ、副業ライター、下請けライターを抜け出せない人ばかりが増えていくと感じてます。

◆STEP2番外編

最初の仕事を得るための裏技もあります。

これが使える人はラッキーですが、たまに使える人もいるので一応書いておきますね。

その裏技はこちら。

一人で消化しきれないくらいライティング案件を持っている先輩ライターやディレクター、プロデューサーと繋がって仕事を振ってもらう。

仕事が欲しければ仕事を持っている人からもらうのが当然ながら早いです。

なので、自分より少し先を行く人たちで案件が手いっぱいになっている人がいれば、その人とつながることで仕事を手に入れやすくなります。

身の回りに(SNS含む)案件をたくさん保有している人や、先輩ライター、ディレクター、プロデューサーがいれば積極的に絡みにいってみましょう。

もしかしたらあなたに任せてもらえる仕事があるかもしれません。

◆STEP3:小さくても良いから実績を作る

さきほどのSTEPで、

・副業支援の会社はセミナー経由の本命商品(単価30万円〜)成約で粗利の15%

・セミナー事業をスタートさせようとしている方とは本命商品(単価30万円〜)成約で粗利の10%

という契約が決まったとの話をしましたが、ここで小さな実績を出すことができました。

副業支援の会社では、毎月の平均セミナー参加者数15名→43名に(6ヶ月間の平均値)。これは広告費が0の施策なので相当大きな変化です。もちろんそこからの本命商品の成約も出ています。

セミナー事業をスタートさせたばかりの方もなんやかんやありましたが、数百万円の売上に貢献できました。

これらはプロのセールスコピーライターからすると取るに足らない実績です。

しかし、毎月の集客に苦戦している方からすると、毎月40名の集客は大きな変化、個人で活動されている方にとって数日間のセミナーで数百万円は大きな実績です。

ちなみにこれらの案件は僕の不手際があったり(契約関係)、失礼な対応(これは申し訳ない事態でした)があって報酬は予定通りいただくことができませんでした。

「えっ、それじゃあダメじゃん!」と思うかもしれませんが、この段階で大事なことは報酬額ではなく実績です。

報酬がなくとも実績は事実として残るので、それだけでやった意味があります。

元々は普通のサラリーマン、コピーライターとして活動し始めたばかりで信用は0なのに仕事を任せてくれた。

そしてその仕事で実績が出た。

この事実だけでも相当素晴らしいことで、まだ報酬にこだわる段階ではありません。

僕の場合はセールスライターなので数字で分かりやすく実績が出ましたが、SEOライターの場合はアクセス数・コンバージョン率、コンテンツライターの場合はアクセス数やエンゲージ率(シェア、いいねなど)で実績を測定することができるので、実績を増やすのも誰にでもできることです。

まずは実績を作りましょう。

そして、その実績をSNS上で発信したり、プロフィールに記載することで権威性を高めていきます。

実績を出せずに辞めていく人も多いのですが、実績が出るまではSTEP2とSTEP3をひたすら繰り返してください。

ここを超えられない限りはそもそもライターとしてのキャリアを確立することもできません。

◆STEP3で大事なこと

またここでSTEP3で大事なことをまとめておきますね。

・報酬よりも実績重視

・業界の中で一流の実績じゃなくても、困っている人にとって魅力的であればいい

・とにかくやりきって経験を詰みつつ実績を出すことが大事

・実績が出たら積極的に発信(SNS、リアルの知り合いなど)

・正しくお金をもらうなら契約書なども大事(これは僕のミスった経験から)

・実績出るまでSTEP2、3を繰り返す

STEP3はこんなところですね。

次のSTEPにいく前にちょっと大事なことを。

◆確認:そもそもその道を選んで大丈夫ですか?

ここまで読んで「自分には無理だよー」って思っている方もいそうですが、独立するともっと大変なことがあるので、もし自分にはできないという場合はサクッとライターからステップアップするキャリア自体を諦めて別の道を探すのも一つの手段です。

ちなみにここまで書いてる方法は僕個人の体験談に基づくものなので、他にキャリアを伸ばす方法もあるってことは忘れないでください。

どんなキャリアであれ、「幸せな生き方」ができていれば良いと思うので、無理にライターに固執する必要はないと思ってます。

自分に合った方法を探し続けるのも困り者ですが、自分には無理だと思ったならサクッと諦めるのも一つの道です。

ライターのための独自キャリア構築法の記事の中でこんなこと言うのもあれですが、変に苦しみ続ける道を選ぶくらいなら他の生き方をした方がいいと思ってます。

今のところ大丈夫!って方も、頭の片隅にこの話を入れて本編の続きを読んでいただければ嬉しいです。

では、STEP4に入っていきますね。

◆STEP4:実績を元に仕事を増やす&幅を広げ始める

STEP2と3ができていれば、この先は少し楽になっていきます。

小さな実績でもその実績が評価されて仕事が増え始めるのがこの時期です。

そして、実績があれば任せてもらえる仕事の幅も広がっていきます。

またしても僕の実体験を元に書き進めますね。

僕の場合、セミナー集客を月平均15名→43名に、数日間のセミナーで数百万円の売上という実績を出せたことで、セミナー関連の方からの依頼がちらほら来るようになりました。

どこから依頼が来たかと言うと、STEP2で大量行動していた時にやった100人アポの時に会った人やその人たちの紹介からです。

あの時の100人アポは意味があったんだとここで初めて実感することになりました。

そうこうしてる内に、少しずつではありますが仕事の幅が広がっていきます。

僕の場合は見切り発車で独立してしまって、さらに独立してから3ヶ月間なかなか大変なトラブルにあったのですが、そこから復帰して3ヶ月で月商50万円をクリアすることに。

↑独立直後の話はこちらをご覧下さい。まあまあ悲劇です(笑)

そして、象徴的だったのはとあるセミナー、コンサルティング系を中心に販売するプロモーション会社の社長からオファーをいただいたことです。

「ウチで一緒にプロモーションやらないか?」

と。

正直実績はまだ少ない、駆け出し、しかも若くて信用できるか不明の僕に声をかけてくれたんです。(本当にこの社長は恩人でしかありません。)

そのプロモーション会社では、コンセプト企画、コンテンツ企画、プロモーション企画、ライティング、受注体制の構築、これら全体のディレクションなど幅広い仕事に関わらせていただきました。

最初はただ、集客用、販売用の文章が書けるだけのコピーライターでしたが、起業初期の大量行動の中で身につけたヒアリング力、リサーチ力、少ないけど現場で培った実務経験も含めて、ライティングよりも上流の仕事を複数任せてもらえたんです。

この経験によって、スキルの幅がさらに広がりました。

また、その会社の社長経由で、当時経営塾を年に何回も運営していた会社の社長を紹介していただき、さらに仕事の幅を広げることになりました。

マーケティング講座の講師、マーケティング責任者、個人起業家向けコンサルティング、チームメンバーのマネジメントなど、これまでのライターの仕事だけではありえない仕事をたくさん経験させていただきました。

そこも約1年で卒業し、その後は改めて完全にフリーで動くことに。

組織と関わらずに完全にフリーになってからもライティング以外で、HP制作のディレクション、研修事業立ち上げ、FCの立ち上げ、コミュニティ立ち上げ、講座ビジネスプロデュース、採用面接、ディレクション、ファシリテーション、コンサルティングなど様々な仕事を依頼していただくことができました。

ここまでを振り返ると、起業1年目はただのコピーライター、2年目から一気に仕事が広がり、3年目は上記経営塾のマーケティング、4年目、5年目は個人で進みたい方向に向かって動けるようになってたんです。

では、またここでSTEP4の要点をまとめておきますね。

◆STEP4で大事なこと

・小さな実績でもしっかりアピールする

・これまで会ってきた人たちは全員クライアントになる可能性がある

・実績があればライター以外の仕事も任せてもらえるようになる

・相手の要望に答えていくうちに自然とできることが増えていく

・ライティングのために培ったスキルはディレクションやマーケティング、コンテンツ企画、コンセプト企画にも十分役立つ。

・物を売る時には言語が必須=言語を扱える人が強い=ライターは必然的に強くなりやすい

・来るもの拒まずでできるだけ幅広く仕事をしてみる

STEP4では仕事の幅を広げるなんて書きましたが、今までやったことない仕事ばかりになってくるので、値段のつけ方で迷う方も多いと思います。

と言うことで、僕の報酬のもらい方パターンをいくつか公開します。(現在はやってなくて過去にやってたものも含みます。)

◆STEP4補足:報酬のもらい方実例公開

僕の実体験を元に記載しますね。

これが相場って訳ではないので、あくまでも参考程度にご活用ください。

・LP(ランディングページ)作成5〜20万円

広告からのリスト獲得やサービス販売のためのWEBページ作成を請け負った場合の価格です。

ライティングのみで僕の場合は駆け出しの頃は成果報酬、その次は5万円、その次は10万円、昨年は20万円で請け負っていました。

原稿だけでなく、デザインとコーディングが必要な場合は、知り合いのデザイナーにデザインとコーディングを5万円〜20万円程度で依頼しています。(平均はLP1枚でデザイン、コーディングで15万円)

・HP制作:30〜60万円

HPの原稿ライティング費用で15万円〜30万円+デザイン・コーディング費用で15万円〜30万円の合計30〜60万円くらいの単価で引き受けていました。

ライターの僕の取り分は30万円です。

この費用の中でデザイナーとのやりとり含むディレクションも行なっていました。

・シナリオ作成15〜25万円

サービスのコンセプト設計、販売プロモーションのシナリオ作りだけで、その後のライティング実務は行わない案件も獲得していました。

この案件は、1企画15〜25万円で請け負ってました。

だいたい2〜3回、各回2〜4時間のヒアリング、その後それを1つのシナリオにまとめて納品というスタイルを取っていました。

・プロモーション構築:詳細読んでください

顧客リスト獲得+顧客との関係性強化(ステップメール、動画企画)+商品販売までの企画から販売までの一連の流れを構築する場合です。

プロモーション構築のみだと、50〜100万円+デザイン費用で請け負ってます。

また、固定報酬だけじゃなく、がっつり依頼主とパートナーシップを組んで成果報酬型の契約にすることもありました。

初期費用0円〜50万円+成果報酬粗利の10〜20%+デザイン費用という契約を結ぶことが多かったです。

・ディレクション:月額5〜15万円

ライティングはしなくてもいいからプロモーションの一連の流れの指示出し、納期管理、クオリティ管理をしてほしいとの依頼を受けることもありました。

この場合は、月額5〜15万円で仕事を引き受けていました。

最初は月額5万円くらいからのスタートですが、負荷が増えてきた頃には月額15万円くらいいただくこともあります。

・コンサルティング:月額5〜15万円

毎月1〜2回のコンサルと途中の相談対応の仕事を受けたこともあります。

この時は月額5〜15万円で引き受けていました。

人材育成系のコンサルだと最高で月額50万円の案件をいただいてたものもあります。

僕自身、コンサルタントという肩書きは様々な事情があって使いたくないのですが、コンサル依頼がきた時は引き受けることにしています。

・プロデュース:詳細読んでください

新しいサービスの立ち上げの企画からプロモーションまでを全体的にサポートする仕事です。

コミュニティ立ち上げ、講座販売、研修事業立ち上げなど、様々なことをお手伝いしてきました。

その時にもらっていた報酬は案件次第ですが。

・初期費用50万円+成果報酬10〜20%

・成果報酬20〜50%

という形で契約していました。

成果報酬50%の案件はもはや共同事業です。お互いが1案件にフルコミットして利益を折半します。頭を使う量も物理的な作業量もぶっちぎりNo.1ですが、報酬額も多くなりやすいです。

ただし、成果報酬案件でうまくいかない時は報酬0円、本気で頑張ったのに1円にもならないことがあります。(これもたくさん経験していますが、いい思い出といい反省になってます。)

成果報酬だけだとリスキーなので、単発のライティングやコンサルティングなども踏まえながら複数案件を進めていました。

以上が報酬の貰い方のだいたいのパターンです。

これらを大まかに分類すると

・単発企画で単発報酬

・継続的な関わりで月額報酬

・継続的な関わりで成果報酬

の3つのパターンになります。

僕の実体験がないので書きませんでしたが、SEOライティングやWEBライティングは単発企画で単発報酬の分類に入ることが多いのではないかと思ってます。

◆STEP5:進みたい方向を決めてそれに沿った案件を増やしていく

STEP4の状態をしばらく継続していると、かなり仕事の幅は広がります。

そのまま継続していてもいいのですが、色々な仕事を経験している内に自分が本当に進みたい道が見えてくるかと思います。

それと同時に、正直やりたくない仕事、心が動きにくい仕事も見えてきます。

仕事に好き嫌いをつけるなって人もいるかもしれませんが、せっかく自分にとって心地よい独自のキャリアを築いていくのなら、仕事の内容にはこだわった方がいいはずです。

なので、遠慮なく好き嫌いをはっきりさせましょう。

実績を作る段階や全然収益が上がってない段階では、好き嫌いなんて言ってられないかもしれませんが、STEP3、4を繰り返していると仕事の幅は広がってくるので、ある程度仕事を選べるようになってきます。

仕事を選べるようになったら好き嫌いをはっきりさせて、進む方向を決めていきます。

僕の場合は単発のライティングよりも、そもそものサービス企画、プロモーション企画全般をクライアントと共同で進めるプロデュースに力を入れることにしました。

ライターではなく、プロデューサーとしての認知と実績を増やしていくためです。

僕がこの道を選んだ理由は2つあります。

1つは単純にライティングだけだと物足りない、一番得意なのはそもそも方向性とコンセプトを決めることだから細かいことをやりすぎるのは辛いというネガティブ回避の理由。

もう1つはプロデュースのように1から作り上げていくことに喜びを感じるというポジティブな理由です。

僕の場合は特に、ありそうでなかったサービス、まだそんなに世の中に知られていないけど欲しい人にとっては喉から手が出るほど欲しいサービス、ニッチでレアなサービスをプロデュースすることに喜びを感じるので、そういった案件を増やしています。

例えばこのような案件です。

ここは人によって進みたい方向が分かれる箇所ですが、自分にあった方針を選んでください。

僕の知り合いのライターでは、ひたすらセールスコピーライターの道を歩むことを決め、プロモーション構築で成果報酬をもらう案件しかしない人もいますし、ライティングそのものを辞めてコンサルティングに振り切っていった人もいます。

はたまた、自身はプロデューサーになって、ライター、デザイナーなどを揃えたチームで事業を回せるようにしている方もいます。外注だけで済ませる人もいれば、社員として雇ってがっつりを事業化する人もいます。

他にも選択肢は無限に作れると思いますが、自分が好きなキャリアを選ぶのが一番なので、他者の意見に振り回されずに自分が行きたい方向をしっかりと選んで、その方面の案件を増やすことを意識してみてください。

ここまで行けばもう独自のキャリアはほぼほぼ構築完了です。

では、最後に完全にオリジナルのキャリアにするためのSTEPです。

◆STEP6:自分がコンテンツホルダーになる(経営者、オーナーになっていく)

STEP5の延長線上にあるものなのですが、自分が進みたい方向に沿ったものを自分自身のサービスとして提供するようにしていきます。

前提のところでも書いたようにライティングは事業の一部でしかありませんが、ライティング以外の企画、販売管理、マネジメント、ディレクション、財務などに耐えうる体制を構築し、事業全体を担えるように進めていきます。 

僕の場合は2019年9月から、個々人が持つ天才性を発揮するためのプログラム開発に力を入れています。

天才性にまつわるコンテンツ開発をしている方とチームを組み、一緒にコンテンツ開発、講座開催を行なっていて、長期的には天才性で人を繋げるプラットホーム構築を目指して活動を進めています。

このようなコンテンツを僕は開発しています。

人によって進みたい方向が違うはずですが、心の底から本当にやりたいことがあるのであれば、自分で事業を作り始めるのがおすすめです。

こうなってくるともはやライターではなく、経営者、やがてはオーナーという立場になってきます。

キャリアのスタートがライターだとしても、地道に経験を積みながら着地時にステップを踏むことで、自力で事業を作れるようになります。

どこまでのキャリアを望むかは不明ですが、自分独自のキャリアを構築して活躍していきたいならSTEP6のフェーズまで進むことになるでしょう。

STEP6はかなり抽象度が高くなってしまいましたが、ライター上がりでも、確実にステップを踏んでいけば独自のキャリアを構築、そして経営者側になっていけるんです。

ぜひ、諦めずに着実にSTEPを1段ずつ上がっていくことを意識してみてください。

◆まとめ

副業ライター、下請けライターから独自のキャリアを築く方法を一通りまとめてみましたがいかがでしょうか?

僕の実体験に基づくもので参考にならない部分もあったかと思いますが、抽象度を上げてみるとだいたいどんなライターでも使える部分はあるかと思います。

また、ライターだけに限らず専門職系フリーランス全般にも当てはまる部分も結構あるかと思います。

かなり長文になったので、要点を再度まとめておきますね。

・最低限のスキルを習得する

・スキル習得はほどほどに最初の案件を獲得するための動きをする

・人の話を聞ききる力を身につけることで相手の満足度が高まる

・とにかく大量行動して見込み客に会う

・最初は成果報酬でもいいから(なんなら無料でも)仕事させてもらう機会を作る

・小さくてもいいから実績を作る

・小さな実績を元に仕事を増やしつつ、さらに大きな実績を作る

・実績を作ったら一歩深入りして、事業の中でライティングよりも上流の工程を任せてもらい仕事の幅を広げる

・実績を元に様々な仕事を経験させてもらう

・色々経験した中から自分にとってしっくりくるものを選択肢、同じジャンルの仕事を増やす

・自分がやりたいように仕事をする

・ライティング以外の事業全般を担える体制を作り、独自の事業として進めていく

このような流れで進めていくことで、最初は普通のライターだったとしても独立起業は当たり前、場合によっては自分の事業を作っていくことになったり、ライティングは人に任せて案件全体の企画やマネジメントを行なえるようになります。

◆最後に

ここまで全部読んでもらうと分かるように、正直地味で当たり前のことしか書いてません。

ですが、この当たり前のことができないから多くのライターは自分が生きていく分のお金すら稼げずにいるのです。

そして、活動を続けても報酬が増える見込みが持てなくて、ライターから撤退してしまったりするんです。

もし、このnoteを読んでくださっているあなたが本気で稼ぎたいと考えているなら、「これは私にはできない」とか「大変そうだな、しんどいな」で終わらせないでください。

書いてあることを一つでもいいから実践してみてください。

そして、失敗してもめげないでください。

多くの人は誰かが何かをしなくても勝手に離脱していきますが、めげなければ未来はあります。

みんながめげてやめていくことを考えると、ある一定の努力を続けるだけで生き残れる確率、そして大きく稼げるようになる確率は高まるんです。

もし、ライターとして独立したい、副業でももっと稼げるようになりたい、下請けを抜け出したいというのであれば、このnoteを読みまくって実践にしてみてください。

その行動が、あなたの現実を変える一手になるかもしれません。

あとがき

いやー、長くなりましたねw

数千文字、長くても1万文字以内にはまとめようと思ってたのですが、気がつけば16000文字以上になってしまいました。

・できるだけライターの実情を具体的に伝えたい

・過去の僕が未来が見えずに苦しんだように、今、ライターとして活動しているのに未来が見えない方にお役に立ちたい

・ライターとして活躍できる人が増えて僕の仕事を手伝って欲しい

・ライターとしてじゃなくても僕と一緒に未来を作る仲間を増やしたい

・今まで、ライターのキャリアに関するまとまった良い情報がなかったので、その一翼を担いたい

といった思いでこのnoteを書き上げましたが、僕自身の棚卸しにもなり、書き上げた現段階でも書いてよかったなーとつくづく思ってます(笑)

なかなか自分の行動や思考を言語化する機会ってありませんから。

ということで、もし、ライターとして活動している、これから活動しようと思っているけど、未来が見えないという方はこのnoteをぜひ参考にしてみてください。

そして、もしあなたの身の回りにライターとして活動の困っている方がいれば、このnoteを紹介してあげてください。

なんらかの形でお役に立てると考えています。

思ったよりも長くなってしまいましたが、下請けライター、副業ライターを抜け出すための独自キャリア構築法を最後まで読んでくださりありがとうございました。

この記事によって少しでもあなたのライターとしてのキャリアの未来が明るくなることを願っております。

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