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目標設定が苦手な人のための目標設定の考え方

資格試験やテストは合格とか100点といった指標があるので目標設定も容易ですが、ビジネスの場合の目標設定となるとそうはいきません。

そこで今回は、ビジネスでの目標設定が苦手、どうしたらいいか分からないという方のための考え方をお伝えしていきます。

目標設定といえばこれ!王道の方法について

Googleで「目標設定 コツ」と調べるとたくさんの記事が出てくる法則があります。

それが”SMART”の法則と呼ばれるもの。

1:Specific:具体的であるか
2:Measurable:達成を測定できるか
3:Achievable:実現可能か
4:Relevant:目標達成が自分にどういう意義があるか、利益があるか
5:Time-bound:期限があるか

この5つに沿って考えれば、目標設定はスムーズにできるなんて言われてます。

違う、そうじゃない!!!

SMARTの法則に従うだけで目標設定できる人はそれでOKです。

そもそも目標設定が苦手な人、目標を決めることに抵抗がある人は、”SMARTの法則”をうまく使えません。

そもそも目標設定が苦手な理由が他にあるからです。

目標設定が苦手な人たちがつまづくポイント3選

僕はこれまでマーケティング支援、ビジネス全体のプロデュースという仕事柄もあり、常に目標ありきでビジネスを進めてきました。

明確な目標がある方から、そもそも目標を決めたくないという方まで色々関わってきたんですが、その中で、目標設定が苦手な人たちがよくつまづいてると感じるポイントが3つあることに気がつきました。

まずはその3つを整理してみます。

1:目標を決める基準・目安が分からない

初めての取り組みや達成した経験がない数字などは目標設定が難しいです。

例えば広告運用。

件数、売上、費用対効果などの目標を決めて運用していくんですが、初めての場合、そもそも目安がありません。

業界の目安、世間の流れなどを知らないと目標の基準値が見えません。

このような場合は、知識・経験不足が原因なので、基準となる目安を調べたり、専門家に聞けば目標設定をすることができます。

しかし、全く前例のない取り組みをする場合などは基準値そのものを自分で作り出さなければいけません。

2:目標を決めて頑張ることに抵抗がある

・過去に目標設定して達成したことがあるけど、苦しかった、しんどかった。
・過去に目標を追いかけた時に辛かったから、そもそも目標を設定して何かをするのが嫌だ。

と言った理由で、目標を決めることそのものが嫌だと感じている方もいます。

このような方はあくまでも過去の経験に縛られているだけなので、無理のない目標を設定すればそれで解決なんですが、その方法がわからずに目標設定に苦手意識を持ってるって印象です。

3:目標を達成できなかった時のショックを回避するため

無意識の話も入ってくるので少しややこしい話になります。

目標を重く捉えすぎというか、目標達成と自分の人格をごっちゃにしている方たちが一定数います。

その方たちの心理はこのような感じになってます。(簡略化してお伝えします。)

1:目標達成できた = 安心、喜びなどポジティブな感情
2:達成できなかった = 不安、悲しみ、自己肯定感の低下、自信喪失などネガティブな感情

目標達成できた、できなかったというのは単なる事実でしかありません。

にも、かかわらず、感情と事実をごちゃ混ぜにして、達成できたできなかったで一喜一憂してしまうんです。

このような方々は、達成できなかった時の心理的ダメージを回避するために、そもそもの目標設定を避けようとする傾向にあると感じてます。


目標設定が苦手に人によくある3つのつまづきポイントは以上です。

何か該当するものはありましたか?

該当するものがある方はここから解決策をお伝えするのがご安心ください。

目標設定への苦手意識を克服する方法

僕が考える苦手意識の克服法はこちら。

そもそも”目標”とは何か?の定義を書き換えよう

目標設定に苦手意識を持つ人たちは総じて、目標を重く捉えすぎです。

・何がなんでも達成しないといけないもの
・達成できないと自分はダメな人だと思ってしまうもの
・どうにかしないといけないこと

こんな風に考えてると、そりゃー辛いですよね。

状況的に絶対に達成しないといけない時もあるとは思いますが、基本的には目標達成できなくて死ぬようなことはありません。

僕がおすすめしている目標の定義はこちらです。

目標=ゴールではなくプロセス=達成度を測るための中間指標

目標を絶対とか最終ゴールに設定するから、重くなりすぎて設定が難しくなってるんじゃないでしょうか。

目標=最終地点と思いがちですが、そもそもの認識を途中地点に変えた方がいいと思うんです。

仮に達成したとしても、次に新たな目標を設定するでしょうし、目標を達成できなかった時は同じ目標、もしくは下方修正した目標を設定することになると思います。

そういう意味では、目標はあくまでも中間地点です。

ゴール、最終地点があるとしたらビジネスを辞める時だと思うんです。

目標そのものを重く捉えすぎず、中間指標くらいの感じで捉えられると、もっとシンプルに目標を決められるようになると思います。

行動できないことが最大の問題

なんやかんや書いてきましたが、目標の本来の意味は、目指す地点を見える化しスムーズにその地点に辿り着くための指標であり、目標達成のために行動を評価するためのものです。

目標に囚われて行動が遅くなったり、行動が怖くなるようなことは本末転倒。

つまり、スムーズに動けていて、特に目の前の現実に不満がなければ、そもそも目標設定は不要だと思ってます。

現実をスムーズに動かしたい時や、取った行動を評価しないといけない状況にある時に設定すればいいのです。

そして、目標は絶対!と重く捉えるのではなく、日々更新するものくらいのつもりで捉えられると、目標に縛られすぎずに行動ができるようになるんです。

サクッと決めて、サクッと行動、それが、理想の現実をつくっていく近道なんじゃないでしょうか。



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