サウナしきじでととのった話
サウナの聖地しきじ。
静岡にあるのでなかなか行けないと思っていたけれど、車で行けば人との接触もないし行けるのではと考えて行ってみた。
車を650キロ飛ばして行ってきた。高速使えるところ全部高速使っても8時間30分。休憩も挟んでいるのだが、途中ふらふらになりながらしきじまで到着した。運転は300キロくらいがちょうどいい。
平日の夜に行ったので、混んではいたけれど快適に過ごせるくらいの混み具合だった。
最初に身体を洗ってサウナに入る。フィンランド式のサウナだ。結構高温だけど、それ以上に湿度がしっかりある。気持ちいい。
いつも行くサウナよりも汗の出がいい。湿気があって身体の芯から温まっていく感じがする。8分くらい入るといい具合に暖まっているのが分かる。身体の反応が分かりやすい。
そして、汗を流して水風呂へ。このときシャワーを浴びてから水風呂に行ったが、まずサウナ⇒シャワーの導線がいい。歩いて数秒。そしてシャワーも立ったままで使いやすかった。
そこから水風呂へ。まず思ったのが、水風呂がそんなに冷たくない。20度以上あるかなと思ったけど、17度くらいのようだ。シャワー浴びて水風呂入ると心臓への負担もなく入れるし、水風呂の冷たさが苦手な人でも気持ちよく入れる温度だと思った。
数分入っていても冷たくて出たくなることはなかったけど、身体が冷えてきたのが分かったので出て、椅子に座る。
確かに気持ちいいことは分かった。けれど、1セット目はそれほどではなかった。
続いて2セット目。薬草サウナ。扉を開けたとたん、水蒸気がすごい。インドカレーのシナモンのような匂いがして、かなり鼻にくる。上の段に座る。ほどよい温度だ。ちなみに2回目に入ったときは下の段に座ったのだが、下の段は水蒸気に包まれてメチャメチャ熱かった。タオルも熱くなった。
薬草サウナを出て、また水風呂へ。ここで整った。水風呂に入りながら整ってしまった。身体が水に包み込まれる。気持ちよくなりながら、椅子に座る。
ここでぶっ飛んだ。宇宙と一体化するとはこういうことなのか。意識はあるのだけど、自我がない。考えるよりも周りの音や空気に自分が一体化しているような感覚だ。
感情も微笑くらいしかない。イライラしていることを思い出そうとしても、言葉としては思い出せるがイライラという感情が分からない。ただただ、幸せだを感じることしかできない。
これが整うという感覚か。
3セット目に行く。幸せに包まれながらフワフワした状態がつづいていく。結局、5セットしてしまった。
サウナ上りも幸せな状態が続きながら、静岡駅に向かって歩いていく。歩くと40分くらいかかるのだが、幸せ過ぎて苦にならない。
例えるなら、お酒を飲んですごく気持ちよく酔っているのに、アルコールが入っていないから身体は軽い。という感覚に近い。
そして、ビールを飲みながら静岡おでんを食べる。サウナの後に食事をすると幸せしかない。食事がプライスレスなものに感じる。多少高めのご飯でも金額が気にならない。それ以上の幸せを感じているからだろう。
車で帰る日も入ろうかと考えたけれど、辞めた。あんなに整ったまま車を650キロも運転できる気がしなかったからだ。
帰りは富士山見ながら、途中下道で行ったら13時間かかった。高速は御殿場から長町まで。御殿場で丁度富士山の雲が晴れた。すごくきれいだった。富士市側からの富士山は雲がかかって観れなかったので、次行ったときは期待したい。
余談だけど、富士山ってすごく美しい。ずっと観ていたくなる。そう思える場所は世界を探しても数えるほどしかない。そのひとつが日本にあるのは素晴らしい。日本が誇る世界遺産だ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?