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台無しのトレーニングマッチ

先日、急遽お誘いを受けて参加したトレーニングマッチ。
いつもは15分1本をひたすら回すだけで、トレーニングマッチそのものがガチャガチャしてしまうのだが、今回は前後半ありで参加した3チームが3試合できる内容だったので、いろいろと楽しみにしていた。

ボクがやりたかったことは、1週間前に行われた、これまたトレーニングマッチの最後に一度だけ子どもたちが見せてくれた攻撃を試してみよう、というもの。
ボク自身が、やれ!って言ったわけではない形が自然発生的に現れたので、これやってみようよ!と子どもたちと話をしていた。ちょうどいいタイミングでトレーニングマッチがまた組めたので、それならやってみるしかないよなーと。

基本的に、ボクは最初だけは、これまでやってきていることを確認してみよう、から始めることにしている。
最近ずっと続けてきたことは、まだまだクオリティーを上げていかないといけないし、道半ば。内容としては、主に守備に関係する内容なので、今回は攻撃にも少しずつ取り組めたらなと思っていた。

でも、そのクオリティーが気に入らなかったらしい。最初にボクに対してこれはどう考えてるんだと問いただしてきたサブコーチ。
サブコーチの見方は間違ってなかったので、ボクも同じところは気にしています、でもまだそこまで手を付けていないことを伝えた。

そしたら、水を得た魚のように、嬉々として怒鳴り始める。あーしろこーしろと指示を飛ばす。なぜやらないんだ?それはやめろ!と子どもたちをまるで追いまわし、追い立てるかのように。

現象としては、そのサブコーチが見えた通りだが、まだ手を付けていなかったし、そもそも道半ば。それでよし!なんてこれっぽっちも思っていない。そもそも理解もまだ半分くらいだろうから、これから成功や失敗を繰り返して少しずつ向上していけばいいと思っていた。
しかし、とにかく今やらせようとする。あまりにも勝手すぎる。
ついに子どもたちからもボクに対して言葉が出てきた。

なんでいつもいないし、何も言わないのに今日だけあんなに言うの?
あれ違うでしょ?
どうしたらいいかわかんない…
あのポジションもうやりたくない…

ネガティブな気持ちになっていく子もいたので、ボクがこれ以上何か子どもたちとやろうとしても何もできないなと判断して、ボクは静かに座って黙ってた。我慢した。キレそうだった。
そんなことお構いなしに、ベンチの反対サイドまで行ってずーっと怒鳴り続けていて、どうしようなもないなと思った。せっかくのトレーニングマッチが台無し。

そして、最後の試合前に、予定あるからか、さっさといなくなってしまって。
あれだけ荒らし回って、子どもたちとボクまでも感情や頭をごちゃごちゃにして、スッといなくなった。
なんだったんだと。

最後の試合は、下を向いてしまっていた子たちが、また前を向いて取り組めるように促すために使わざるを得なかった。でも、あのポジションやりたくない…って言ってた子が、3試合目の後にあのポジションできたよ!って嬉しそうに言ってくれて、それだけでよかったと思う。

結局、みんなでやろうね!と言っていた攻撃については、これっぽっちもできなくて、これまで積み上げてきたものも勝手な基準を持ち出してきて、混乱状態になって、その日のトレーニングマッチをトータルで見たら全く意味のあるものにならなかったなぁと思う。

まさに、台無し。

来年度、1人にしてもらえないだろうか。
ほんとに一緒だと壊滅する、チームも、選手も、ボクも。
それがダメなら、もうボクが離れるしかないんだろうなと思う。悔しくて悲しいけど。