嘔吐反応とトラウマ

先ず何から話せばいいかわかりませんが、
皆さんはトラウマはありますか?

過去の精神的なショック、幼少時代の何かちょっとしたきっかけ…
少なからずあると思います。

恥ずかしながら僕はこの36年間、"大きい口を開けれません"。

何を言ってるんだ???と思う人が殆どだと思います。
僕は口に異物が入ったり何かが口に入る想像をするだけで極度の嘔吐反応(えづき)が起きます。

嘔吐反射とも呼ばれ、生理的要因と心理的要因があると 言われてますが、僕の場合は心理的要因だと思われます。

きっかけはたぶん、小学校時代に行った内科の医師に圧舌子(舌を圧迫して喉奥を見る器具)を強めに舌を押し当てられたトラウマかと思います。(今も少し覚えてます)

なんだ、そんな事かと思われますが、それからは学校の授業中、突然えずいたり、口に何か入るイメージをするだけでえずいたりしてました。
その頃は先生や親にも理解はしてもらえず、「なんで吐きそうになってるの?笑」親戚からは「あの子ちょっと変よね笑」
なんて笑われたりしてました。

オマケに歯医者ではビックリされたり女医さんにドン引きされたりなんて事もありました。

そんな積み重ねから、益々恐怖心が募りいつ嘔吐反応がくるかわからず、仮病を使い学校を休んだり、保健室登校したりしました。

「何で自分だけこうなんだろう?」

「またバカにされたらどうしよう」

理解者は誰も居ませんでした。
何より中学生の思春期時代、恥ずかしさが勝っていたので隠すしかありませんでした。 親も「どうしてそれができないの?」と「なんで急にそうなるの?」と頭を抱えてましたが僕にも分からずとにかく隠して逃げるしかありませんでした。

精神科にも行きました。
しかし治る術もなく薬で安定させる…そんなふうに言われ、何の解決にならないと諦めました。

中学を卒業して高校に上がる頃、何故か少しづつ嘔吐反応は少なくなっていきました。
が、やはりふとした時にえずいたり、ウッと口を塞ぐ事がしばしばありました。

そして、それを隠し続けて36歳になった今もふとした時、まだ嘔吐反応が起きます。

現在、病院へ行く場合は「嘔吐反応が強いので…」と伝えてます。
当時よりは理解のある医師の方が多いのでそれなりに対応はしてもらってます。

しかし、やはりどうしてもこれは克服しなきゃいけないとずっと考えてますが(今後の健康の為にも) まだ、どうやったら治るかわかりません。

どうやって口を開けたらいいかわかりません。

皆んなは普通にできる"行動"かも知れませんが、僕はどうしても躊躇してしまいます。

恐いです。

もし、僕と同じ嘔吐反応で悩んでる方がいたら「同じ悩みの人がいるよ」と伝えあげて下さい。


そして年頃の思春期の子がいたら「君だけじゃないよ」と伝えてあげて欲しいです。

僕が思春期の頃は「自分だけ」という恐怖でいっぱいだったので。もしも今悩んでる子が居たらそう言ってあげて欲しいです。

最後になりますが、まだどうやって克服していいか分かりません。
この事をカミングアウトすること自体まだ恥ずかしさがありますが、少しづつ前に進み、理解してくれる人が増えたらいいな…なんて思います。

読んで頂きありがとうございました。

松谷嘉浩(ひろろん)

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