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macOS標準のズーム機能の使いこなし

macOSは古くからアクセシビリティに力を入れており、その画面のズーム機能が備わっています。プレゼン時はもちろん、「ちょっと、ここ、大きくして見たいな」というときにも重宝します。

しかし、いわゆる「モーション酔い」に弱い方のために注意すべき点がいくつかあります。「自分は酔わないよ」ではなく、弱い人が存在しますので、先回りしてケアしましょう!

注意点:ズームアウトは聞き手が画面情報を理解するのを待ってから

すべてわかっているプレゼンターと聞き手では、画面内の視覚情報の理解スピードが異なります。せっかくズームしても、聞き手が画面情報を理解する前にズームアウトしてしまうと逆にストレスです。


ズーム機能のON/OFFはキーボードショートカットで行う

ズーム機能のON/OFFはキーボードショートカットで行いましょう。

トラックパッドのジェスチャやマウスのホイールを使って行うこともできますが、拡大率が一定せず、見ている方はイライラします。イライラしないまでも単純にムダに時間がかかります。

キーボードショートカット

長年使ってきた結果、次のように使うのがオススメです。

  • ズーム機能のオン/オフ:F1キー

  • 拡大:F2キー(※ズーム後に、さらに拡大したいときのみ)

普段使いはF1キーのみ。「もう少し大きくしたい」ときのみ、F2キーを使います。

[イメージスムージングのオン/オフ]や[縮小]は使いませんが、
キーボードショートカットを「なし」にはできません。

[ズーム方法]は「フルスクリーン」に

[ズーム方法]は「フルスクリーン」にしましょう。
「ピクチャインピクチャ」は見ている方が酔います。

詳細

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拡大率

[最大拡大率]を「2」から「2.2」くらいにしておくとよいです。この値は、キーボードショートカットを使ってズームしたときのデフォルトの拡大率です。

デフォルトの値だと小さくすぎて、何度も拡大操作を行う必要が生じるのです。

なお、この値は投影する解像度によって調整してみてください。リハの時間があれば、拡大した状態で最後尾からの見え方を確認しましょう。

あまり大きくても全体像が見えなかったり、
ズームしながらの操作時に画面移動が必要になります。
この値の設定はセンスを問われるところです。

「ポインタと一緒に連続的に移動」をOFFに

macOS標準のズーム機能を使う場合、デフォルトの「ポインタと一緒に連続的に移動」だと、ズーム時にマウスの動きに合わせて画面全体が揺れてしまい、見ている人が酔ってしまいます。「ポインタが端に到達したとき」に変更しましょう!

ズーム時のウインドウ調整

「ポインタが端に到達したとき」も、見ている方はストレスです。
そこで、[キーボードショートカットを使ってズームウインドウを調整]オプションをONにしてズーム時に⌘ + ⌥ + 矢印キー(←↑→↓)で表示領域を移動できるようにしましょう。

むちゃくちゃ練習しておかないと本番では難しいです。

視差効果

システム(環境)設定の[アクセシビリティ]カテゴリの[ディスプレイ]セクションで[視差効果を減らす]オプションをONにして、ズームイン/ズームアウトのアニメーションを無効化しましょう。

ズームイン/ズームアウトのアニメーションは酔います。

まとめ

  • ズーム機能のON/OFFはキーボードショートカットで行う

  • [ズーム方法]は「ピクチャインピクチャ」でなく「フルスクリーン」に

  • [最大拡大率]を「2」程度に設定し、一気にズームされるように

  • 「ポインタと一緒に連続的に移動」をOFFに

  • [視差効果を減らす]オプションをONに

「私は酔わないけど…!?」

ズームするのは誰のためでしょう? モーション酔いする人が一人でもいるなら、それは避けるべきです。ちなみに、私(鷹野)はモーション酔いします。

また、「ストレスを避けるため…」というくだりが何度か出てきますが、少しでも見やすくなるようにとズームしても、ストレスを感じさせてしまっては内容ではなく、その動きに意識が行ってしまいます。

参考記事

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