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睦月|January

50歳からのオトコのトリセツ


コラム|冬太り

食欲の秋から続く冬太り?!冬は本当に太りやすいのでしょうか。哺乳類のような恒温動物が体温を維持するにはエネルギーが必要です。外気が下がると体温維持派に必要なエネルギーは増加しますが、それ以上に溜め込もうと、食欲増加傾向があると体重増加に。また、寒さや日照時間減少による運動不足、忘年会、年末年始などイベントが多いことも原因といえます。生活習慣病の原因となる体重増加。食生活や運動など、自分に合った方法で冬太りしない生活を心がけましょう。

医療情報|漢方治療

生活・運動を整えてもスッキリしない。薬を飲んでも今一つ改善しない。そのようなことは少なくないと思います。そこで最近、厚生労働省が推奨しているのが“補完医療”です。
補完療法:近代西洋医学を前提として、伝統医学等を組みあわせ医師主導で行うもの。
中でも漢方薬は注目され、特に中高年の、更年期症状(男性・女性ともに)・倦怠感・不眠・睡眠不足・頻尿・尿モレ・肥満などの症状に注目されています。
市販されている漢方薬は、医療用漢方の容量を半分程にしたり、一部内容を変化させたものです。商品名、「ナイシトール」や「コッコアポ」は“防風通聖散”であり、「ユリナール」は“清心蓮子飲”に基づく製剤です。

漢方治療とは何か?
体のバランスを整えることを重視し、様々な症状に対して自然界から抽出された薬草を用いて治療を行います。漢方治療の特徴は、症状だけでなく、患者の体質や全体的なバランスを考慮して治療を行うことです。
「無理なく」「安全に」「穏やかに」進めていく治療です。
これにより、症状の根本的な原因にアプローチし、長期的な改善を目指します。
自然界の素材を使用: 漢方薬は主に自然界に存在する植物、動物、鉱物から成分を取り出して作られます。これらは身体に優しく作用するとされ、副作用が少ないことが特徴です。

漢方治療は、生活の質を低下させる症状に対して、西洋医学とは異なるアプローチで、多くの人にとって新しい選択肢となり得ます。

西洋医学と伝統医療の融合

日本の多くの医療機関では西洋医学に基づいた治療を提供してます。それは効果的かつ直接的な薬物治療や手術により、多くの患者さんに劇的な改善をもたらすという考えに基づくものです。しかし一方で、ある症状が改善されても他の問題が残るケースも少なくありません。例えば、前立腺肥大症のが 手術によって肥大症は完治し日中の排尿問題は解決したものの、夜間頻尿の問題は解決できないといったケースです。 個々に現れる症状は食生活、生活習慣、心身の健康など、様々な要素が絡み合い、原因となっていることが多く、それらに対して多角的なアプローチを行うことの必要性を痛感するといった事例も見受けられます。
そこで目を向けたいのが、西洋医学と伝統医療の融合、特に「漢方治療」です。 ある患者さんの例を挙げると、長年の腹痛と頻回の便意 に悩んでいた人が漢方薬によって大きな改善を見せた例があります。最初はプラセボ効果ではないかと 疑っていましたが、その効果は持続し、その後の生活の質が明らかに向上しました。 この事例からも西洋医学に加えて、漢方治療を取り入れ、一人一人の生活習慣や体質に合わせた漢方薬を提供することは、より全面的な治療の選択肢として有益であると言えるでしょう。

健康オタク|味覚障害

 【味覚】人間の味覚は主に5つの基本的な味[甘味、塩味、酸味、苦味、うま味]に分類され、舌にある味蕾(みらい)がそれぞれの味覚を脳に伝えることで感じることができます。近年、九州大学の研究グループが「第六の味覚」ともされる脂肪味のメカニズムを発表し、更に脂肪味に鈍感な人ほど、肥満や生活習慣病のリスクが高くなると指摘されています。
【味覚障害】食べ物の味を正しく感じることができない状態を指し、原因は嗅覚異常と味覚異常に分かれます。
嗅覚異常…香りの感知に問題がある状態。慢性副鼻腔炎、風邪、頭部外傷、アレルギー性鼻炎など
味覚異常…基本味や脂肪味の感知に問題がある状態。原因は病気や薬物の影響、食習慣など多岐にわたります。
偏食や濃い味を食べ続けることは、味覚に影響を与えます。たとえば、甘い菓子類を大量に食べ続けることで、甘味を感じにくくなったり、脂肪を多く摂り続けることで、脂っぽい物でも物足りなく感じるようになる可能性があります。
味をキャッチする味蕾は、2週間前後で生まれ変わると言われています。鈍感化した味覚も原因となっている食材や味付けを改善し2週間以上続けることで、徐々に敏感になることが期待できます。味覚を維持するためには、バランスの取れた食事と食材の多様性が重要です。だしやスパイスなどでの薄味の工夫も効果的です。また、味蕾の再生には亜鉛(牡蠣、牛赤身肉、煮干し、ナッツなど)の摂取が有効です。

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