【感想48】インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説

6月末の新作に向けてアップがてら見てたけれど、アマプラが今月で配信終了らしくて古戦場のお供で見ることにしてた。

 台湾でのひと騒動がきっかけでアジア系の子供と金髪の女性シンガーと一緒にインドで冒険する、というのが大筋。
本当は『トップガン マーベリック』よろしく”こういうのでいいんだよ”映画なわけだけれど、今作だけは異様にダークな雰囲気が強い。
狙って暗めな作風にしたらしいけれど、ウケはよくなかったらしい。1,3作目と比べるとだいぶテイストが違う事と掌返して戻したことはフワッとわかる。

 話の流れとしても上記の1行で9割済んでしまうからいいんだけれど、肝になるのが他の細かな要素。
子どもたちを攫って労働力にしている敵地に乗り込んだ際にもてなされるのがサルの脳みそのシャーベットとか、蛇の腹(というか身体)に詰め込まれたよくわからない料理だったり、食事シーンが見た目が厳ついモノのオンパレード。人物同士の心情や関係が云々とか一切関係ないシーン。

 中盤以降も大味アクションあるあるのまぁ何とかなるっしょ…という本当は持ちたくない安心感も、インディが洗脳されてヒロインをマグマに沈めようとする場面だったり深刻度が比較的大きめなピンチが印象的。
いつものピンチが青保留ぐらいだとしたら紫ぐらいの不安程度だけれど、インディが完全に掌握されてしまった経緯があったり作中全体の空気感のおかげで気持ちピンチシーンの信頼度が上がってしまっている。


 とはいえ最後のトロッコは安心と信頼の楽しいシーンだし、今回の助手役2人は役者としてもだいぶ有名どころでもあるので別視点でも他作とは違う視点で楽しめるのでお勧め。
ちなみにTDSのクリスタルスカルの魔宮のモチーフは1作目の『失われたアーク《聖櫃》』のほうが多いのでまず見るとしたら間違いなくそっちの方だと思う。


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