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スパイダーマン:No Way Home THE MORE FUN STUFF VERSION【感想11】

 通常版は上で書いてるので追加シーンに重点置いて殴り書きで。
大きく変わったところは3つ。所感としてはどれもいろんな意味でいいシーンだなぁと、しみじみしながら見てました。


 序盤の正体がバラされた後の学校でのシーンが多分11分間の追加で比重が多いと思う。この辺はミステリオ派とピーターに乗っかる側のコントラストと時折挟むピーター達の対応が交互に来るので通常版じゃあんまり伝わらなかったバラされた後の精神的に来るキツさがたっぷり味わえる。
授業中は生徒どころか先生からもヤジられるし校内ニュースじゃ一生スパイダーマンの話をするしで逃げ場がないし、怒らず淡々と場を収められる反応をして事を荒立てないので猶更きつさが際立ってくる。ほかのアベンジャーズメンバーなら7割ぐらいはしっかり報復して状況悪化しそうなので。

 あとは最後の自由の女神前後での3人の会話でカットされてた部分が多めにあった。また会おうというのをラフな感じで話していたり、メタ的に見た3人の違いに詳しく触れてたりとか。この辺りは結構テンポ悪く感じやすいのでわかりやすいかも。
スパイダーバースが前後編で分かれているから、その時にまた集まるのかなぁ、ていうのが想像しやすくなりました。

 最後のエンドクレジット後に流れていたMoMの予告が2つ目のポストシーンに代わっていたのが3つ目の大きな変更点。
残酷なことに卒業アルバムみたいに思い出を振り返るけど、ピーターは(少なくとも顔は)一切映ってない。しかもリズは転校するようなきっかけがピーターの正体発覚だからというのもあってしっかりリズもいる状態で流れてる。HCやFFHで見たようなシーンからピーターがいた形跡がないのをしっかり見せつけたうえで終わる。だから通常版見た時の「MoM楽しみンゴねぇ!」ていうMCUへの視線がスパイダーマン3部作完結への締めに変えられているので個人的にめちゃくちゃ後味良く退出できました。


 NWH自体がサービス旺盛な完結編で粗があったところが追加シーンで腑に落ちるような部分もあったので、最初見に行くのに乗り気じゃなかった分かなり満足度高いです。ヴァルチャーがユニバース移っててもなんともなさそうな理由(リズやママにとっては仕事の都合でいないとかで上書きされてるとか?)もなんとなく考えられたので、ポストシーンだけは残しててほしかったなあ。
この映画自体が日本で例えれば「水嶋ヒロと菅田将暉がライダー映画にOBとしてサプライズで出てきて変身する」、ファンだと公開前に勘づいても見に行くまで信じられないような一作なので今回みたいなカットシーンを劇場で見られるのはうれしいもんです。
去年末にアンドリューピーターのスーツのスパイダーマンが出てからトビーマグワイアが出てくるまでの数分間と今年のアニサマ2日目でStylipSの文字がスクリーンに映された瞬間は思い出す度に、熱を持って好きになれるものがあってよかったな、と昔の自分に感謝し続けると思います。この2つは死ぬまで一生脳に刻まれる瞬間なのは間違いないと確信してます。


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