見出し画像

【感想101】マダム・ウェブ

 予定にないオ宅訪問もあって3連休が全くアニメ見れない時間になっちゃったけれど、なんだかんだで楽しい時間しかない3日間だったしいい刺激ももらえたし人と会って話す時間は大事だなって、特に在宅オンリーで仕事が済む部署になった後だとより実感する。

他人に勧めやすい ★★★★☆
個人的に好きか  ★★★☆☆

 言われたい放題だけれど、こんぐらいでいいでしょ。の代表格みたいな作品。
『ヴェノム』自体、エディとのバディものっていう要素があるから一部で盛り上がってくれてはいるけれど、つくりの視点で言えば『モービウス』諸々とどっこいどっこいなわけなのでSSU自体が大味エンターテイメントとしての映画しかないし、多分今後もそういう楽しみ方をしてくれって事なんだと思う。俺はそう受け取ってる。

 まず大前提として、マダムウェブとは、を軽くおさらいしてから行ったら結構楽しめた。
主人公キャシーの同僚がベン・パーカー、最後にキャシーが負う傷、どのような立ち位置に収まるのか、は踏まえられたお話だったしテンポとしても変に退屈する時間はなかった。
主人公側に誰一人として戦闘要員がいない中での逃避もので、得られた予知能力を駆使してどうやって潜り抜けるのか?ていう視点でも結構面白い。ココの部分のせいでミステリーサスペンスって銘打たれた感はある。
ヴィランとなるエゼキエルも結構いい立たせ方になってる。毎晩予知する将来自身を陥れる3人の存在への怯えと恵まれてはいなかった出自を匂わせる没落への恐怖が故に見せる余裕のない態度も、この4人ならギリギリ倒せるラインっぽいなっていう納得いくパワーバランスになってるのも妙だなとは思う。

 かなり小突かれている脚本面の粗さは、観客とキャラクターでの情報格差が全くないところが一番まずいなという感じではある。
「俺たちはあのことを喋ってるシーン見たから知ってるけど、お前らはどこで確信する情報を得たんだ...?」ていう部分がかなりあるので、パッと見は違和感なく進んでいるようでも少し深く考えると疑問になるシーンが目立つことになる。

 わかりやすい脆さがあるからフルボッコな評価なだけであって、その辺をわざわざ指摘するのもカッコ悪いので純粋にスパイダーマンに関連するエンタメ映画を見に来た、ぐらいの温度感ならめちゃくちゃいい後味で帰れると思う。
日本で例えるなら麦わらの一味を出さないでアーロンやワポルをそれぞれ主役で映画を1本作ります、てぐらい滅茶苦茶なコンセプトが4本も公開してるのがスゴイよ。いやアーロン主役の映画は見てみたいわ…


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?