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【感想78】レオン 完全版

喫茶店3件はしごしてひたすら本読んでる1日は本当に有意義だった。
神保町、ミニシアターが出来たら文句なしで永住したい街になると思う。そこら辺の理想詰められてるのが吉祥寺だけど、再開発前の下北沢みたいなアングラ感ある雰囲気が欠片もないのがネックだしあんまり住みたいなって気にはならない。

他人に勧めやすい ★★★★☆
個人的に好きか  ★★★☆☆

完全初見で見に行ったからあとで調べて補完されたシーンのこと知ったけど、「さすがにコンプライアンスヤバすぎるンで、消しまつ」みたいなシーンが3つ追加(というより消さないように)したって感じ。

だけどその3つのシーンはどれも物語としては大事な意味を持っていて、特にマチルダが酒をがぶ飲みして大爆笑しているシーンなんかは個人的にこの映画で一番好きなシーンなので完全版を謳ってリリースするのは何も間違っていないと思う。最近で言えば、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSION』のポストクレジット変更が近いニュアンスになると思う。

もう2020年代の認識で見ると苦しい人も出る設定ではあるけれど、名作扱いなだけあって順当に面白いな、ていうのがおおまかな感想。

マチルダ自体は家庭環境のせいもあって背伸びをしつつも、その背伸びした目線がティーンエイジャー(18歳前後)っていうのもあって12歳だけれどとにかくレオンと肉体関係を結ぶことに執着(?)しているような素振りが出てくる。完全版の追加シーンのうち1つが本当にセックスするぞ!と迫っているシーンがあるぐらい。

ただ面白いところは、シチュエーションもあってマチルダがそうなるのも仕方ないよなという解釈もできたり、これは監督が願望をそのまま映しているという解釈もできるのでセンシティブ認定してこの映画自体をパンドラの箱扱いすることが容易じゃないところ。個人的には前者寄り。現代のコンプライアンスで完全版をまだ上映できる時点でこの映画の持つパワーは抜きんでてる。


邦画のキラキラ恋愛映画みたいに、ヒロインにあたる12歳のナタリー・ポートマンをはじめとした演者の魅力一本で通さなきゃいけないほど本筋のお話が貧弱じゃないっていうのも確かだし、演者をみてワイワイいうほど呑気な目線でも見れないなっていうのも確かなので名作として残り続ける作品は訳が違うんだっていうのをわからされる一本になった。


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