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女性スペースを心配しないことこそ無責任な姿勢です―「トランスジェンダーの女性が女湯に入ってくるといった無責任な中傷、誹謗が出ている」という評価はまったく間違いです。

2023.3.19

 2023年3月16日、LGBT法連合会が都内で会見を開き、「デマが当事者の生活を脅かしている。冷静な議論が必要だ」と呼びかけたとのことです。これを受け、「トランスジェンダーの女性が女湯に入ってくるといった無責任な中傷、誹謗が出ている」と述べ、政府にネット上までもの対応を要求した政党もあります。

 しかし、女性スペースを心配しないことこそ無責任な姿勢です。

1 LGBT法連合会ら、性自認の法令化を推進する団体は、「トランス女性が女湯に入ることにはならない」としますが「トランス女性は女湯に入ってはならない」とは、決して言いません。

 これを明言しないLGBT法連合会は無責任であり、そのことを問わないメディアは国民の知る権利に尽くしていません。


2 LGBT法連合会らは「トランス女性は女子トイレに入ってはならない」とは決して言いません。

 これを説明しないLGBT法連合会は無責任であり、「女子トイレの利用公認ということか」「そのトランス女性の定義は何か」「性自認は外観から分からないから、女性装などする人は利用公認されるということか」などを問わないメディアは、国民の知る権利に尽くしていません。

 とくに今、トランス・インクルーシブなどを口実に、新設の公衆トイレでは女子用が無くなり、男子小用の外は共用トイレだけという自治体があって問題となっているので、この点を明確にしてもらわなければなりません。


3 焦点は、「トランス女性が女湯に入ってくるかどうか」ではなく「怪しげな目的の人を含めて、男性器ある人が女湯に入りやすくなるのではないか」ということです。女性らは、トランス女性を排除しているのではなく、男性器ある人に入って来られては困る、安心安全という基本的人権を害していると言っているのです。

 推進論者は女性スペースで性犯罪が起きると、日々女性装をしていようといまいと「トランス女性ではない」と言います。それは屁理屈に過ぎるのではないでしょうか。


 それは、外観からは本人の性自認が女性であるかの断言はできない以上、「女性装をしていて、男性器が見えない状態であれば、受け入れよ」と言うのと同じです。判明して騒ぎになったり、事件が起こってから対処すればよいと言うのであれば、防犯の観点をまったく欠いていると言う外はないでしょう。


4 現実に、時にはトランス女性が女湯に入っての事件があります。

 いわゆる女性装しての事件は、下記に報道されたものを当会noteでまとめていますが、その中には女湯やその更衣室での事案があります。

2020年2月の宮城県の事件のように、初公判で「10年ほど前から女性になりたいと思い、女装をしていた」、「被害者女性の下着を身に着ければ、理想の女性になれると思った」などと言う人もいるのです。

https://note.com/sws_jp/n/n24d45c0b807d

5 推進論者が以下のような驚くべきツイートをしており、女湯に入っているトランス女性は、既にある程度はいると思われます。

 この実態からして、『心は女だ』と言えば女湯に入れるようになってしまうのではないか、と心配するのは当然です。女性スペースを心配しないことこそ無責任な姿勢です。


① 尾崎日菜子氏 共著に「吟醸掌篇vol.3」2019/5/7、「コロナ禍をどう読むか——16の知性による8つの対話」(亜紀書房 2021/1/23)

② 三橋順子氏 もと女装家。性別越境者(トランスジェンダー)の社会・文化史研究家として中央大学文学部の講師(社会学)に任用され、戦後日本〈トランスジェンダー〉社会史研究会幹事、お茶の水女子大学ほかの非常勤講師を務める。主著『女装と日本人』

③ 弁護士・上瀧浩子氏 著書は『#黙らない女たち― インターネット上のヘイトスピーチ・複合差別と裁判で闘う』(共著、かもがわ出版、2018年)など。

④ 経産省トイレ裁判の原告(地裁で勝訴、高裁で敗訴し、最高裁に係属中)


6 性自認法令化の推進に賛成する日本の学者で、トランス女性が女湯に入ることも問題としない人が一定数います。 ※後に補充します。


7 日本のネット上にみられる女湯に入る手法

下記サイトの「8.女湯に既に入っている男たち。」に詳しく書かれています。男性器を隠し女性の振りをして入る人が多々いるということです。このように、怪しげな目的の男は、女子トイレに入るに止まらず、女湯においても一定数存在します。

https://kakuyomu.jp/works/16816927860040342257/episodes/16816927862806135055


8 欧米諸国での事件

 枚挙にいとまがなく、さらに補充しますが、まずはWi Spa事件を紹介します。これについては、下記にまとめたので詳細はこちらをお読みください。

https://note.com/sws_jp/n/nf1f1b86c65db

 2021年6月、ロサンゼルスの裸になるサウナで、女性を自認する人が女性用に入り、幼い少女も含む複数人の女性たちに半勃起している男性器を見せた事件です。被害者女性はスパの受付に訴えますが、カリフォルニア州の法律では、「性自認に合った施設を利用する権利がある」とされているとし、何も対応しませんでした。

 その後、女性らが店舗前での抗議デモを起こしましたが、そこへトランス権利活動家が集まりデモを激しく妨害し、この騒動は長く続きました。活動家は、そこまでしても女性と自認する男性の女性用サウナ利用ができるようにしようと動いたのです。後に、この男性は検挙されましたが、ロサンゼルスのマスコミや日本の一部推進論者は、これを「トランスフォビックなデマ」だとしていました。


9 パスポート上「女性」だけど男性器がある外国人の問題があります。

 既に欧米諸国から来ている人の中には、性自認で性別変更をして男性器あるまま法的女性となり、パスポート上「女性」の人がいましょう。日本の在留カードもパスポートに拠りましょうから、女性となっていると思われます。その実数は公にされておらず、日本でそれを把握できるかどうかを含め、未だ判明していません。

 パスポートは、世界で通用する「身分証明書」であり、外国政府が日本政府に対して必要な保護と扶助を要請する公文書です。「女性」として保護を求められているのです。

 男性器あるパスポート上「女性」の人につき、温泉の女湯でいつトラブルが起こっても不思議はありません。既に2019年、レズビアンバーではトラブルが発生してもいます。

 どうするのか、法律を急ぎ作る必要があります。当会らが、2023.3.16参考に提示した「女性スペースに関する法律案」をどうぞ参考にして下さい。

10 男性こそが、性の多様性を受け入れて、いわゆる女性装・女っぽい人が共にトイレ、風呂を使うことを受け入れること、時に揶揄したり嫌がらせなどしないこと、未だ男性が力を持つ男社会においていわゆるトランス女性の就職差別などしないよう、強く求めます。
 公衆のトイレについては、多目的トイレの増設とともに、男性は女性の利用について違和感はあっても恐怖はないのですから、女子用はそのままに、男子用の構造を変えつつ「共用トイレ」として、トランス女性も入りやすいようにする方法も検討して下さい。

11 以上のとおり、主観的かつ曖昧な性自認につき「差別解消」「尊重」と法令化されることにより、女子トイレをはじめとする女性スペースや、更に女湯についてまで、心配するのは当然のことです。

 「トランスジェンダーの女性が女湯に入ってくるといった無責任な中傷、誹謗が出ている」という評価は全く間違いです。

 各政党、国会議員、政府、地方自治体、地方議員にあって、そして日本の常識あるはずの「大人」として、これを心配しないのであれば、それこそ無責任です。

どうぞ、よろしくお願いします。

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