見出し画像

泣かすなよ、、

昔々、、、もう15年くらいまえのお話ですが、

フランクが冬日本に遊びにきていました。

昼間、都内に向かう電車は空いていて、二人で座席に乗っているときに、ひょっこりフランクの目の前に、2歳か、3歳くらいの男の子が、何か物珍しいエーリアンでも見るかのように、座っている彼を見上げに歩いてきました。立ち止まって まじまじ見ています。

その時のフランクの服装は 黒いニット帽をかぶり、黒いサングラスをかけ、(この時点で既に、顔の半分が隠れてる)黒いダウンジャケットを着て、黒いズボンを履きミリタリーブーツを履いている格好。 口髭を生やし、腕を組んで大股びらきで背もたれに寄っ掛かり座ってます(←いつもです)見慣れた私からすると、いたって普通ですが、下から見上げる子供からしたらほぼでっかい鼻しか見えなかったと思います。(鼻が服着てるみたいな。。)

そんな ひょっこり現れて、自分を見上げる子供に気がついた彼は、

近くに来た子供に、顔を近ずけ、まずはサングラスをとって大きな緑の目を見開いて見せます。

その時点で外人さんをまだ見たことのない子供は、固まって動けなくなっています。

そして、次の瞬間、 顔の半分とスキンヘッドを隠していたニット帽を、

映画の”マスク”のジムキャリー顔負けの変な顔と一緒にすっぽーーーーーんととった瞬間、

子供はびっくりしすぎて、泣いちゃうわ、、、腰抜けちゃうわ、、おしっこ漏らしちゃうわ、、、、

”『ぎゃーーーーーーーーー”」ともんのおすごい声でなく子供に、びっくりしたフランクは、どうにかあやそうと近ずくも 拒否られ、電車に乗ってた人の目線は、一気に私たち二人へ集中。。。。

「お。。お母さんはどこだろう?」キョロキョロ二人で探すと もう一つ向こうの車両から、生後三ヶ月くらいの子供を抱えた、お母さんが駆け寄って来るではありませんか。

スシ子「す。。すみません。なんかうちの彼が、楽しませようと変な顔したら、、泣いちゃいました」 そう言うと、

子供のお母さん「こちらこそ すいません。本当にすみません」とお母さんが申し訳なさそうにめっちゃ謝って来る。

スシ子「いえ、、なんか本当に すみませんこちらこそ。大丈夫でしょうか、、汗」

日本人二人がペコペコお互いに謝っているその脇で、大泣きしている子供の鼻水が糸引いてるの見てただ笑ってティッシュ出してあげているうちの彼。。。

おおおおい!!! 謝れや!!

私が片足でつついて「謝ってよ!!」って言うと

フランク「sorry.←英語。」と手を振って一言そのお母さんに向かって。

そのあと私に

フランク「スシ子。面白いね、こんなに子供が、日本の漫画みたいに「ビエーーーン」って泣くとは思わなかった笑」と言う始末。

今だにあの時の子供の顔が脳裏に残ってます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?