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島根県立美術館

一人旅で島根に来ています。というのも去年同様サイコロきっぷでサイコロを振ったら去年同様出雲の目が出まして、出ちゃったからには行きましょう、また島根県立美術館!ということで、ちょうど1年前に訪れて気に入ってしまった美術館に、2度目の訪問です。1年前の記事(インスタ)はこちらです。

新幹線から特急やくもに乗り換えて、やくもの車窓から大山を見ました。アナウンスがあるんですよね、進行方向右側に大山が見えますって。

車窓から撮影した雪の大山

松江で降りて美術館まで歩きました。

美術館入り口

こちらの美術館では、いま「THE新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦」をやっています。実はこれ、去年京都で同じものを見たんですよね。

イギリス人のバートレットの版画がすごく良くて、あの時は「ホノルル波乗り」が気に入ったのでしたが、今日は「インドの絹商人」が良いなと思いました。

展示室入り口

京都の展示と大体同じかなと思いながら見ていきましたが、微妙に島根のほうが多かった気がします。京都に無かったものがちらほらあった感じ。フライヤーのデザインも違っていて、京都のは川瀬巴水の風景画がバン!と出ていたのが、島根は伊東深水の「眉墨」が大きく表面にあって、裏面に巴水の芝増上寺や出雲松江などが配置されています。

フライヤー表面
フライヤー裏面より 川瀬巴水「東京二十景 芝増上寺」

非常にボリュームのある展示数で、解説も丁寧でした。
見終えたら、2階へ上がりコレクション展も見ます。なにしろ、こちらの美術館は素晴らしい北斎コレクションを持っていらして(去年は企画展で北斎をやっていたので、それを見に来たのです)、常設の北斎ルームがあっていつでも北斎が見られるのです。

北斎展示室入り口

コレクション展は撮影可能になっていますし、展示の中の何点かの解説カードをいただけます。北斎ルームでは人気の「凱風快晴」肉筆の「文昌星図」、「総房海陸勝景奇覧」のカードをいただけました。

北斎 大岡雲峰 「双鶴図」

右の鶴を北斎が、左を雲峰が描いた合作です。北斎は87歳、雲峰82歳、賛を書いた2人も84歳と86歳で、長寿にあやかりたい依頼者からの注文で描いたと思われるものだそうです。

北斎 「富嶽三十六景 東海道吉田」

こちらは富嶽三十六景からで、茶店の室内の窓から富士山が見えるという趣向です。センス良い。

夕暮れの宍道湖

コレクション展は日本画や洋画、彫刻や工芸品などもあり、島根ゆかりの作家や作品が多かったです。

こちらの美術館は宍道湖の夕日が美しく眺められることでも有名で、去年は移動の関係で夕方までいられなかったので今回は宍道湖畔の温泉のあるホテルをとって、日没近くまで風景を楽しみました。

そうだ、これも書いておこう。2025年の秋に県外不出の北斎の永田コレクションの企画展第二弾があるそうです。「葛飾北斎期」「戴斗期」だそうです。前人未到の版本世界(ブックワールド)という惹句が書かれたフライヤーをいただいてきました。楽しみです(また来る気でいる)。


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