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タイムリミットは5時間。刀剣博物館に行ってきました。

もうすぐお盆!
と、いうわけで帰省の時期です。
私は地元に根を下ろしているので、私が移動することはありませんが……
友達が帰ってきたので遊びに行ってきました。

「ちびっ子は両親が見てくれるから5時間フリーよ!」

とのことで5時間、何も気にせす遊べる。
しかし、5時間とは中途半端……
ランチとお茶だけじゃつまらないし、何かするにも時間が少ない……
移動時間もあるしなぁ……
あれこれ話し合ったけど、プランは決まらず。
当日会って決めようぜ!という適当さで1年ぶりに友達と会いました。

涼しい所が良いよね!ということで、博物館美術館系に行くことに。
移動時間も考えて、程よい距離の「備前長船刀剣博物館」に行こうということになりました。
二人揃って特別刀が好きというわけでもなく、詳しいわけでもないけれど、面白そう!という理由でここに決定。


入場券が個性的です。
裏面

備前長船刀剣博物館


館内には、刀身がずらっと展示されていました。
刀身が綺麗に見える照明の当て方をしているらしく、身長別にどこの位置に立つときれいに見えるかが足元に書いてありました。

展示は現代の刀身から始まり、平成、昭和、大正、明治、江戸……と、徐々に古い刀になっていきます。
時折、馬具や鎧、鍔や柄の展示を挟みつつ、ほぼ刀身のみの構成。
最後の方に展示されている刀は、1400年代の室町、安土桃山時代の刀!

刃紋っていろいろな種類があるんだなーとか、よく錆びずに残っていたなーとか、侍はこんな長い刀を腰に差して歩いてたのかー、これだけ長かったら抜刀も納刀も難しいよなー。重いし袴ずらなかったのかな……と、最終的にはお侍さんって凄いな……という刀とは関係ない感想を持ちました。

※後で知りましたが、撮影しても良かったみたい……

刀剣の世界


次に、日本刀の作り方が学べるコーナーへ。
ここで、大失敗に気付きました。

先に日本刀の作り方を頭に入れてから、刀身を見るべきだった……!!

日本刀を作るには気の遠くなるような作業をしなければなりません。
熱い中で鉄を打って打って、とにかく打って……
そして、磨いて、きれいな刀身に仕上げていく。
何度も何度も打つからこそ複雑できれいな刃紋が出るらしい……

日本刀のちゃんと作り方を知っていたら、刀身を見た時に、侍すごい!!という謎の感想以外に、刀身の素晴らしさに目が行って違う感想が持てたかもしれない。
これに関しては、残念なことをしてしまいました。

今泉俊光刀匠記念館

今泉俊光は、近代の名工とされる人物です。
彼に関するものが展示されていましたが、生い立ちパネルを見てびっくり。
就職のために佐賀から岡山にやってきて、数年後に独学で刀剣作りについて学び始めたそう。
2年後だったかにきちんと備前刀の技術を学び始めたようですが、最初は独学……
刀を作るのを独学でどうにかしようって、考えられないわ。好きだからできたのかも知らないけど、刀よ?独学でやってやろ!なんて思えるのがすごい。
そして、メキメキと技術を学び、たくさん賞を取り、伊勢神宮に奉納する刀を打つほどの名工に……という人物らしいです。

パネルの他に、工房の再現、使っていた道具が展示されています。
広いスペースではないけれど、生い立ちを見る限りとても魅力的な人を知ることができて満足です。
あと、飾られている写真がとてもいいです。
あまり人物写真に興味はないけれど、生々しく人柄が出ていそうな写真がとても目を引きました。

備前長船鍛刀場&備前長船刀剣工房


刀を精錬するところ

こちらの博物館では、職人さんが作業しているところが見れます!

反射が凄いですが、刀を研ぐところ

この日は三人の職人さんがいらっしゃるはずでしたが……
見学に行ったのが12時半!
職人さんもお昼だったのか、漆職人さん以外はいらっしゃいませんでした。

ついでに、運よくいらっしゃった漆職人さんですが……真剣に作業しているところを見るなんて申し訳なさすぎて出来ない!
ということで、めちゃくちゃ離れたところからチラチラ眺める怪しい二人組みになっていました。

ふなっしーがいました。しかも、ちびふなっしーは刀身を持ってる!
ふなっしーは博物館を訪れたらしく、サインもありました。
アクスタ記念写真撮り場?を記念に撮影。

刀剣乱舞という擬人化した日本刀たちが過去歴史を改ざんしようとしている悪者と戦う(私の中の知識では)アプリ派生のアニメやら舞台になっている作品があります。
日本刀に関連しているということで、キャラクターが職人さんの工房にちょこちょこいました。

長船ふれあい物産館

おみやげ物コーナーです。
刀に関するあれやこれのグッズがたくさんおいてありました。

中でも山鳥毛という刀のグッズが沢山!

ファイルを持っていかなかったので折ってしまった…

山鳥毛という刀は、もちろん備前の長船で作られた刀です。
持ち主は、上杉謙信
そして、国宝に指定されている刀だそう。

実際に見れなかったけど、パンフレットを見て分かる通り、刃紋がかなり個性的な刀です。
刃紋をプリントしたTシャツがありましたが、めちゃくちゃオシャレでした。
刃紋だけでオシャレ感が出るなんて、恐るべき刀です。

ちなみに刀剣乱舞に出てくる山鳥毛はこんなキャラクター

8月24日(土曜日)~9月23日までは、山鳥毛が公開されるそうです。


ポストカードがないか探したけれど、残念ながら見つけられませんでした。
見本のポストカードは置かれていたのに、なぜ……。

そして、こちらのおみやげ物屋さんの片隅でどこにご飯を食べに行くのか話し合いました。

まるや

話し合いの結果、お昼ごはんはラーメンになりました。

刀剣博物館から車で3分くらいの所にあるラーメン屋さん。


半ラーメンと半チャーハンを頼みましたが……

半?
これ、半なの??
というボリュームのあるラーメンとチャーハン……
普通盛りのセットにしか見えません。
夏場は胃が縮小気味なので、チャーハンは友人にもお裾分け。

量はともかく、味はこれぞラーメン!これぞチャーハン!!と、想像できる味の美味しいバーション。
王道の美味しさでした。

デザートは別腹で、杏仁豆腐!

こちらもミニサイズですが、食後のデザートにはちょうどいい量。
これもさっぱり美味しい!
もっと食べたいと思えるお味でした。普通サイズでも良かったかもしれない……
ほんと美味しかった。

と、お腹もいっぱいになったところで、ちょうどいい時間に
5時間びっしり遊び尽くして、充実した時間が過ごせました。



今回はのらりくらりとその場で行き先を決めましたが、来年の行き先はもう決めました。

南米美術館!!

事前に予約が必要で今回は行けなかったので、来年にリベンジすることになりました。
ランチは、私がずっと気になってたお店。

1年先だけど今から楽しみだなぁ。
1年後、どうなってるかわからないけど、またあれやこれや話をしながら、楽しい時間が過ごせたら良いな。