悲しみを越えていく。

noteへの投稿3回目。
いつも聴いている、大好きなジャズのことを文章にするのって難しい。
でも、楽しいのでもう少し続けてみようと思います。

読んでくださっている方、ありがとうございます。

本日取り上げるのは、Milt Jackson - Bags' Opus
1958年12月録音。
毎年、冬になると聴きたくなるレコードです。

メンバーは
Milt Jackson (vib)
Art Farmer (tp)
Benny Golson (ts, arr)
Tommy Flanagan (p)
Paul Chambers (bs)
Connie Kay (ds)

ミルト・ジャクソン名義ですが、実質的なリーダーは
アレンジも務めたベニー・ゴルソンでしょうか。

全部最高(!)なのですが
とりわけ印象的なのは、I Remember Clifford。
1956年6月に25歳の若さで亡くなってしまったクリフォード・ブラウンを偲び、ベニー・ゴルソンが作曲したお馴染みの曲。

このミルト・ジャクソンがすごい。

テーマ(〜アドリブ)を経ての2コーラス目(2:40~)
悲しみを乗り越えて、少しずつ前に進もうとする心が表れているような、少しだけ光が差し込んでくるような、素晴らしいソロ。

初演(1957年3月)より約2年を経た、この解釈・演奏が大好き。

そういえば、YouTubeに上がっている1997年のライブ映像(Milt Jackson - Benny Golson - Art Farmer)でも、Bags’ Opusのレパートリーを丸ごと取り上げていますね。(Ill Windを除く)

きっと、ゴルソンにとってもBags’ Opusは特別な作品だったのではないでしょうか。

わたしはこれを、ハード・バップを代表する名盤と呼びたい。


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