<新説>信号機の色の意味
帰りの送迎車内、81歳Gさんが順調にバグる。
「なんで信号、3つ付いとるんや??」
え~っと、何を見て言ってるのかな? って普通に信号見て言うとんな。
赤、青、黄。
え~っと、3つが普通なんだけど、そうじゃなきゃすげ〜危ないと思うんだけど、ちょっと詳しく聞いてみるか。
「3つありましたか?」
よせばいいのに一歩踏み込むドライバー西川君にGさんはこう返す。
「信号は赤、白、黄の3つあるの」
すげー。
さっきまで「知らん人」やったのに一瞬で「めっちゃ知ってる人」の言い方になってる。
それでいて、ものすごく間違ってる。
すげー。
即座に後部座席のちなさんが反応し、「白ちゃうな」とささやくように呟く。
しかしその声は(もちろん)届かず、Gさんの冒険は続く。
「赤は止まれ。黄色はなんやったか……『進め』やったか……」
おお、なるほど。今度は信号の色にはどういう意味があるか? ですね。
赤は正解。黄色も「進め」ではないけど迷ってはる感じが意外にも正解に近い感じ。
残るは気になる、気になる、気になる、シ~ロ!!!
アハ! だってないから!!! この世界にはないからね!!!
……あれ、でも赤は「止まれ」、白は「進め」でもなんか綺麗に辻褄が合うな。
実はいい線ついてはるのかも。
ま、とにかく聞いてみよう。Gさん、白はなんですか??
「まんじゅう」
それは近年稀にみる即答であったという。
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