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京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」(第74回)@全然バス乗らねー嵐山編

なぜか京都市営バスの路線系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

去る5月23日(月)、ダイチョウ(2020年9月ガン発覚)、サコツ(2021年10月骨折)、ミギヒザ(2022年4月受傷)のズッコケ3人組に坪ちゃん(スチール撮影代打)、かりんちゃん(スウィング公共図書館常連)を含めた我々一行は、京都・嵐山へと向かった。

自分のケガのせいで、世界中の、たくさんの人が待ちわびていたに違いない4月を飛ばしてしまった。

だから療養中、とりわけ出動予定日も含んだ入院期間中は「みんな、申し訳ない。早く治して5月はやるからね!」と意気込んでいたのだが。ががが。

僕の復帰時期がはっきりとしなかったせいか美馬君(スチール撮影・デザイン)は「すみません、他の予定が入ってしまいました」と言うし、XL(ダイチョウ)はユニフォームを悠然と忘れてくるし……と、人のせいにするのは簡単だが、実は当日になって僕自身も「まだ万全じゃないし人の多いところは嫌だなあ」とモゾモゾ感じていたのだった。

プラス初参加のかりんちゃんに「どこでやりたい?」と聞くと「公園!」とキッパリ言うもんだから、それじゃホントに仕事にならないけれど、せめて「広々とした公園のようにも見えるところ」という意味で「嵐山がいいんじゃないか」と坪ちゃん案。

それにかりんちゃんが賛成すると、本当はもっと街中でやりたかったQ(サコツ)もニコニコと同意。ハナからどこでもいいXLも当然のごとくニコニコ。

なんやなんや、みんな子どもに甘いぜ。

もちろん僕(ミギヒザ)も大大大賛成で、それどころか本当は公園に行きたいかりんちゃんと、京都で暮らして数年の坪ちゃんを面白がらせたいという欲求がムクムクと沸き上がり、あっと思いついてハンドルを切り、奥嵯峨野のさらに奥、愛宕山(全国に約900もの分社を持つという「愛宕神社」の総本宮が鎮座されている)登山の入口として知られる「清滝」へと車を走らせたのだった。

清滝には京都屈指の心霊スポット、関西最怖の呼び声も高いマジ怖いトンネル、「清滝隧道」がある。

そこを通ればキャーキャー盛り上がると思ったの! そしたらほぼイメージ通りの反応だったの!

帰りはあえてそのトンネルを避け、「試峠」と呼ばれる小さな峠を戻ることにしたの! 

そしたらいきなり日本猿がいっぱいいてキーキーキャーキャー、それからみんなに見てもらいたかった謎のカーブミラーの「真下」でイメージ通りナニコレナニコレ盛り上がったの!

もう大満足。 

何に満足しとんねん。
はい、遊ぶだけ遊んでようやく嵐山へ。まあ人の数はものすんごくってコロナ前の7割8割くらいという実感。観光バスが復活し、車やバイクもたくさん停まって修学旅行生もいっぱいで活気づいて見える。

が、いつも通りにバス停に陣取ってみても、京都市営バス(及び京都バス)を使う人がほっとんどいないのだ。ここはほぼ完全なる観光路線。ということは嵐山を訪れる人たちの大半は自家用車か観光バス(かタクシー)を利用しており、まだまだ公共交通機関の乗りびかえがあるようだ。

売店のおばちゃん、駐車場のおじさんに聞いてみたら、やはりそのような返答が返ってきた。2022年5月23日(月)現在、土日は知らんけど、そして他のところは知らんけど、嵐山からのバスはとにかくガラガラでした! と報告することはできるだろう。

バス停にかろうじて現れた数組にのみ案内をし、そもそもあまりやる気なくはじめた、でもとっても楽しかった74回目の出動は無事に終わった。

次回京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」は来る6月28日(火)、Q氏発案、屋根があるから雨でもできちゃう「祇園」に出動予定である。

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