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【ミニコラム】幻の「春の全国アリーナツアー2020」によって延命したオタク【日向坂46】

2年前の今頃、僕は福岡で日向坂46のライブ「春の全国アリーナツアー2020」を見ているはずだった。だけど、それは叶わなかった。

新型コロナウイルスの猛威により、ライブは延期を強いられ、ついには中止になってしまった。

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日向坂自体を好きになり始めたのは、けやき坂から日向坂に改名してデビューしたあたりだ。もっと詳しく言うと、「ひらがな推し」のキン肉マン回だと思う。

キン肉マン回で垣間見たけやき坂の魅力が、日向坂46デビューシングルヒット祈願の駅伝で確信に変わった。

改名するってことで良い機会だし、ここから推していこうと決めた。それから、ひなあいを欠かさず見るようになった。3年経った今でも、録画のHDDにはひなあいの全放送が残されている。

でも、ライブに行くなんて当時は全く考えていなかった。
それがいつしか画面で見ているだけでは物足りなくなり、現地で観たいと感じるようになった。

そしてようやく念願の日向坂のライブのチケットを取り、ついに行ける…!!と思った矢先での延期と中止。
ライブを万全に楽しもうと、楽曲やコールを予習していた中での”おあずけ”はきつかった。

本当だったらライブに行けていたはずなのに…。

今まで当然にあったものが突如無くなるという「失う悲しみ」は大きいものだった。

最近読んだ本に「『失う悲しみ』は『得る喜び』の二倍強く感じる」と書いてあった。

(全然関係ないけど、行動経済学関連の本を読むと、自分や他人の感情の動きが可視化されて納得できることも多いのでおすすめ)

「本来得られていたはずのものが得られない」という矛盾、行き場のない思いがさらに日向坂に傾倒させていったのだと思う。

社会情勢的に落ち込みがちだった雰囲気を、明るく吹き飛ばすような日向坂のカラー。それも僕が日向坂にのめり込むのに後押しした。

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その1年半後、ついに僕は日向坂を生で見ることになった。

そのときのライブの感想を綴ったnoteを見返すと、恥ずかしさと葛藤しながらも、やっと日向坂に会えた嬉しさが滲み出てて初々しいなと思った(笑)

その後も「ひなくり2021」「3回目のひな誕祭 in 東京ドーム」とライブを見ることが出来た。ひなあいが始まったころの僕に、このことを言ったらきっと驚くだろう。

もしあの時、福岡で「春の全国アリーナツアー2020」を見れていたら、こんなにハマっていなかったかもしれない。たぶんあっさり終わってたと思う。

僕は一度生で見れたらそれで満足、みたいなとこがある。芸人のライブとかは割とそうだ。画面上でしか見たことがないあの人を一目見てみたいという思いが根底にある。

そんな僕が日向坂のライブに通うようになるとはなあ。

物事は表裏一体で、負の面もあれば、正の面もあるんだよなあ。


ベタかもしれないけど、東京ドームで「約束の卵」聞けて良かった。

「ここからが一番辛いって何となくわかっている」

その通りだったけど、延期を重ねても「約束の卵」通り東京ドームに連れてきてくれて本当にありがとう。


▶日向坂46のメンバーの魅力について書いたマガジン

▶渡邉美穂の卒業


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